近年、地球温暖化により過去に類をみない災害急の台風の発生も増えてきています。
その影響により、屋外に設置されているアンテナが倒れた、飛んだなどの被害も多くなっています。
そこで、こちらの記事では実際に起きたアンテナ被害の事例をご紹介し、被害の原因や対策について詳しくご紹介していきます。
また、被害に伴いアンテナの修理や交換が必要になった場合の費用や、依頼先についてもご案内していきますので、万が一のために備え是非一度目を通してみて下さい。
台風でアンテナが倒れた・飛んだ事例3選
事例その1
こちらは、山口県宇部市の事例です。
1本のマストにUHFアンテナとVHFアンテナを固定し屋根上に設置していましたが、台風の影響で屋根馬ごと倒れてしまいました。
支線が切れなかったため、屋根からの落下は防げましたがとても危険な状態には変わりありません。
屋根馬も錆びており、アンテナの劣化が進んでいることも伺えます。
劣化の進んだアンテナは、強風の影響を受けやすくなりますので定期的なメンテナンスや、劣化の進んだアンテナは交換することをおすすめします。
事例その2
こちらは、神奈川県鎌倉市の事例です。
UHFアンテナを屋根上に設置していましたが、強風の影響で屋根馬ごと倒れてしまっています。
こちらも不幸中の幸い、支線が断裂せず屋根からの落下は防げました。
アンテナの寿命は一般的に「 10〜15年 」と言われていますが、こちらは設置から7年ほどのアンテナでした。
アンテナは常に外気にさらされているため、年数が経つにつれ劣化が進んでいきます。
一度の台風で倒れる場合もあれば、何度も台風や大雨を経験することで劣化が早まり倒れてしまうケースもあります。
事例その3
こちらは、長崎県大村市の事例です。
強風の影響でUHFアンテナがマストごと飛んでしまっています。
支線が断裂しなかったことから地上への落下はギリギリ免れましたが、いつ支線が切れて落ちてきてもおかしくありません。
このような場合はご自身で何とかするのではなく、早急に業者を手配するようにしましょう。
万が一落下してしまった場合には、人命にかかわったり車や近所の外壁の破損などのトラブルに発生することも考えられます。
台風でアンテナが倒れる・飛ぶ原因
台風でアンテナが倒れる・飛ぶ主な原因は、以下のようなことが挙げられます。
・アンテナを高い場所に設置している
・アンテナの固定金具や部品の劣化が進んでいる
・アンテナを支えている屋根の劣化が進んでいる
UHFアンテナの場合、一般的に風速50mまで耐えることができ、そう簡単に倒れたり飛んでしまうことはありません。
アンテナはもちろんその周辺の劣化や設置場所などが関係していることがほとんどです。
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☞【台風対策でデザインアンテナを設置したい人必見!失敗例・方法・業者の選び方を解説!】
台風でアンテナが倒れてしまわないための対策
アンテナが倒れてしまわないためには、以下のような対策が効果的です。
・台風に強いアンテナを選ぶ
・台風の影響を受けにくい場所への設置
・アンテナの部品を定期的に交換しメンテナンスする
それでは、これらの対策について詳しくご紹介していきます。
台風に強いアンテナを選ぶ
地デジアンテナには、UHFアンテナの他にもデザインアンテナやユニコーンアンテナなどもあります。
UHFアンテナは最も普及率の高いアンテナで、屋上などに設置することが多いです。
高さを出せる分、周辺環境の影響を受けにくいというメリットもありますが、風当りが強く劣化しやすいというデメリットも兼ね備えています。
一方、デザインアンテナは外壁に設置することが多く、平面型で設置面の多くなった本体デザインは、風の抵抗を受けにくくなっています。
ユニコーンアンテナはポール状をしており、平面がないため風に煽られにくく、傾いたり倒れたりしにくいという性質を持っています。
また、BS/CSアンテナの場合には形は基本的に同じですが、風の受け流しを実現したメッシュタイプのアンテナもあります。
台風対策として大変効果的ですのでおすすめです。
影響を受けにくい場所に設置する
アンテナの設置場所はご自宅の電波状況やアンテナの種類によって異なります。
先述でUHFアンテナは屋根上に設置することが多いとお伝えしましたが、外壁や破風板・ベランダにも設置できます。
この中で最も風の影響を受けやすいのが屋根上です。
遮るものが何もなく、アンテナは直で影響を受けることになります。
