台風や強風がアンテナに影響を及ぼしてテレビが映らなくなってしまうことがあります。
しかし台風や強風が近づいていてもアンテナへの影響を心配する方は少ないでしょう。
そしてテレビが映らなくなっても「アンテナが風の被害を受けた」「テレビが映らない原因はアンテナだ」と思う方も稀です。
そもそもアンテナは屋根の上など高所に取り付けられていることが多く、少し方向がずれたり破損したりしても気付くことは困難です。
そこで今回は台風によるテレビへの影響について、原因究明の方法や対処法について説明します。
台風でテレビが映らない!考えられる原因
台風が去った後にテレビの映りが悪くなった場合、原因はアンテナにあることが多いです。
特に屋外に設置されたアンテナは台風の影響を強く受けやすいため注意が必要です。
台風がアンテナに与える被害は大きく分けて以下2つあります。
それぞれの原因について詳しくご紹介いたします。
受信障害
アンテナは特定の方向に指向性を持ち、地デジの場合は電波塔や中継局、BS放送の場合は人工衛星に正確に向けられることで安定した受信が可能となります。
しかし、台風による強風や大雨の影響でアンテナが傾いたり、向きが変わってしまうと、放送局からの信号を適切に受信できず、映像や音声が乱れる受信障害の問題が生じます。
さらに、周囲の建物による反射や遮蔽が影響を与えることもあり、環境要因が複雑に絡み合って受信状況が悪化する場合も少なくありません。
こうした不具合を放置すると、テレビが映らないだけでなく、アンテナが転倒して建物に損害を与える恐れもあります。
台風や雨の後には、アンテナの向きや固定状態をチェックし、早めに対処することが重要です。
アンテナの直接的な損傷
台風の強風や飛来物によって、アンテナ自体が曲がったり壊れたりすることがあります。
アンテナが損傷すると、正確な位置に設置し直すことが難しくなり、放送信号の受信品質が著しく低下する可能性があります。
その結果、テレビの映りが不鮮明になったり、最悪の場合はまったく映らなくなることもあります。
さらに、アンテナ本体だけでなく、配線が切断されたり緩んだりすることで電波が途切れるケースも見られます。
特に屋根の上に設置されているアンテナは風雨の影響を受けやすいため、損傷のリスクが高まります。
台風後にテレビの映りが悪化した場合には、まずアンテナや配線の状態を確認することが大切ですが、高所での作業は危険を伴うため、専門業者に点検や修理を依頼し、安全なサポートを受けることをおすすめします。
テレビアンテナの台風対策はどうする?
台風でアンテナが倒れてしまった場合は大変危険です。
被害を受けないためにどのような対策があるでしょうか。
以下2つの有効な方法をご紹介します。
②アンテナの設置場所を選ぶこと
上記対策をとっても、災害級の台風が訪れた際にはアンテナが倒れてしまうこともありますが、そのリスクを軽減することはできるでしょう。
それでは、ぞれぞれの対策について詳しく解説していきます。
【デザインアンテナ】
品名 | UHF平面アンテナ(20素子相当) |
メーカー | DXアンテナ |
型番 | UAH201 |
寸法 (長さx幅x高さ) | 22 x 11.3 x 59 cm |
質量 | 1.7kg(アンテナ本体) |
参考価格 | 14,464円 |
特徴 | ・DXアンテナのデザインアンテナの耐風性は50m/sなっており、近年の異常気象にも対応 ・本体色は白・黒・茶・ベージュの4色、外観に合わせてカラーを選べる ・スタイリッシュでアンテナらしくない外観、オシャレな住宅の美観を損ねない |
【BS/CSアンテナ】
品名 | 45形BS・110度CSアンテナ(耐風速70m/s) |
メーカー | DXアンテナ |
型番 | BC453SG |
アンテナ有効径 | 45cm |
質量 | 1.7kg |
参考価格 | 16,459円 |
特徴 | ・台風・強風の影響を最小限に、未然に対処することができる「耐風速アンテナ」 ・強風に耐える「パンチングメタル」構造、多数の穴を施すことで風圧を逃がし、受信可能風速50m/s(耐風速70m/s)を実現 ・取付金具の構造を見直し、より強固に固定できるよう改良 |
【屋根裏】
屋根裏は、最も台風の影響を受けない設置場所と言えます。
一方、設置できるアンテナが地デジアンテナの一部と限られる、設置条件がいくつかあるなど制限があります。
