台風や強風がアンテナに影響を及ぼしてテレビが映らなくなってしまうことがあります。
しかし台風や強風が近づいていてもアンテナへの影響を心配する方は少ないと思います。
そしてテレビが映らなくなっても「アンテナが風の被害を受けた」「テレビが映らない原因はアンテナだ」と思う方も稀だと思います。
そもそもアンテナは屋根の上など高所に取り付けられていることが多く、少し方向がずれたり破損したりしても気付くことは困難です。
そこで今回は台風によるテレビへの影響について、原因究明の方法や対処法について説明します。
台風接近!テレビが映らなくなったのは台風のせい?
台風が近づいているときにテレビが映らなくなっても、その原因がすべて台風でありアンテナの問題であるとは限りません。
ここではほかに考えられる原因を探ります。
【電源の確認】
テレビを動かしていなくても時間の経過とともにコンセントが緩むことはよくあります。
この機会にコンセントを抜いて埃などの汚れを落として、テレビを再起動させましょう。
コンセントを抜く前にテレビの電源を切ります。
テレビの再起動の方法はテレビの機種によって異なりますが、コンセントを抜いたまま1分ほど待機して再びコンセントを挿す方法があります。
【接続ミス】
テレビにはコンセント以外にもコードが繋がっています。
正しい箇所にきちんと接続されているか確認しましょう。
DVDやBlu-rayレコーダーなどと接続している場合、壁のアンテナ端子からレコーダーの入力端子へ、レコーダーの出力端子からテレビの入力端子へ正確に繋がっているか確認が必要です。
【操作ミス】
地デジやBS/CS放送、レコーダー、どれを見るかリモコンで選択できます。
自分が視聴したいものを適切に選んでいるか確認しましょう。
知らずにリモコンに触れて、意図していない放送になっていることもあります。
リモコンの「入力切替ボタン」で現在の接続先がわかります。
【経年劣化による機器の故障】
テレビ、アンテナ、ケーブル、ほかの機器にも寿命があります。
明らかな故障の場合には気付くかも知れませんが、機器の故障は分かりづらいです。
ご自身で確認できることで改善しない場合、プロの業者に頼ることをお薦めします。
【エラーコード】
テレビ画面にエラーコードが表示されることがあります。
主なコード「E201」「E202」はアンテナレベルの低下の可能性を示しており、下記の項目で改めてご説明します。
ー関連記事ー
👉テレビが映らないときはアンテナが原因?対処法やエラーコードを解説
電波が原因と思われる場合
先の項目でエラーコードが表示された場合、アンテナレベルの低下の疑いがあることに触れました。
アンテナレベルの低下とは、アンテナが受信している電波が弱くなっていることです。
エラーコードが表示されている場合以外にもブロックノイズが発生していたり、映らないチャンネルがあったり、テレビ映りが悪かったりするときもアンテナレベルの確認をしてみましょう。
確認方法はテレビのメーカーによって異なります。
主なメーカーの操作方法について、関連記事で説明していますのでご覧くださいませ。
ここではアンテナレベルが低下してしまう原因とその対処法について説明します。
【考えられる原因①接続ミス】
アンテナ端子がテレビ本体に正しく接続されていないケースがあります。
テレビの入力端子は地デジ用とBS/CS用に分かれています。
レコーダーがある場合は、アンテナ端子からレコーダーの入力端子へ、レコーダーの出力端子からテレビの入力端子へ正しく接続されている必要があります。
また端子の芯線が折れ曲がっている場合、無理に直すと切れてしまう可能性があるので交換をお薦めします。
【考えられる原因②環境の変化】
地デジのアンテナは電波塔へ、BS/CS放送のアンテナは人工衛星へ向いています。
電波が送受信されている過程で電波を遮断するものがあると正しく送受信できません。
遮断する障害物はアンテナを設置した後に現れる場合もあります。
例えば高い建物が建ったり、木が成長したりするケースが考えられます。
思い当たるものがないかアンテナの向いている方向を確認してみましょう。
【考えられる原因③悪天候】
悪天候によるテレビ映りへの影響には大きく分けて2つあり、一つは雨や雪の水分が電波を吸収して届く電波が弱くなっているケース、もう一つは台風などの強風でアンテナの向きがずれて電波を正しく受信できなくなっているケースです。
衛星放送の電波は水分に吸収されやすい性質を持っています。
台風などのケースについては下記で詳しく説明します。
いずれのケースでもご自身で対処することは危険が伴いますので、プロの業者に相談しましょう。
ー関連記事ー
👉アンテナレベルが下がると地デジが見られない!?改善する方法とは
アンテナが原因かも?台風通過後に一度目で確認
これまでご紹介した原因や改善方法を試しても解決しない場合、アンテナが原因かも知れません。
アンテナが高所にある場合、全貌を見ることは難しいですが、可能な範囲で目視してみましょう。
全く見えない場合は無理せずプロの業者に頼りましょう。
台風でアンテナが倒れていないか、アンテナの向きが変わっていないか、一目見てわかる場合もあります。
また台風ではあり得ないものまで飛ばされます。
飛来物がアンテナに当たると、アンテナの破損や故障に繋がります。
アンテナが倒れることの危険性…倒れていたらどうしたらいい?