しかし、屋根より低い位置に設置することで隣家やご自宅の屋根がある程度遮りとなり、強風の直撃を回避することができるのです。
外壁や破風板・ベランダへの設置は、風だけでなく鳥害対策にも有効的です。
さらに設置場所によってはアンテナを上手く隠せ、住宅の美観も損ねません。
ちなみに、デザインアンテナの場合には、十分な電波と十分な設置スペース、屋根裏に必要な配線が通っていれば屋根裏に設置することもできます。
この場合、天候にも左右されることもなく経年劣化も軽減してくれます。
アンテナや部品を交換・メンテナンスする
先述でご紹介した通り、台風でアンテナが倒れる・飛ぶ原因の一つにアンテナの固定金具や部品の劣化が挙げられます。
アンテナ本体はもちろん、アンテナを固定する金具や部品などは年数が経つとどんどん劣化が進んでいきます。
特に支柱や屋根馬などの錆が進行すると、本来耐えられる風速の風や大雨などでも倒れてしまうこともあります。
アンテナ本体に問題がなくとも、各部材に劣化が見られる場合には強度も弱くなっていますので、新品に交換することで耐性が増し台風対策として効果的です。
アンテナを屋根上に設置している場合、劣化具合の確認は容易ではありません。
従て、業者による定期的なメンテナンスを行うことが好ましいです。
アンテナが台風で倒れるとどうなるの?
こちらでは、台風の影響でアンテナが倒れてしまった場合、どのような危険があるか詳しくご紹介していきます。
落下の危険性がある
台風の影響でアンテナが倒れてしまったケースで最も危険なことは、アンテナの落下です。
先述でご紹介した事例ではアンテナが倒れてしまったケースですが、支線が切れなかったことで落下は免れています。
しかし、支線が断裂してしまうとそのままアンテナが落下してしまう危険性は高まります。
近隣への被害、最悪の場合は公道を通行されている方に危害を加えることも考えられます。
人命にかかわった場合には、取り返しがつきません。
また、近隣のご自宅や車を傷つけてしまった場合、最悪損害賠償請求にまで発展することもあります。
方向が変わりテレビの映りに影響する
強風に煽られることで、アンテナの転倒までならなくともアンテナの向きが変わってしまうことはよくあります。
アンテナの方向がズレることでテレビの映りが悪くなることがあります。
屋根上にアンテナを設置している場合、アンテナの方向を直すことは容易ではありません。
高所作業となりますので、業者へ依頼することがベストです。
電波環境が悪くなる
台風の影響は、アンテナの転倒や方向のズレを引き起こすことだけではありません。
台風の時には強風が吹き強い雨も降ることから、電波強度に支障をきたすこともあります。
「降雨対応放送」に切り替わり画質が悪くなることもあれば、電波が届かずテレビが映らないといったケースもあります。
これらは、地デジ放送より衛星放送に多く見られます。
台風でアンテナが倒れてしまった時の対応
台風は自然によるものなのでコントロールすることはできません。
従ってアンテナを設置している以上、台風の影響でアンテナが倒れてしまうことも念頭においておく必要があります。
こちらでは、万が一の時どのように対応すべきかご紹介します。
近所の人に伝える
アンテナが倒れてしまった場合、まずは近所の人にそのことを伝えましょう。
アンテナ本体はもちろん、折れた部分や部品などが屋根から落下してしまう危険性があります。
アンテナの重量は1~5kgほどあり、高所から落下するとその被害は甚大です。
即日で撤去することが望ましいですが、業者によっては対応までに数日要しすぐに撤去できないケースもあります。
その場合には、撤去日も合わせてお伝えしておくと良いでしょう。
車の移動や付近を通らないなど、事前に対策も行え未然に被害を防ぐことにも繋がります。
アンテナを撤去する
台風の影響で倒れたアンテナは、部品が折れていなくとも放置することは危険です。
中には、倒れたアンテナでも電波を受信できることもあり、業者への依頼は手間でお金もかかるからとそのままにするケースは少なくありません。
しかし、倒れているアンテナは不安定で、いつ落下してもおかしくありません。
また、倒れたままのアンテナを放置することは、アンテナを支えている屋根や外壁にも悪影響を及ぼします。
錆びの進行を勧めるだけでなく、屋根を傷つけ雨漏りの原因にも発展します。
業者に依頼する
アンテナの設置場所は基本的に高所であることから、ご自分での撤去は危険が伴います。
