4Kや8Kのようにテレビの技術は進歩しているものの、不具合の発生を0にすることはできません。
テレビによくある不具合としては、縦線の表示が挙げられます。
縦線が表示されてしまうとテレビ視聴の邪魔になり、映像を楽しむことができなくなってしまいます。
縦線以外の部分は普通に映像が表示されるため、そのまま使用する人も少なくないのですが、放置することでさらに症状が悪化する可能性もあるので注意しましょう。
そもそもなぜ縦線が表示されてしまうのでしょうか。
また対処法にはどのようなものがあるのでしょうか。
そんな疑問について詳しく解説します。
液晶テレビに縦線が入る原因とは
液晶テレビに縦線が入る不具合には、以下大きく3つの原因が考えられます。
✓液晶接続コネクタの接触不良
✓液晶パネルや基盤の故障
縦線の不具合は、液晶パネルやテレビの故障が真っ先に浮かびますが、それ以外にも原因はあります。
こちらでは、上記それぞれの原因について詳しくご紹介していきます。
是非参考になさってください。
フレキシブルケーブルの不具合
液晶テレビに縦線が表示されてしまう原因にはさまざまなものがあるのですが、主要な原因は2つ挙げることができます。
1つ目はフレキシブルケーブルの不具合です。
フレキシブルケーブルとはテレビ内部の基盤に使われているケーブルのことで、柔軟性の高さに特徴があります。
基盤を作る際に立体的な配線が必要になる場合があるのですが、柔軟性の高いフレキシブルケーブルを使うことで理想的な配線が可能となるため、多くのテレビに使用されています。
しかし性能の高いフレキシブルケーブルも万能ではなく、長期間使用することで劣化したり断線したりします。
劣化や断線した部分には信号が送信されないために画面に縦線が表示されるのです。
また劣化や断線がなかったとしても衝撃などにより接触が悪くなったり、他の部品から圧迫されたりすることで縦線が表示されることもあります。
液晶接続コネクタの接触不良
2つ目に考えられる原因は、液晶接続コネクタの接触不良です。
ほとんどのテレビはHDMI端子を使用しています。
このHDMI端子とコネクタに接触不良があると縦線が表示されてしまうことがあります。
接触不良は些細な原因が多いです。
テレビの近くを歩いた際のわずかな揺れや小さな地震の積み重ねなどでコネクタが緩んでしまう場合があります。
またコネクタの周辺にホコリがたまることで接触不良になってしまうこともあります。
液晶パネルや基盤の故障
3つ目に考えられる原因は、液晶パネルや基盤の故障です。
液晶パネルや基盤の故障の場合には修理が必要になります。
保証期間が残っている際には無償で修理ができる場合もありますので、購入メーカーへ早めに連絡するようにしましょう。
購入から数年経過している場合には、修理代金は全てご自身で負担することになります。
液晶パネルを修理はパネルの張替えが必要になります。
その為、修理費用はとても高額になると考えても良いでしょう。
一般的に32型のテレビですと12万円前後、40型のテレビとなると15万円前後の費用がかかると言われています。
またテレビの平均寿命は8年前後と言われていますので、利用年数が経過している場合には修理より買い替えの方がおすすめです。
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プラズマテレビに縦線が入る原因とは
国産テレビは1950年代から始まり、当初はブラウン管を使用した箱のような形のテレビでした。
1990年代に“液晶テレビ”や“プラズマテレビ”が出現しました。
薄型テレビは画期的でしたが高額商品であり当初は普及が進みませんでした。
“液晶”と“プラズマ”が競って技術革新がなされたことにより値段も一般家庭の手が届くまでになり、さらにBSデジタル放送の開始など時代の変化もあり薄型テレビは広まりました。
残念ながらプラズマテレビは2014年に国内生産は終了していますが、現在も使用されているご家庭はたくさんあります。
ここでは“プラズマテレビ”に縦線が入る原因をご紹介します。
“液晶”と“プラズマ”の違いについて簡単にご説明します。
仕組み:バックライト(発光)、液晶(色の調整)、カラーフィルター(色付け)の3層構造
メリット:解像度が高く色が鮮明、プラズマと比較して割安、省エネ
デメリット:視野角が狭く動きのある映像が苦手
仕組み:1つ1つの画素がプラズマ発光
メリット:色付けが綺麗、激しい動きのある映像が得意
デメリット:電力を多く使い熱を持ちやすい、液晶に比べて割高
ホコリが原因
“プラズマテレビ”“液晶テレビ”に関わらずテレビにとってホコリは大敵です。
テレビは壁際に置いているご家庭が多いです。
そうすると必然と掃除の機会は減ってしまいます。
普段から柔らかいハンディモップではたいていればホコリがたまる心配はないでしょう。
部屋の隅はホコリがたまりやすく、最近テレビの背面を掃除していない場合にはホコリが原因でテレビに悪影響を及ぼしている可能性があります。
