一戸建てを新築する前に知っておくと役立つのに、意外と知らないことがいくつかあります。
その中の一つが、テレビアンテナの修理に関する知識です。
発生する頻度は高くありませんが、テレビアンテナも故障することがあります。
その原因としては、経年劣化の他に強風や積雪による損壊が一般的です。
テレビが映りにくくなった場合、最終的にはアンテナの故障を疑う必要があります。
その際の点検や修理は専門業者に依頼するしかありませんが、知識不足のまま業者に依頼するのは不安なものです。
そこで、このコラムではアンテナの修理代の相場・アンテナの寿命・故障かどうかの見極め方・業者に相談する際の注意点といった、テレビアンテナの修理に関する4つのポイントを紹介します。
アンテナの修理や交換が必要になる原因は?
テレビ映りが悪い
テレビの映像が乱れる場合にはテレビの故障を真っ先に疑いますが、E201の表示が出た際にはアンテナの故障も考えられます。
E201エラーは、安定して電波を受信できない時にでるエラー表示です。
そのため、アンテナの修理や交換の必要があります。
こちらのエラー表示意外にも、BS放送は映るのに地デジ放送だけが映らない場合や、複数テレビがある中で全てのテレビで同様の不具合が見られるときにもアンテナの不具合が原因と考えられます。
台風、大雨後から調子が悪い
台風や大雨が発生した後、テレビの映りが悪い場合にはアンテナが故障している可能性が高いです。
特に台風など強風の影響でアンテナが折れたり倒れたりしている場合もありますので、すぐに専門業者に問い合わせることをおすすめします。
アンテナが倒壊している場合には、屋根から落下し隣家や通行人へ被害を及ぼす可能性も考えられます。
保証期間であれば自己負担なしに修理や交換ができる場合もあります。
また、保証期間が過ぎている場合にも火災保険が適用されるケースもありますので、早急に対処するようにしましょう。
経年劣化による寿命
テレビアンテナの寿命は一般的に10~20年と言われています。
10~20年という年数の幅には、最新のアンテナは耐久年数が長い傾向にあるのに対して、従来製品は劣化しやすく耐久年数が短いという理由があげられます。
たとえば、屋根に設置する八木式アンテナの交換が必要になるまでの期間は概ね10~20年です。
ただし、これは設置されているアンテナの場所や地域・気象環境に影響されます。
台風や積雪の多い地域で屋外に設置されているアンテナは、そうでない地域のアンテナよりも寿命が短くなると考えておきましょう。
このような自然災害からアンテナを守る方法に、”デザインアンテナを設置する”という選択肢があります。
デザインアンテナは、アンテナが箱型のパネルで覆われていて壁などの平面に設置できるため、風や積雪の影響を受けにくいというのが特長です。
ちなみにデザインアンテナを設置する際の料金は、25,000円前後が相場です。
ただ、受信感度が弱い場合は、それを補うためのブースター(増幅器)を設置しなければいけません。
ブースターは機種によって価格に幅があり、20,000円〜45,000円程度が設置費用の相場です。
そして経年劣化が進んだことによるテレビの不調の場合、修理ではなくアンテナ自体を交換することになります。
テレビが映らないのはアンテナの故障か見極めるポイント
テレビ映りが悪いとき、原因がアンテナにあるのか、まずはアンテナ以外の原因がないか確認します。
アンテナとテレビを繋ぐケーブルが外れていませんか。
引越しや模様替えなどでケーブルを最近繋いだ方は正しい箇所に挿しているかもチェックします。
最近ケーブルを触っていない方も、掃除やペットなど何かの拍子にケーブルが外れた可能性があります。
ケーブルが外れていなければ、テレビの電源を一旦切りコンセントも抜いてからテレビを再起動しましょう。
テレビの主電源をいつも入れたままにしている場合、再起動でテレビの不調が戻る可能性があります。
それでもテレビが映らなければアンテナの受信レベルを確認します。
受信レベルが基準未満の場合、ここで初めてアンテナ自体の問題を疑います。
ただしこれ以上の確認はプロの領域なので専門業者に任せましょう。
―テレビがつかないときに関する記事―
👉テレビが映らない時の原因と対処法は?エラーコード、状況別に解説
―受信レベルの確認方法に関する記事―
プロに依頼した方が良い故障とは?
