テレビ番組を受信するのに欠かすことのできないアンテナが、強風などの影響で倒れてしまったら慌ててしまう方がほとんどだと思います。
転倒によりアンテナが故障し、アンテナ交換を余儀なくされるケースも少なくありません。
その際、一番気になるのは修理や交換にかかる費用とその対処方法です。
こちらでは、テレビアンテナが倒れた場合の対処法や費用について詳しくご紹介致します。
トラブルはいつ起こるか予測できません。
万が一に備えぜひ参考にしてみてください。
テレビアンテナが倒れる原因は?
倒れたアンテナの放置はとても危険です。
放置することで屋根に損傷を与えたり、転倒により人や物に当たり大きな事故を引き起こすことも考えます。
そのため、台風などのあとはアンテナの状態を確認しておくと安心です。
万が一倒れている場合には、すぐに専門業者に問い合わせ対処するようにしましょう。
こちらでは、アンテナが倒れる原因を大きく3つに分けてご紹介していきます。
アンテナの寿命
アンテナの寿命は一般的に10年~15年と言われています。
寿命はあくまでも目安で、海が近く海風が吹く地域や豪雪地帯など地域によってはより短くなります。
また、台風や雨の影響で劣化し寿命を迎える前に倒れてしまうこともあります。
一方で最新のアンテナは耐久性が高く上記より寿命が長くなっていますが、15年以上使用しているご家庭のアンテナは老朽化しているため、交換を検討されたほうが良いでしょう。
屋根やアンテナの劣化
屋外にアンテナを設置している場合、日ごろの雨風にさらされているためアンテナ本体に限らずアンテナを支える土台やワイヤー、部品などがサビていることで倒れることがあります。
さらにはアンテナ周りに限らず、設置場所である屋根部分がサビつきにより少しの風で倒れることも考えられます。
設置場所が高所であることも多いので、定期的な点検をプロに依頼しておくことも大切です。
自然災害による影響
一番多い原因が自然災害による影響です。
自然災害は防ぎようがありません。
アンテナが倒れるとテレビ画像にブロックノイズなどが入り映りが悪くなる、あるいはエラーコードが表示されテレビ番組が映らなくなるため、アンテナの異常に気付くことがほとんどです。
稀にアンテナが倒れていても、テレビの映りに影響がない場合もあるため、アンテナが倒れていることに気付かないケースもあります。
台風や大雪、大雨などが過ぎ去ったあとにはアンテナの状態を確認しておくようにしましょう。
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アンテナが倒れていた際の対処の流れ
アンテナを立て直す
倒れたアンテナ本体を立て直す際、専用の測定器などを利用し向きを調整します。
アンテナの種類によって向ける方向は異なります。
地デジアンテナは最寄りの電波塔に向けて調整し、BSCSアンテナの場合には衛星の方角へ向けて調整します。
アンテナは電波状況によって設置場所もご家庭によって様々です。
屋根の上、ベランダ、外壁などそれぞれですが、2階以上の高所に設置されている場合には危険も伴いますので、状況確認も含め専門業者に依頼するようにしましょう。
アンテナケーブルを差し込み直す
アンテナ本体を立て直したら、ケーブルがテレビまできちんと繋がっているか確認します。
ケーブルはアンテナから屋内の点検口で収束し、各部屋のテレビ端子に壁の中を伝って配線されます。
途中でケーブルが途切れていないか、しっかりと確認しましょう。
部屋までケーブルが届いていれば、アンテナケーブルをテレビに差し込みなおします。
テレビで受信レベルを確認する
きちんと受信できているかテレビで確認します。
受信レベルはテレビの電源を入れ、設定画面から確認できます。
テレビのメーカーによって、受信レベルの基準値は異なります。
お持ちの説明書を確認し、基準値より低い場合はアンテナ本体の向きを再調整する必要があります。