テレビの背面はコードの差込み口などがむき出しになっています。
隙間からホコリが侵入しテレビ内部の基盤に不具合を起こしているかも知れません。
ホコリが大量に溜まっている場合には、テレビが放熱をできなくなり不具合に繋がっているかも知れません。
ホコリが思い当たる方は優しくホコリをはたいてみましょう。
はたくときはコードが抜けないように注意してください。
接続コネクタの接触不良
“液晶テレビ”同様に接続コネクタの接触不良によりプラズマテレビに縦線が入ることがあります。
コネクタとはケーブルの接続部分のことであり、上記で触れたホコリのたまりやすいテレビ背面にあります。
接続コネクタの中でもHDMI端子の接触不良が最も多いようです。
HDMI端子は主なテレビに備わっており、テレビとチューナー(レコーダー)を接続する部品です。
接触不良は単に奥まできちんと挿し込まれていない場合もありますし、端子の部分にホコリなどの異物が入り正しく接続できていない場合などもあります。
HDMI端子が正しく接続されていない可能性があるとき、一度抜いてホコリなどを優しく払ってから再度挿し込んでみましょう。
改善しないときは他のケーブルが接触不良かも知れません。
縦線でも横線でも原因は同じ
液晶テレビに縦線が出てくる場合と横線が出てくる場合とありますが、いずれもその原因に違いはありません。
原因は前述でご紹介した通り、フレキシブルケーブルの接触不良か液晶接続コネクタの接触不良、液晶パネルや基盤の故障のいずれかでしょう。
テレビに黒い線が出てくる場合には早めの対処が重要です。
放置してしまうことでどんどん悪化していく傾向があります。
液晶画面の線はいずれも最初はほんの一部で目立たない場合がほとんどです。
場合によっては、時間を置くことで消えてしまうこともあります。
しかし、恒常的に線が表示されたり、頻繁に表示されたり消えたりが繰り返される際には、放っておくことはおすすめできません。
テレビ内部で何らかの問題が生じていることに間違いは無いでしょう。
放置し完全にテレビが映らなくなったという話はよくあります。
その後の補償や修理費用にも関わってきますので早めの対象が重要です。
液晶テレビに縦線が入ったらまずケーブルを確認
実際に縦線が表示されてしまった場合はどのように対処すればよいのでしょうか。
フレキシブルケーブルに不具合が生じている場合は、テレビを再起動することで縦線が消えることがあります。
再起動で信号を送りなおすことで、フレキシブルケーブルで止まっていた信号が正常に伝えられるようになる可能性があるからです。
再起動のやり方は非常に簡単で、テレビの電源を切ってコンセントを抜き、数分後に再びコンセントを刺して電源を入れるだけです。
HDMI端子に接触不良が起きている場合は、接触不良を改善させることで縦線が消えます。
先ほども紹介したようにコネクタの接触不良は日常的に起こり得るものです。
画面サイズが切り替わっていないか確認する
黒い線が画面の上下左右を囲うように入っている場合には、画面サイズが切り替わっていないか確認しましょう。
放送局から送信される放送波の画面サイズはいくつかあります。
それに合わせて画面サイズを切り替えてしまい、上下左右に余白ができてしまうことがよくあります。
テレビによっては、「フル1」「フル2」や「シネマ」「ワイド」など画面サイズを設置できます。
映画を見る際に誰かが画面サイズを切り替えてしまったり、操作ミスで知らぬ間に替えてしまったりする場合も考えられます。
多くの場合、リモコンチャンネルにある「画面表示」ボタンを押して設定の切り替えができます。
無い場合にはリモコンチャンネルの「設定」を選択し、「画面設定(もしくは映像設定)」を選択、「画面表示(もしくは画面サイズ)」を選択の手順で操作し戻すことができます。
テレビを再起動する
テレビ画面に線が入ってしまっている場合、テレビを再起動することで黒い線が消える場合があります。
まずはリモコンでテレビの待機電源を入り切りしてみましょう。
「電源を切って数秒後に再度入れなおす」を繰り返します。
それでも改善が見られなければ、テレビの再起動を行います。
テレビを再起動することで改善しても一時的で、テレビ側の基盤や液晶パネルなどに何らかの問題がある場合もあります。
購入先の家電屋の長期保証やメーカー保証が有効な場合には一度点検に出してみることをおすすめします。
溜まっているほこりを取り除く
テレビの背面にほこりがたまるといった些細なことで接触不良になることもあります。
定期的に接続を確認し、コネクタ周りの掃除をこまめに行うことも大切です。
溜まっているほこりを取り除くことで改善される可能性もありますが、経年劣化などで接触不良を起こしてしまっている場合には修理が必要となります。
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録画した映像のみ縦線・横線が入る場合は?