アンテナが傾いた、倒れた
アンテナが傾いていたり、倒れてしまった際には素早く専門業者に連絡をしましょう。
倒れていたり傾いている場合は本体が故障しているケースも多く、その際には交換が必要になります。
また、2階以上の外壁や屋根上に設置されていることが多く、高所作業による転倒事故のおそれもあります。
素人にとっては危険な行為となりますので、プロのアンテナ業者に依頼しましょう。
テレビ画面に「E201」のエラーコードが表示される
エラーコード「E201」は、地デジもしくは衛星放送の受信レベル低下を表します。
テレビの再起動やケーブルの抜き差しなど初歩的な対処を行い、改善しない場合にはアンテナの故障やアンテナ本体の向きが変わってしまったなどの原因が考えられます。
アンテナ修理は前述でも申し上げた通り、高所作業となりますので必ず専門業者に依頼するようにしましょう。
悪天候の時に決まって映りが悪くなる
強風、豪雨、雪など悪天候の原因で電波受信が低下するケースがあります。
アンテナが故障していなくとも、天候の影響で一時的に画像・音声の質を下がることもあります。
悪天候時には決まってテレビ映りが悪いという場合には、ブースターの設置で改善することもあります。
ブースターとは、アンテナが受信する電波を増幅する装置のことです。
気になる方はアンテナ専門業者に相談してみると良いでしょう。
アンテナの種類別修理方法
UHFアンテナ(八木式アンテナ)
UHFアンテナ(八木式アンテナ)は、屋根の上など屋外に設置されることがほとんどです。
従って、雨風にさらされるためサビによりアンテナ周辺機器が腐敗していくケースが多いです。
経年劣化によるサビで電波の受信不良を引き起こします。
また、台風などによりアンテナが傾いたり、最悪のケースだとアンテナの倒壊につながる事故に発展する場合もあります。
修理はUHFアンテナ本体を点検した上で、アンテナの方向調整や本体交換を行います。
デザインアンテナ
デザインアンテナは、軒下や外壁の高い位置に設置されることがほとんどです。
デザインアンテナでよくある故障の原因は、高層ビル建設など障害物による電波の受信不良や経年劣化による固定金具のサビの影響によるものです。
また、業者の手抜き工事・施工ミスなどが影響するケースもあります。
デザインアンテナの修理方法は、まずは本体と固定金具のサビや劣化状況を確認します。
その上でアンテナの向きや設置場所を変えながら電波状況が改善するか確認します。
BS/CSアンテナ
BSCSアンテナは、宇宙にある通信衛生から電波を受信します。
そのため、少しでも角度がずれてしまうと電波は受信できなくなってしまいます。
BSCSアンテナの故障の原因は、強風や大雨による角度の変化、経年劣化による本体や部品のサビ、ネジの緩みなどが考えられます。
角度の変化が原因の場合には、電波測定器を繋いでBSCSアンテナを正しい向きにあわせます。
向きを直しても回復しない場合には、アンテナの交換やブースターの設置などが必要となります。
アンテナ修理の依頼先とは?
アンテナの修理が必要になったとき、どこへ頼んだらいいのでしょうか。
依頼先はいくつもありますが、ここでは3つご紹介します。
①アンテナ専門業者
②家電量販店
③まちの電器屋
おすすめは①アンテナ専門業者です。
アンテナ専門業者の中でも技術に差はあるものの他業種の業者と比べればアンテナ工事に関して高い技術力があります。
アンテナ専門業者の中で比較検討して最適な業者に依頼すれば、きっと施工の仕上がり具合も費用面も満足できるはずです。
②家電量販店、③まちの電器屋はいずれもアンテナ専門外の事業を本業として副業でアンテナ工事を請けている可能性が高いです。
アンテナ工事に関する技術には不安があり、さらに紹介料や仲介手数料などが発生してアンテナ専門業者と比べて割高になります。
―アンテナ工事の依頼先に関する記事―
👉【2022年】新築のアンテナ工事はどこに頼むのが良い?依頼方法とメリット・デメリットについても解説!
アンテナ修理は自分ですることができる?
アンテナに修理が必要になったとき、自分で直すことはできるのでしょうか。
結論としてはおすすめしません。
恐らく自分で修理しようと考えた方の多くは、業者に依頼するより安上がりと思ったからではないでしょうか。
実は案外そうとも限りません。
アンテナの修理工事に必要となる工具や機器などがいくつもあるためです。
あとから工具などを買い足して、気付いたら”初めから業者へ依頼したほうが却って安く済んだ”ことは往々にあります。
また安全面の心配もあります。
アンテナの設置場所によっては屋根の上や2階以上の高さの壁面まで登らなければなりません。
不慣れな方の高所作業は大変危険です。
アンテナ工事はテレビとの調整もあり、プロの方以外は2人以上で作業を進めると効率的です。
しかし二人作業はご家族やご友人を事故に巻き込む可能性がさらに高まります。
作業する人自身の転落や怪我の危険性もありますし、部品や機材などを落として周囲の方を巻き込む事故を起こす可能性もあります。
それと屋根の上へ登る場合、屋根を傷めつけてしまうかも知れず、屋根の修理代がかかることも考えられます。
ご自身でアンテナを修理することは、様々なリスクを考えた上での判断が求められます。
アンテナ修理業者の選び方は?