受信レベルの確認方法についても、各メーカーによって手順が異なりますので説明書にてご確認ください。
アンテナ本体をしっかり固定する
受信レベルを確認し問題がなければ、アンテナ本体をしっかりと固定します。
アンテナの種類によって固定方法は様々です。
UHFアンテナの場合には、ワイヤーで四方をしっかりと張り直します。
BSCSアンテナやデザインアンテナの場合は、固定金具のネジをきちんと締めて固定しましょう。
基本的には高所作業になりますので、専門業者に依頼することをお勧めします。
アンテナを立て直しても映らない場合は?
アンテナを立て直した後も引き続きテレビが映らない場合は、アンテナ本体が故障している可能性が高いです。
その場合、新しいアンテナに交換する必要があります。
こちらでは、古いアンテナの撤去と新しいアンテナへの交換方法を詳しくご紹介していきます。
古いアンテナの処分について
不要になったアンテナをご自身で処分する場合、粗大ゴミ(有料)で出します。
直径30cm以下の小さい室内アンテナの場合でしたら、不燃ゴミで処分することも可能です。
いずれも、地域の処分方法に基づき適切に処分しましょう。
アンテナ専門業者やハウスメーカー、引越し業者では撤去と処分をまとめて依頼できることもあります。
業者によっては、追加オプションでの対応で別途費用がかかることもありますので、きちんと確認するようにしましょう。
型番が新しいアンテナの場合、リサイクルに出せることもあります。
リサイクルショップや不用品回収業者などに相談してみることもお勧めです。
状態が良好な場合、定価の30%程度の価格で買い取られるケースもあるようです。
新しいアンテナへの交換方法について
屋根上や外壁など高所への設置の際には、素人では転倒などの恐れがあります。
従って、必ずプロに依頼してください。
中には室内や屋根裏など転落の危険がない場所への設置が可能で、自力で設置される方もいらっしゃいます。
最近ではホームセンターやネットショップでも、アンテナ本体と取付金具がセットになった状態で購入も可能です。
しかし、向きの調整など素人では難しいケースもあります。
上手く行かない時はムリせず専門業者に依頼するようにしましょう。
自力で対処は危険?プロに依頼した方が良い理由
自力で交換をしようと思う方もいらっしゃいますが、自力のアンテナ撤去や設置は危険と隣り合わせになりますでおすすめできません。
どのような危険がかんがえられるのか、プロに依頼した方が良い理由を大きく3つにまとめてご紹介します。
屋根への影響
日本の住宅では屋根に瓦が使用されているお宅も多いです。
瓦は一見頑丈そうですが、注意して歩かないとパキッと割れてしまうこともあります。
瓦でなくとも、アンテナを設置する際思いがけず屋根にぶつけて傷つけてしまうこともあります。
屋根が傷ついたり、損傷することでそこから傷みだして雨漏りの原因にもつながります。
雨漏りの特定箇所を検査だけでも数十万と費用がかかることもあります。
修理となるとより費用もかさみますので、素人が屋根上で作業することはお勧めできません。
転落の危険性
屋根上の作業は足元も悪く、素人だとかなり危険です。
2階建ての一軒家の場合、屋根から地面まで7〜9m程あります。
不慣れなアンテナ交換をスマートフォンなどで手順を確認しながら行うとなると、体勢を崩したり足を滑らせるケースも十分に考えられます。
命にもかかわる事故につながることもありますので、必ずプロにお願いしましょう。
事故の危険性
不慣れな作業となると、手元が狂うこともあります。
アンテナ本体や部品を誤って落としてしまい、真下に人がいたらと想像するだけでもおそろしいです。
アンテナの重さは約1〜5kg、部品も鉄の塊です。
人的被害にかかわらず、ご近所の所有物や住宅に落としご迷惑をおかけすることも考えられます。
取返しのつかない被害にもつながりますので、安全第一で判断することが大切です。
アンテナ工事業者の修理費用相場は?