台風通過後、アンテナが倒れていた際はどうしたらいいのでしょうか。
アンテナが倒れていると様々な危険があります。
最も心配なことはアンテナや周辺機器が落下して、誰かを怪我させたり何かを壊したり事故に繋がることです。
本来アンテナは台風では倒れないように取り付けられています。
それが倒れてしまう場合とは、どのような原因が考えられるのでしょうか。
【原因①屋根馬の破損】
アンテナを屋根の上に取り付ける場合、屋根馬という台を用います。
台風などの強風を想定してワイヤーで固定しますが、屋根馬が劣化している場合には強風に煽られて屋根馬ごとアンテナが倒れることもあります。
また飛来物が屋根馬に衝突して破損しアンテナを支えきれなくなったケースもあります。
【原因②高所】
以前までアンテナは屋根上の高所に取り付けられることが主流でした。
現在は電波改善により外壁や低い位置で取り付けが可能ですが、数年前までは屋根上から高い位置に取り付ける必要があったので古いアンテナほど台風などの天候の影響を受けやすくなっています。
特に平屋の場合は障害物を避けるためにマストと呼ばれるポール部分で長さを出して取り付けているので倒壊するリスクは高いと言えるでしょう。
取り付けから年数が経つアンテナは、台風が人の生活に影響を及ぼさない程度の場合でも被害を受けているケースは往々にしてあります。
【原因③施工不備】
残念ながらプロと名乗っていてもいい加減な仕事を行っているアンテナ業者もいます。
特に台風などの被害を受けたあとに戸別訪問で営業をかけている業者には注意が必要です。
誠実な業者もいますが、冷静な判断ができないときを狙っている悪徳な業者もいます。
どのような状況であれ、その場では契約せずに相場を確認するなど冷静な対応が求められます。
【原因④ワイヤーの種類】
アンテナを固定するワイヤーには、「カラーワイヤー」と「ステンレスワイヤー」の2種類があります。
カラーワイヤーは針金をビニールで覆っている簡素なものです。
ステンレスワイヤーは名前の通り腐食に対する耐性を持っている合金鋼です。
ステンレスは針金に比べると圧倒的に強度があり、長期間の紫外線や雨風にも耐えることができます。
カラーワイヤーが使用されている場合、すでにワイヤーの腐食が進んでいる状態で台風が決定打となりアンテナを支えきれなくなった可能性も十分あります。
隣人への声掛け
アンテナが倒れていると落下する可能性が高いです。
業者に連絡しても即日で対応してもらえるとは限りません。
台風の被害を受けた地域が多いときは業者を数日、数週間待つことも考えられます。
また即日に対応してもらえる場合でも、業者が来るまでの間に落下する危険性もあります。
アンテナが倒壊しているときは、必ず近隣の方へも知らせましょう。
声をかけることで対策をとることもできますし、対策ができないときでも心構えがあるとないとでは対応が異なります。
自分で交換・つけなおしをする
アンテナが倒れてしまったとき、立て直せば元通りにまた問題なく使用できるケースもありますが、台風の影響を受けて倒れた場合には交換することを強くお薦めします。
上記で説明した通り、通常台風でアンテナが倒れることは想定されておらず、アンテナ側に何かしらの原因があったことが考えられます。
思い当たる原因がない場合は、台風が想定以上の規模で、その打撃を受けて倒れたアンテナはかなり傷んでいると想像できます。
倒れたアンテナを放置すると第二、第三の事故に繋がる危険性がありますので、被害を確認したら早めに交換しましょう。
アンテナの設置をプロに頼らずご自身で行う方もいるでしょう。
交換の場合、既存のアンテナが例となり「同様に設置すればいい」と自己設置のハードルは低いように感じます。
ベランダに設置されているBS/CSアンテナの場合、「手の届く場所なので自分で交換してみよう」と思う方もいます。
個人でBS/CSアンテナを設置しようと思われている方は、下記の関連記事をご参照くださいませ。
―個人のアンテナ設置の関連記事―
👉BSアンテナ設置・取付方法を解説!注意点や自分でつける際のポイントは?