アンテナの修理は依頼する業者によって、費用は様々です。
高いからと言って、信用できるという訳ではありません。
こちらでは、アンテナ修理業者の選び方について詳しくご紹介していきます。
是非参考にしてください。
選び方①適切な料金か
業者を選ぶ際、3、4社の業者から見積もりを出してもらって比較することをおすすめしています。
選ぶポイントとして気になる点の一つが「料金」です。
そして料金を比較するとき、内訳や条件に注目しましょう。
見積もり費用や出張費が無料と謳っている業者でも、例えば、見積もりの日に工事を行わないときには見積もり費用や出張費を請求する業者がいます。
相場より安すぎる業者にも要注意です。
また仲介者(家電量販店やハウスメーカーなど)を介する依頼方法では仲介手数料が発生し全体的に高くなります。
選び方②明朗会計か
業者を決める際、「明朗会計」が明示されていて、さらに第三者の口コミなどでも「明朗会計」が確認できる業者だと安心です。
アンテナ工事は、電話やメールなどで簡易な見積もり額を出してもらっても、現場の状況によって当日見積もり額が増減することはよくあります。
特に修理工事の場合、修理で直るのか交換が必要になるのかなど専門家の判断が求められます。
悪徳な業者にあたってしまうと、不必要な工事をされてしまい無駄な出費に繋がります。
修理の依頼先は信頼できる業者にしましょう。
選び方③高い技量があるか
アンテナの修理工事はアンテナ専門業者に限らず街の電気屋さんやホームセンターなどでも依頼することができます。
ホームセンターなどで依頼するとエアコン業者や電気工事業者が派遣されることが往々にあります。
それぞれ一長一短あり一概には言えませんが、アンテナ専門業者をおすすめします。
アンテナ工事を専門としていない業者へ依頼すると、希望の工事が叶わなかったり満足いかない仕上がりになったりします。
時には専門業者へ再修理を依頼する必要が生じることもあります。
それはアンテナ工事が職人の技量によって大きく左右されるためです。
「高い技量があるか」見極めることは難しいかも知れませんが、3、4社を同条件で比べると見えやすくなります。
選び方④工事日はいつか
修理工事を依頼するとき「工事日」も大きな判断材料です。
修理が必要なときは急を要すケースが多いためです。
業者によっては1~2週間後になったり、繁忙期だと1ヶ月以上待たされたりすることもあります。
工事スタッフがたくさんいる業者や、一人の職人が全ての工事を請けている業者など、業者の規模によって可能な工事の受注量も変わってきます。
また仲介者(ホームセンターや家電量販店など)へ依頼した場合は日程調整に時間がかかります。
困ったときにはすぐに駆けつけてくれる業者が安心です。
ただし「即日対応」という言葉だけに飛びついてしまうと、誠意のない業者に捕まる可能性があるので要注意です。
選び方⑤保証は心配ないか
業者のサービスの違いの一つに「保証の内容や期間」があります。
アフターサービスを手厚くしている業者もありますし、全く保証を付与していない業者もありますし、有料で付与している業者もあります。
また保証の内容についても業者によって様々です。
注意点としては保証の有無によって工事の料金自体にはあまり影響がない点です。
保証を有料サービスとしている業者は別として、一般的に保証期間の長さと工事料金は比例していません。
むしろ保証がしっかりしている業者のほうが、工事料金が安いこともあります。
アンテナは10年20年と使用するので施工後のアフターサービスも重視しましょう。
アンテナ修理の料金相場は?