中にはアンテナの設置をセルフで行う方もいらっしゃいますが、設置以上に転倒したアンテナの回収は容易ではありません。
台風が過ぎ去った後は、アンテナの被害が集中し中々予約が取れない、または通常より高額な金額を提示されるケースもあります。
しかし、優良な業者をきちんと見定めることでこのようなトラブルも回避できます。
台風などの場合は火災保険が適用される場合もありますので、必ず専門業者に対応してもらいましょう。
台風によるテレビアンテナの修理に専門業者がおすすめの理由
台風によるアンテナの修理を依頼する場合は専門業者がおすすめです。
こちらでは、おすすめの理由について5つに分けてご紹介します。
①アンテナ工事経験が豊富なスタッフに対応してもらえる
専門業者にお願いする場合、工事を行うスタッフはアンテナ工事に関する知識や経験を兼ね備えています。
アンテナを交換する必要がある場合にも、即日で対応してもらえるケースもあります。
②電話一本で解決する
専門業者に依頼する際には、依頼者は事前準備などの不要です。
電話一本でアンテナの修理や交換が必要になった場合には、設置工事に加え既存アンテナの回収までまとめて頼めます。
ご自身でアンテナを撤去した場合には、既存アンテナは自治体のごみ処理方法に則って処分する必要がありますが、専門業者に依頼すればそのような手間も省けます。
③アンテナに関することを気軽に相談できます。
今後の台風への対処法なども考慮し、風の影響を受けにくい場所への設置、デザインアンテナやユニコーンアンテナなど他の種類のアンテナへの変更なども気軽に相談できます。
④アフターサービスが充実している
専門業者の場合、作業後の定期点検または保証などアフターサービスが提供されています。
保証期間やその内容は業者ごとに異なりますので、十分に確認した上で依頼するようにしましょう。
アンテナの修理費用相場
アンテナの修理費用は、症状によっても異なります。
例えば、強風に煽られアンテナの方向がズレてしまっているだけでしたら「方向調整」のみで解決します。
アンテナに故障が見られず、倒れてしまっているだけでしたら「立て直し」作業で済みます。
一方、倒れたアンテナが故障している場合や、経年劣化が進んでいる場合には交換が必要になります。
一般的にアンテナの寿命は10~15年ほどと言われていますが、交換の目安としては5年程度と言われています。
アンテナの交換となった場合には、倒れたアンテナの撤去・処分費用もかかります。
また、ブースターなどの周辺機器、アンテナの土台となる屋根馬や取付け金具なども一緒に交換する場合には、追加で費用が発生します。
これらの相場費用は以下の通りです。
施行内容 | 料金相場 |
方向調整 | 5,000~20,000円 |
立て直し | 10,000~30000円 |
撤去・処分 | 10,000~25,000円 |
交換工事 | 35,000~100,000円 |
ブースター設置 | 15,000~30,000円 |
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アンテナの修理費用を安く済ませるには?
先述で修理費用や交換工事の費用について相場をご紹介しましたが、これらの費用は依頼する業者によって値段設定はピンキリです。
アンテナの転倒や故障はある日突然やってくるため、予想外の出費に悩まれる方が多いです。
そんな悩ましい出費を少しでも抑える方法があります。
それは、複数業者に見積もりを依頼することです。
HPに掲載されている費用の多くは基本金額です。
実際に依頼してみると色々追加され、予想以上の金額で請求されることもあります。
そのため、まずは依頼を確定する前に適正金額を把握することが大切です。
また、急を要する場合には1社で決めてしまうケースが多いですが、最低でも3社以上から見積もりを取り比較した上で、最も優良な業者に依頼することをおすすめします。
比較ポイントは見積もり金額の安さだけでなく、アフターサービスの内容や期間、割引の有無なども確認すると良いでしょう。
まとめ
台風でアンテナが倒れた・飛んだなどの実例をご紹介してきましたが、自然災害による被害は他人事ではありません。
誰しもが被害を被る可能性があります。
その被害が実際に起きた際、少しでもこちらの記事がお役に立てたら幸いです。
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