アンテナをご自身で交換できる方もいらっしゃいますが、設置する際の危険性を考えるとお薦めできません。
ベランダなど手の届く場所でもアンテナを落下させて事故に繋がることもあります。
屋根の上や2階の外壁などの高所の場合は、ご自身の身の危険性もあります。
いわゆるプロとされている方でも「墜落・転落」による死亡が発生しています。
令和3年度の労働災害の発生状況をご覧くださいませ。(下図)
画像引用元:厚生労働省HP
亡くなった方の4割が「墜落・転落」を原因としています。
実に一年間で217名の方が墜落・転落により命を落としています。
数字を見ただけでもプロの方が大変な危険の状況の中で作業をしていることがわかります。
従って、素人の方が簡単に手を出していいはずがありません。
アンテナをご自身で取り付ける理由の第一はおそらく費用面でしょう。
ご自身で設置すればアンテナや機器の料金だけで足りますが、プロの業者に頼むと出張費や作業代がいくらかかるのか不安です。
みずほアンテナでは明朗会計をお約束しており、さらに業界最長の10年保証を付与しております。
修繕費を不安に思われている方もぜひ一度ご相談してくださいませ。
アンテナのことは業者に任せるのが一番
アンテナを台風の被害から守るためにはどのような対策があるのでしょうか。
【対策①耐風の強いアンテナを選ぶ】
地デジの場合、立体的な八木式アンテナよりも平面的なデザインアンテナのほうが風の影響は少ないです。
デザインアンテナは設置できる環境を選びますが、条件が揃ってデザインアンテナを選択できる場合、デザインアンテナがお薦めです。
BS/CSの場合、メッシュ素材の風を通す設計のものがあり、みずほアンテナでも取り扱っています。
(DX ANTENNA製「45形BS・110度CSアンテナ 耐風速70m/sモデル」)
BS/CSアンテナは風に煽られやすい形状をしていますが、風が抜けるアンテナであれば台風でも被害の心配は減ります。
【対策②アンテナの設置場所を選ぶ】
アンテナが屋根の上など開放的な場所に設置されていている場合は、風の影響の大きさを考えて設置場所を変えることも選択肢の一つです。
アンテナは電波の送受信に最も適した箇所に設置されますが、環境によっては設置できる箇所が一つとは限りません。
地デジの場合、条件によっては屋根裏に設置できます。
屋根裏に設置すると風災の心配はなくなります。
屋根裏への設置は新築や築年数が浅い家が対象と思われがちですが、条件次第ですので築後年数が経っていても可能な場合は多々あります。
屋根裏設置は高い技術が求められ工事を断る業者もいますので、ぜひみずほアンテナへご相談くださいませ。
ー関連記事ー
👉台風対策でデザインアンテナを設置したい人必見!失敗例・方法・業者の選び方を解説!
修理費用を抑えるならみずほアンテナへご相談ください!
アンテナが台風の被害を受けてプロの業者へ修繕を依頼した場合、いくらかかるのでしょうか。
修理で済む場合とアンテナを交換する場合とでは料金設定が異なりますのでそれぞれ見ていきます。
【アンテナの修理】
向き調整 8,000円~30,000円
立て直し 15,000円~40,000円
多少幅はありますが、修理の場合8,000円~40,000円が相場とされています。
【アンテナの交換】
八木式アンテナ 15,000円~60,000円
デザインアンテナ 20,000円~65,000円
BS/CSアンテナ 15,000円~65,000円
アンテナを交換する場合、上記に既存アンテナの撤去や処分費用も必要になるでしょう。
修理に比べて幅が広く、15,000円~65,000円が相場とされています。
費用相場に幅がある理由は、アンテナを設置する場所によっては高所作業の費用が発生したり、業者によっては中間手数料が発生したりすることが考えられます。
最近は業者を比較できる「まとめサイト」がありますが、業者が「最安値」で自社が表示されるようにアンテナ本体のみの料金しか掲載せず、工事当日に出張費や高所代を追加請求してトラブルになる事件もあります。
安かろう悪かろうではありませんが、3社程度から見積もりを取り、あまりにも安価な業者はその理由を探りましょう。
みずほアンテナではアンテナの修繕は11,000円~、アンテナの新設は22,000円~承っております。
弊社は自社スタッフのため中間手数料が発生しないことで安価のお見積りを実現しています。
また台風が原因でアンテナ工事が必要になったとき、火災保険が適用される場合があります。
火災保険と聞くと火事のイメージしますが、多くの火災保険には風災補償が含まれており、台風や落雷、竜巻、地震などの自然災害でアンテナが被害を受けた場合も適用範囲内です。
火災保険にはフランチャイズ方式と免責方式の2方式があり、契約条件や支給される保険金の額は異なりますが、詳細については下記の関連記事をご覧くださいませ。
―火災保険の適用の関連記事―
支給の可否、支給額にもよりますが、火災保険が適用されるとアンテナ修理の費用がゼロになったり減額されたりします。
みずほアンテナでは火災保険によるアンテナ工事も承っております。
手続きが煩わしいのではと思われる方もいらっしゃいますが、必要な書類を保険会社に送るのみなので手間はかかりません。
手続きの流れや必要書類をご案内しますので、台風などの自然災害によりアンテナが被害を受けた方はぜひご相談くださいませ。
まとめ
台風によってテレビが映らなくなったときの悩みについて解説してきました。
悩みが解決されたり、解決の糸口を見つけたりできたでしょうか。
アンテナが被害を受ける規模の台風では、アンテナ以外への被害の影響も考えなければなりません。
様々な被害を受けた場合、アンテナのことは後回しになってしまうでしょう。
火災保険は過去2~3年遡って適用されるケースもありますので、被害を受けてから時間が経っていても確認することをお薦めします。
みずほアンテナではアンテナの新設工事だけでなく修繕や交換工事も数多く施工しています。
アンテナ工事のことならみずほアンテナへお任せくださいませ。
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