テレビ視聴に問題が無い場合も考えられます。
録画した映像のみ縦線や横線が入る場合には、テレビ側の問題ではなくレコーダー側の音声や映像を処理するチューナーに異常がある可能性が高いです。
まずは、試しに録画をしてみましょう。
録画した映像に縦線・横線が確認できれば、レコーダーの修理を行う必要があります。
縦線・横線が確認できなければ、録画時の受信状況に問題があり発生したケースも考えられますのでしばらく様子を見るようにしましょう。
頻繁に縦線や横線が入る場合や自分では原因が特定できない時には購入店やメーカーに問い合わせすることをお勧めします。
どうしても直らない場合はどこに相談すれば良い?
再起動とHDMI端子の接触不良を改善しても直らない場合、個人での対応は非常に難しいです。
HDMI端子の接触不良を改善しても縦線が消えない場合は、フレキシブルケーブルの不具合である可能性が非常に高いです。
またフレキシブルケーブルの不具合が軽微であればテレビの再起動で直ることもあるのですが、劣化が激しい場合や完全に断線している場合は根本的にフレキシブルケーブルを交換しなければなりません。
個人でもできないことはないのですが、テレビを分解しなければならないため高度な専門知識が必要であり、また分解してしまった場合はメーカー保証を受けることができなくなってしまいます。
そのため必ず業者に修理を依頼してください。
修理を依頼する窓口は主に2つあります。
1つ目はテレビを製造したメーカーへの問い合わせです。
メーカーのホームページには修理の流れから依頼の仕方まで紹介されているので確認してみましょう。
2つ目はテレビを購入した販売店です。
家電製品を扱う販売店には、多くの場合お客様窓口を店内に設置しているので相談してみましょう。
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テレビやアンテナの不具合はみずほに相談!
テレビアンテナを利用してテレビを視聴されている場合、液晶テレビに縦線が入る原因がアンテナの不具合である可能性もあります。
液晶テレビに縦線が入るだけでなく、テレビ画面にの「E201」エラーコードが表示される場合には、地デジもしくは衛星放送の受信レベル低下を表します。
受診レベルの低下には、以下のようなアンテナ不具合が考えられます。
・強風などが原因でアンテナの方向がズレてしまった
・強風などが原因でアンテナが傾いたり倒れてしまった
アンテナが傾いたり倒れてしまった場合には目視で確認できるケースもございますが、アンテナ方向のズレや経年劣化は素人では判断がつきません。
エラーコードが表示されている、悪天候の後から不具合が生じている、アンテナの平均寿命とされている10年以上使用しているなど、いずれかに当てはまる場合にはアンテナ専門業者にご相談下さい。
みずほアンテナではアンテナ新設はもちろん、アンテナの修理や交換なども請け負っています。
弊社で建てたアンテナでなくても対応しております。
ご相談は完全無料、365日即日対応を受け付けておりますので不具合が生じた場合はお気軽にお問い合わせくださいませ。
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液晶テレビの縦線・横線で悩まないために
テレビの縦線の発生を100%防ぐことは残念ながらできません。
フレキシブルケーブルのような部品の経年劣化は避けられないからです。
しかし発生率を小さくすることは可能です。
その方法はテレビを大切に扱うことです。
結局のところ個人で行える対策は、HDMI端子の接触不良をなくすこととフレキシブルケーブルの劣化を早めない、つまり衝撃を与えないことの2つしかありません。
そしてこの2つを実践していても縦線が出てしまった場合は、自分で直そうとはせずに修理を依頼しましょう。
部品が物理的に故障している場合はどうすることもできないからです。
また、縦線が入っていてもテレビの視聴はできますが、視聴の邪魔になって十分に映像を楽しむことができず、さらにはいずれ症状が悪化して新たな縦線が増える可能性もあります。
修理費用が気になる場合は思い切って新しいテレビを購入するのも1つの方法です。
新品のテレビは修理費用よりも高額になりがちですが、より長く使えることが期待でき、またテレビの性能も高くなるのでより一層映像を楽しむこともできます。
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