台風や雷、大雪などの直後からテレビが映りにくくなったり、まったく受信できなくなってしまうトラブルが多く発生します。
そのような場合、真っ先にテレビ本体や宅内配線が原因だと疑われる方も多いかもしれません。
しかし、自然災害後はテレビではなく、アンテナが原因の可能性が高いです。
そこで、テレビが映らなくなってしまう原因や対処法、悪天候でも問題なくテレビを視聴するための対策を紹介します。
落雷でテレビが映らなくなる原因
テレビが映らなくなってしまう原因は、かならずしもテレビ本体や配線が原因とは限りません。
アンテナや分配器、ブースターなど家の外にある設備が故障している可能性もあります。
特に台風や雷、大雪などの悪天候や、地震などの自然災害の後に多いのがアンテナの破損や倒壊などのトラブルです。
・アンテナが傾いている、倒れている
・アンテナに雨水や雪が残っていたり、障害物が引っかかっている
・分配器やブースターが屋外にある場合は、悪天候により損傷したり、浸水している
・機器そのものに異常はないが、接続コネクターがゆるんだりケーブルが破損している
・停電が起きて、ブースターに電気が供給されなくなっている
上記項目が目視などで確認できる場合、アンテナ工事業者に修理を依頼するのが無難です。
直撃雷サージとは
直撃雷サージとは、雷が直接電気設備や建物に直撃することによって発生する非常に高い電圧や電流の急増のことを指します。
直撃雷サージは非常に高い電力が瞬間的に供給されます。
この急激な電力の増加は、建物や電気回路、電子機器に大きな損傷を与える可能性があり、
電気設備の故障、回路の損傷、電子機器の破壊などが発生してしまうのです。
アンテナでいうと、金属部分や配線が損傷し、曲がったり断線したりすることがあります。
アンテナの機能不全により、テレビの受信品質が低下したり、一時的に映像や音声が途切れたりすることがあります。
テレビ本体やチューナー、セットトップボックスなども損傷する危険性があります。
誘導雷サージとは
誘導雷サージとは直接的な雷の直撃ではなく、雷の周囲で発生する電磁的な影響によって引き起こされます。
誘導雷サージは、雷放電によって生じる電磁的パルスが電線や配線、アンテナ、通信回線などに影響を与え、回路内に誘導電流や誘導電圧が生じることで発生します。
これにより、電子機器や電気回路にダメージを与えたり、一時的な機能不全を引き起こすことがあります。
誘導雷サージは、建物の電気設備や通信回線、電子機器など、さまざまな回路に影響を与える可能性があります。
特に、長い電線や配線、アンテナなどが誘導雷サージの影響を受けやすいです。
誘導雷サージは半径1キロメートルほどの広範囲に被害を及ぼすため、
直撃雷サージよりも発生する頻度が高いため注意が必要です。
誘導雷サージから回路や機器を保護するためには、適切な雷サージ保護装置や対策が必要となります。
雷サージとは、落雷の際に瞬間的に異常高電圧が発生し、その影響で過大電流が流れることを言います。雷サージには、「直撃雷サージ」と「誘導雷サージ」の2種類があります。
◇データ復旧のピーシーキッドhttps://t.co/lO2UeYp98b pic.twitter.com/SwtOVJDNjr
— PC KIDS (@PCKIDS_CO_JP) March 22, 2022
落雷でアンテナが倒れた時の対処法
アンテナが倒れたとき目視で確認することができます。
中には隣人の方に言われてお気づきになる方もいらっしゃいます。
通常、アンテナが倒れてしまった場合、受信レベルが下がりテレビ画面にノイズが走ったり、全くテレビが映らないという症状が見られます。
稀に、アンテナは倒れているけど、いつも通りテレビが映るという方もいらっしゃいます。
しかし映りの状態に関係なく、取付から年数を経ているアンテナは重量や劣化の関係上、落下の恐れがありますので早急に対処することをオススメします。
昔のアンテナは重量がありますので、落下した際に大ケガをする危険性がございます。
アンテナが倒れた場合は、アンテナの立て直しといわれる修理か新しいアンテナに交換する工事の2パターンからお選びいただけます。