しかし、条件を満たし屋根裏に設置することができてば、風災の心配はなくなります。
屋根裏への設置は新築や築年数が浅い家が対象と思われがちですが、条件次第ですので築後年数が経っていても可能な場合は多々あります。
屋根裏設置は高い技術が求められ工事を断る業者もいますので、ぜひみずほアンテナへご相談くださいませ。
【外壁面】
軒下の外壁面などに設置する場合、ある程度雨風を防いでくれるので、風対策として有効な設置場所と考えられます。
特に、デザインアンテナの場合は、外壁との設置面が多いため風の影響は受けにくくなります。
【ベランダ】
ベランダの壁側に設置する場合、外壁面と同様ある程度雨風を防いでくれるでしょう。
一方、ベランダの手すりにアンテナを設置する場合には、風の影響を受けやすくなりますので注意が必要です。
【破風板】
屋根上の設置に比べると風の影響は少なくなりますが、突き出した形で設置する場合には注意が必要です。
最新型のユニコーンアンテナは、スリムなポール型で風の抵抗を受けにくくなります。
【屋根上】
屋根上は開放的で遮るものがない場所であるため、最も風の影響を受けやすい設置場所となります。
アンテナが劣化すると倒れる危険性が高まるため、定期的なメンテナンスなどを行うことでリスクを少なくすることもできるでしょう。
アンテナは本来、電波の送受信に最も適した箇所に設置されますが、環境によっては設置できる箇所が一つとは限りません。
台風の多い地域などでは、風対策も考慮した上で設置場所を決めると良いでしょう。
ー関連記事ー
☞【台風対策でデザインアンテナを設置したい人必見!失敗例・方法・業者の選び方を解説!】
台風以外のテレビが映らなくなる原因
台風が去った後にテレビ映りが悪くなったら原因がアンテナにあることが多いですが、ここではアンテナ以外の原因とその対策をご説明します。
✓接続ミス
✓操作ミス
✓経年劣化による機器の故障
【コンセントの緩み】
テレビを動かしていなくても時間の経過とともにコンセントが緩むことはよくあります。
この機会にコンセントを抜いて埃などの汚れを落として、テレビを再起動させましょう。
コンセントを抜く前にテレビの電源を切ります。
テレビの再起動の方法はテレビの機種によって異なりますが、コンセントを抜いたまま1分ほど待機して再びコンセントを挿す方法があります。
【接続ミス】
テレビにはコンセント以外にもコードが繋がっています。
正しい箇所にきちんと接続されているか確認しましょう。
DVDやBlu-rayレコーダーなどと接続している場合、壁のアンテナ端子からレコーダーの入力端子へ、レコーダーの出力端子からテレビの入力端子へ正確に繋がっているか確認が必要です。
【操作ミス】
地デジやBS/CS放送、レコーダー、どれを見るかリモコンで選択できます。
自分が視聴したいものを適切に選んでいるか確認しましょう。
知らずにリモコンに触れて、意図していない放送になっていることもあります。
リモコンの「入力切替ボタン」で現在の接続先がわかります。
【経年劣化による機器の故障】
テレビ、アンテナ、ケーブル、ほかの機器にも寿命があります。
明らかな故障の場合には気付くかも知れませんが、機器の故障は分かりづらいです。
ご自身で確認できることで改善しない場合、プロの業者に頼ることをお薦めします。
テレビアンテナを台風後に目視で確認
アンテナが高所にある場合、全貌を見ることは難しいですが、可能な範囲で目視してみましょう。
全く見えない場合は無理して確認を行うと事故につながるためプロの業者に頼りましょう。
台風でアンテナが倒れていないか、アンテナの向きが変わっていないか、一目見てわかる場合もあります。
また台風ではあり得ないものまで飛ばされます。
飛来物がアンテナに当たると、アンテナの破損や故障に繋がります。
目視だけして触らずに修理が必要なときはプロの業者に頼りましょう。
台風でテレビアンテナが倒れた時の対処法
台風通過後にアンテナが倒れている場合、どのように対処すべきでしょうか。
倒れたアンテナはさまざまな危険を伴います。
最も懸念されるのは、アンテナや周辺機器が落下して人や建物に損害を与える可能性です。
また、アンテナが倒れるだけでなく、雷や飛来物の影響で固定具が外れる場合もあります。
テレビ映像の乱れや受信できない問題が発生することもあるため、状況を正確に把握することが重要です。