項目 | 費用 |
テレビアンテナの交換 | 35,000~100,000円 |
テレビアンテナの撤去 | 20,000~25,000円 |
配線の交換 | 8,000~10,000円 |
ブースターの追加 | 10,000~15,000円 |
分配工事 | 20,000~30,000円 |
現場点検 | 5,000~10,000円 |
高所作業 | 20,000~50,000円 |
八木式アンテナ | デザインアンテナ | BS/CSアンテナ | |
画像 | ![]() |
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特徴 | 魚の骨のような形 |
箱状でデザイン性に優れている |
お皿のような形状 |
設置価格 |
設置代込み 16,500円〜 |
設置代込み 22,000円〜 |
設置代込み 16,500円〜 |
アンテナ修理に火災保険は適用されるの?

自然災害でアンテナが倒れた際、テレビアンテナの交換に火災保険が適用されることがあります。
また、落雷でアンテナが故障した際にも適用されるようです。
火災保険の仕組みには、「フランチャイズ方式」と「免責方式」の2通りがあります。
フランチャイズ方式では、被害額が一定の基準を超えると全額支払われるという仕組みです。
例えば一定の基準が20万円だった場合、被害額が20万円超えると額支払われ、20万円未満であった場合には1円も支払われないということです。
免責方式は被害額ー免責金額と保険会社からおりる金額がイコールとなる仕組みです。
どちらの方式で契約しているかは、自分で加入している保険会社に確認する必要があります。
強風などでアンテナが倒れた時にやるべきこととその後の流れ

専門業者に修理もしくは交換を依頼する
保険会社に連絡したのち、アンテナの修理は専門業者に依頼します。
専門業者に実際に確認してもらい、被害にあった箇所を点検してもらいます。
その上で、修理もしくは交換を依頼しましょう。
火災保険を申請する際、被害状況を確認できる写真が必要となりますので撮影もお願いします。
修理費用の見積書も必要になりますので、忘れないように注意しましょう。
必要書類を準備
申請が承認され保険金が支払われる
保険会社には、以下4つの資料を用意し提出します。
・保険金申請書
・事故状況説明書
・修理費用の見積書
・被害状況を確認できる写真
上記4点が揃った時点で保険会社に送付します。
上記無事に提出し問題が無ければ、保険会社より申請した内容が承認されます。
申請が承認されましたら、後日指定した口座に保険金が支払われます。
あなたに合ったアンテナ修理の依頼先は?

持ち家にお住まいの場合
集合住宅にお住まいの場合
このアンテナまだ使える?修理と交換の基準

こちらでは、アンテナの修理や交換の目安についてご紹介します。
アンテナが倒れてしまった場合、真っ先に交換を希望される方ばかりではありません。
アンテナの転倒などのトラブルは予想もできませんので、急な出費は避けたくなるべく少額に収めたいという考えから再利用を希望される方がほとんどです。
もちろん、再利用できることに越したことはありませんが、慎重に判断することが大切です。
アンテナ交換は以下のポイントを抑えて判断することをおすすめします。
・アンテナを設置から10年以上経過しているかどうか
・アンテナ本体に傷がついていないか
・プラグが曲がったり折れたりしていないか
・アンテナ本体はもちろん、金具やケーブルのサビ具合
上記項目で2つ以上当てはまる場合には、交換をおすすめします。
もちろん、専門業者の意見もきちんと聞いた上で適切に判断しましょう。
アンテナが倒れないようにする予防策

定期的に点検をお願いする
常日頃からアンテナに異常がないかチェックしましょう。
アンテナが曲がってないか、本体や周辺機器にのサビが進んでいないか定期的に点検しておけば、突然の災害にもある程度耐えられる可能性も高くなります。
もちろん、高所に設置している場合には専門業者へ点検をお願いしましょう。
劣化が見られたらその場で対処してもらえるので、万が一の時にも安心です。
交換をお願いする
風の影響を受けにくい場所に移動させる
アンテナは屋根や外壁に限らず、屋根裏に設置することもできます。
室内に設置することで雨風の影響を避けられるためサビなどの劣化も軽減してくれます。
室内への設置は電波状況や十分な空間の確保など、いくつかの条件をクリアする必要があります。
電波が弱い地域ですとうまく電波を受信できないこともありますので、お住まいの地域に合わせて設置場所を検討されると良いでしょう。
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まとめ
こちらでは、テレビアンテナが倒れる原因や対処の流れ、修理費用の相場について詳しく解説しました。
これらを参考に、万が一のトラブル時には落ち着いて対処しましょう。
アンテナは高所に設置されていることも多く、周辺機器なども含めると素人での扱いは困難です。
下手に手を出すと状態を悪化させたり、思わぬ危険をまねくケースもあります。
その為、必ず専門の業者に現状調査や修理あるいは交換などを依頼するようにしてください。
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