こちらでは料金の相場を施工内容ごとにご案内します。
依頼する業者によって費用は異なります。
しかし、相場を知ることでどの業者を選ぶときの基準にもなりますので参考にしてみてください。
施行内容 | 料金相場 |
アンテナの向き調整 | 5,000~20,000円 |
アンテナの立て直し | 10,000~30000円 |
アンテナ撤去・処分 | 10,000~25,000円 |
アンテナ交換 | 35,000~100,000円 |
ブースター設置 | 15,000~30,000円 |
分配・配線工事 | 10,000~25,000円 |
なお交換工事は基本的には新設工事の料金に撤去費用が加算されます。
交換工事の場合、アンテナ本体のみを交換するのか、アンテナの土台となる屋根馬や取付け金具、ケーブルなども一緒に交換するのかで料金が変わります。
経年劣化や破損により交換する場合にはアンテナ本体以外の機器も痛みが生じているので一式まるごと交換するつもりでいましょう。
アンテナ修理・調整の流れ
① アンテナ専門業者へ問い合わせる
・連絡手段は電話、メール、LINEなど
・アンテナの現状を説明する(テレビ映りが悪い、アンテナの倒壊など)
・工事に対する希望があれば伝える(修理が不可なら交換するなど)
・既存アンテナの保証の有無を伝える(不明ならその旨)
②電話やメールで簡易な見積りを出してもらう
・工事当日に現場で把握した事情によって概算の見積もり額より高額になった場合、再検討の余地があるか否か確認する(工事を断ったときに見積もり費用や出張費がかかるか)
③工事の予約
・工事日は必ず在宅できる日程を選ぶ
④工事当日に最終見積もりを出してもらう
・工事スタッフから、アンテナの現況などを把握した最終的な見積もりが提示される
・工事の後に追加請求される可能性があるか確認する(優良業者は追加請求しない)
・保証の有無や内容も確認する
⑤最終見積もりを了承したら工事開始
⑥工事完了
・工事内容の説明を受ける
・精算はクレジットカードやキャッシュレス決済を利用できる業者もある
工事当日の立ち合いは必要?
アンテナ修理の作業当日は、立ち会いが必要となります。
しかし、ほとんどが屋外での作業になりますので、作業中は宅内でくつろいでいて大丈夫です。
工事というと大がかりなイメージですが、作業は1〜2時間ほどで終了することがほとんどです。
火災保険でアンテナ修理は安くなる?
テレビアンテナの修理を行う際、火災保険が適用される場合があります。
アンテナの不具合や故障は予測がつかず、突然襲ってきます。
アンテナ交換が必要になれば高額になるので、突然の出費に困る方も多いでしょう。
その為、火災保険が使えるとなると助かりますね。
こちらでは、アンテナ修理の火災保険適用についてご紹介していきます。
火災保険適用の条件
アンテナ修理で火災保険が使用できるケースは、台風や落雷、竜巻、積雪などの自然災害による故障です。
アンテナは建物の付帯物とみなされますので、自然災害の補償対象として認められます。
まずはアンテナ業者に対応を依頼し、故障原因を突き止めることが重要です。
火災保険の手続きと料金について
アンテナ業者を通して補償対象になることが確認できたら、保険会社に連絡をし修理費用が保障されるか確認しましょう。
費用の負担に関しては、状況によって異なります。
一部負担となるケースもありますので、しっかりと確認しておきましょう。
ほとんどの場合まずは工事費用を一旦ご自身で支払い、後で保険会社から振り込まれる流れで進みます。
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☞【アンテナ修理で知っておきたいこと!火災保険が適用される場合も!】
アンテナの修理・調整なら”みずほアンテナ”にお任せください!
アンテナの修理は依頼先の業者を慎重に選びましょう。
既存のアンテナや電波の状況により修理か交換かなど施工内容が変わり、施工スタッフの判断が修理費用や施工の仕上がりへ大きく影響します。
悪意のある業者にあたってしまうと、無駄な支払いや時間がかさむばかりです。
その点、アンテナ専門業者であるみずほアンテナは安心してご利用いただけます。
まず技術の高さには自信があります。
完全自社雇用のスタッフのみで請けており、スタッフによる技術のバラつきはありません。
アンテナの修理では火災保険が適用される場合がありますが、火災保険による施工も多数請けています。
そしてみずほアンテナでは“明瞭会計”を約束しています。
工事当日に現場を確認して最終的なお見積もりを提示します。
ご了承をいただいてから工事に進みますので料金トラブルの心配はありません。
万一概算のお見積もりと大きく差が生じ、その日に工事せず再検討したい場合、無料で対応しています。
それからみずほアンテナはアフタフォローも万全です。
10年保証サービスを付与しています。
アンテナは長く使用するものですのでアフタフォローの厚い業者が安心です。
地デジアンテナもBS/CSアンテナもアンテナのことはみずほアンテナへお任せくださいませ。
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まずは業者に相談してみよう
テレビアンテナの故障にはいくつかの原因が考えられます。
また、修理にかかる料金の相場は業者や故障の程度だけでなく、地域によって変化することもあるため注意が必要です。
もし、テレビが映らなくなった原因がアンテナにあると考えられる場合、業者に電話などで問い合わせてどんな修理をすれば良いか相談しましょう。
その際には、修理料金の相場も聞いておくといいでしょう。
もし、相場よりも高い料金を告げられた場合は、その理由を確認することが大切です。
さらにアンテナを確認してもらってから見積りを出してもらい、実際に依頼するかどうかを決めます。
良心的な業者は、どんな質問にも丁寧に答えてくれるため、遠慮せずにまずは相談してみることが大切です。
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