台風時には、気象レーダーや速報情報をチェックして安全なタイミングで対応することが大切です。
さらに、倒れたアンテナの状況をYouTubeなどで公開されている専門家の動画を参考にすることで、安全に復旧作業のイメージをつかむことも可能です。
台風でアンテナが倒れたり損傷した場合、まずは倒壊の原因を把握することが重要です。
原因を特定することで、安全かつ適切な復旧方法を検討することができます。
こちらではまず、特に台風後に倒れることが多い代表的な原因について詳しくご紹介します。
【原因①屋根馬の破損】
アンテナを屋根の上に取り付ける場合、屋根馬という台を使用して固定します。
台風などの強風を想定してワイヤーで補強しますが、屋根馬が劣化していると強風で屋根馬ごとアンテナが倒れることがあります。
また、飛来物が屋根馬に衝突して破損し、アンテナを支えきれなくなる場合もあります。
このような場合、アンテナが倒れるだけでなく、固定具が外れて飛散する危険もあります。
【原因②高所】
以前はアンテナは屋根上の高所に設置されることが主流でした。
現在は電波改善により外壁や低い位置でも設置可能ですが、数年前までのアンテナは高所に設置されていたため、台風や雷などの影響を受けやすくなっています。
特に平屋の場合は、障害物を避けるためマストと呼ばれるポール部分で高さを出して取り付けているため、倒壊のリスクが高いといえます。
取り付けから年数が経過したアンテナは、台風が軽微であっても中継信号の安定性に影響が出る場合があります。
【原因③施工不備】
残念ながら、施工が不十分なアンテナ業者も存在します。
特に台風や自然災害後に戸別訪問で営業をかけてくる業者には注意が必要です。
誠実な業者もいますが、雷雨や風の影響で冷静な判断ができない時を狙う悪質な業者もいるため、その場で契約せず、相場や施工内容を確認するなど冷静な対応が重要です。
【原因④ワイヤーの種類】
アンテナを固定するワイヤーには、カラーワイヤーとステンレスワイヤーの2種類があります。
カラーワイヤーは針金をビニールで覆った簡易なもので、ステンレスワイヤーは腐食に強い合金鋼で、長期間の雨風や紫外線に耐える強度があります。
カラーワイヤーが使用されている場合、腐食が進んだ状態で台風が決定打となりアンテナを支えきれなくなることがあります。
隣人への声掛け
アンテナが倒れていると落下する可能性が高いです。
業者に連絡しても即日で対応してもらえるとは限りません。
台風の被害を受けた地域が多いときは業者を数日、数週間待つことも考えられます。
また即日に対応してもらえる場合でも、業者が来るまでの間に落下する危険性もあります。
アンテナが倒壊しているときは、必ず近隣の方へも知らせましょう。
声をかけることで対策をとることもできますし、対策ができないときでも心構えがあるとないとでは対応が異なります。
業者に修理・立て直し工事を依頼する
アンテナが台風で倒れた場合、立て直すことで元通り使用できることもありますが、安全性や信号品質を考慮すると交換が適切かもしれません。
台風によってアンテナの倒れた場合、アンテナが想定外に大きな損傷を受けていることが可能性があります。
倒れたり損傷したりしたアンテナをそのまま放置するとさらなる事故の危険性にも繋がりかねません。
被害を確認したら早めに交換するようにしましょう。
アンテナをご自身で交換されたい方もいらっしゃいます。
アパートやマンションのベランダの柵にBSアンテナを設置されている場合は手が届くため自分で試しやすいかもしれません。
しかアンテナを落下させて事故に繋がることがありおすすめはできません。
屋根の上や2階の外壁などの高所の場合は、ご自身の安全のためにも必ずプロの業者を頼りましょう。
―個人のアンテナ設置の関連記事―
☞【BSアンテナ設置・取付方法を解説!注意点や自分でつける際のポイントは?】
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台風でテレビが映らないなら!みずほアンテナへ
アンテナが台風の被害を受けてプロの業者へ修繕を依頼した場合、いくらかかるのでしょうか。
修理で済む場合とアンテナを交換する場合とでは料金設定が異なりますのでそれぞれ見ていきます。
アンテナの修理 | |||
向き調整 | 8,000円~30,000円 | ||
立て直し | 15,000円~40,000円 |
多少幅はありますが、修理の場合10,000円~40,000円が相場とされています。
アンテナの交換 | |||
八木式アンテナ | 20,000円~60,000円 | ||
デザインアンテナ | 25,000円~65,000円 | ||
BS/CSアンテナ | 18,000円~65,000円 |
アンテナを交換する場合、上記費用に既存アンテナの撤去や処分費用も必要になります。
修理に比べて幅が広く20,000円~65,000円が相場とされています。
費用相場に幅がある理由は、アンテナを設置する場所によっては高所作業の費用が発生したり、業者によっては中間手数料が発生したりすることが考えられます。
最近は業者を比較できる「まとめサイト」がありますが、業者が「最安値」で自社が表示されるようにアンテナ本体のみの料金しか掲載せず、工事当日に出張費や高所代を追加請求してトラブルになる事件もあります。
安かろう悪かろうではありませんが、3社程度から見積もりを取り、あまりにも安価な業者はその理由を探りましょう。
みずほアンテナではアンテナの修繕は11,000円~、アンテナの新設は22,000円~承っております。
☞【みずほアンテナのアンテナ工事の費用相場・ 料金・価格ー】
弊社は自社スタッフのため中間手数料が発生しないことで安価のお見積りを実現しています。
台風による故障は火災保険が使えることも
台風が原因でアンテナ工事が必要になったとき、火災保険が適用される場合があります。
火災保険と聞くと火事のイメージしますが、多くの火災保険には風災補償が含まれており、台風や落雷、竜巻、地震などの自然災害でアンテナが被害を受けた場合も適用範囲内です。
火災保険にはフランチャイズ方式と免責方式の2方式があり、契約条件や支給される保険金の額は異なりますが、詳細については下記の関連記事をご覧くださいませ。
支給の可否、支給額にもよりますが、火災保険が適用されるとアンテナ修理の費用がゼロになったり減額されたりします。
みずほアンテナでは火災保険によるアンテナ工事も承っております。
手続きが煩わしいのではと思われる方もいらっしゃいますが、必要な書類を保険会社に送るのみなので手間はかかりません。
手続きの流れや必要書類をご案内しますので、台風などの自然災害によりアンテナが被害を受けた方はぜひご相談くださいませ。
―火災保険の適用の関連記事―
☞【台風や落雷でテレビが映らなくなったら?原因はアンテナ?】
☞【アンテナ修理に火災保険が適用されるケースは?適用範囲や申請の流れを解説】
ー弊社施工事例(火災保険適用)ー
10年、20年先を見据えたアンテナ選びと備えの大切さ
アンテナは一度設置すれば長期間使用する設備であり、短期的な利便性だけでなく、10年、20年と先を見据えた選び方が重要です。
特に屋外に設置されるアンテナは、雨風や直射日光といった自然環境の影響を受けやすいため、耐用年数や強度、さらには保証内容まで確認しておくことが欠かせません。
長期的に安定した受信環境を維持するためには、品質の高いアンテナを選び、定期的な点検を行うことが備えにつながります。
また、設置から年数が経過すると、固定金具や配線部分の劣化が進むこともあるため、専門業者による点検や必要に応じた部品交換を検討することが大切です。
災害時にも安心できる安定した視聴環境を確保するためには、耐久性のあるアンテナを選び、長期的なメンテナンス体制を整えておくことが欠かせません。
こうした視点を持つことで、日常の快適なテレビ視聴だけでなく、非常時にも役立つ安心の備えとなります。
まとめ 台風でテレビが映らない場合
台風によってテレビが映らなくなったときの悩みについて解説してきました。
悩みが解決されたり、解決の糸口を見つけたりできたでしょうか。
アンテナが被害を受ける規模の台風では、アンテナ以外への被害の影響も考えなければなりません。
様々な被害を受けた場合、アンテナのことは後回しになってしまうでしょう。
火災保険は過去2~3年遡って適用されるケースもありますので、被害を受けてから時間が経っていても確認することをお薦めします。
みずほアンテナではアンテナの新設工事だけでなく修繕や交換工事も数多く施工しています。
アンテナ工事のことならみずほアンテナへお任せくださいませ。
ー関連記事ー
☞【アンテナが倒れた!すぐにやるべき対処法や修理費用相場を解説】
☞【テレビがつかない!電源が入らない・映らない時の対処法を症状別に徹底解説!】