今はかろうじてアンテナが倒れていなくても、次回の台風で倒壊する恐れがありますので、お時間や費用に余裕がある方には古いアンテナを撤去し、新型のアンテナに交換することをオススメしております。
現在のアンテナは日々の改良により、軽量化や強風への耐久性に優れていますので、自然災害の影響を受けにくいといわれています。
特に「デザインアンテナ」という平面型のアンテナは、設置位置が屋根上ではなく外壁に設置できるため、耐久性や外見の面で多くのお客様に選ばれております。
こちらが「デザインアンテナ」外壁設置法⇩
みずほアンテナなら4色のカラーバリエーションからお好きなものをお選びいただけます。
落雷でアンテナがずれた時の対処法
家の中に複数のテレビを設置している場合、1台だけでなくすべてのテレビが映らなくなってしまったら、アンテナが原因である可能性が高いです。
特に、台風のときはアンテナが本来の位置からずれてしまったり、傾いてしまったりするのも珍しくありません。
屋根の上など、屋外に設置するタイプのアンテナは、天候に大きく影響されます。
ただし、目に見えてアンテナがずれてしまっているときでも、自分で直そうとするのはやめましょう。
悪天候で屋根がわらがゆるんでいたり、アンテナを固定するワイヤーが破損したりしている場合は特に危険です。
かならず専門業者に依頼し、アンテナの状態を見てもらってください。
必要があればアンテナそのものの交換や、アンテナの再設置を依頼することで、悪天候の影響を受けにくくなります。
ただし、集合住宅の場合は、独断で業者を呼んで対応してもらうことはできません。
まずは、管理会社や大家に連絡し、テレビが映らない旨を伝えましょう。
それでもテレビが映らない場合は?
アンテナの向きや角度を直してもテレビが映らない場合は、もう1度テレビ本体の状態を確認してみましょう。
エラーコードが表示されていれば、コードに従って対処することで、自分で直せることもあります。
まったく映らない場合やモザイクが発生してしまっている場合も決して焦らないようにしましょう。
近所の住民や同じマンションに住んでいる人にも、テレビの状態を聞いてみてください。
近隣一帯のテレビが映らなければ、悪天候で電波が届きにくくなっていたり、中継局が電波を発信していなかったりする可能性があります。
このような場合、家庭でできる対処法はありません。天候が落ち着き、復旧するのを待ちましょう。
また、地上デジタル放送が見られなくても「BS放送は問題なく映る」「BS放送だけ映らなくなってしまう」ということもあります。
BS放送は天候の影響を受けやすく、台風や大雨により電波が届きにくくなってしまう場合があるのです。
一方、地上デジタル放送が映らない場合は、テレビ本体や配線に問題がある可能性が高いといえます。
落ち着いて原因を見極め、適切に対処してください。
落雷でテレビが故障しないための対策
台風や地震などの自然災害に見舞われたとき、テレビは重要な情報源です。
突然映らなくなってしまうことで不安を覚える人も多いでしょう。
いざというときに焦らないためにも、悪天候に備えて準備しておくことが大切です。
ここでは落雷でテレビが故障しないための対策として
✓雷ガードタップを使用する
✓アンテナを補強する
上記の3点の方法をご紹介します。
なお3点のうち上2点はテレビだけでなく電化製品全般に当てはまります。
何も対策を講じないと、家電が壊れる可能性があります。
電源プラグを抜ける家電や電源タップを交換できる箇所では、テレビに限らず他の家電も同様の対策を行うことをおすすめします。
電源プラグを抜く
雷が鳴りそうなときは、テレビの電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。
プラグを抜くときはテレビの電源を消すと良いです。
電源プラグを抜いておけば、雷からの電流がテレビに流れるのを防ぐことができます。
ここで注意していただきたい点は、
「雷が鳴っているときは絶対にプラグに触れない」ことです。
万が一落雷したときに電源プラグに触れていたら感電する危険性があるのです。
また、他にも接続しているケーブルなどがあれば抜いておくと周辺機器も守ることができより安心です。
電源プラグやケーブルを差し戻す際は、雷が止んでからにしましょう。
雷ガードタップを使用する
雷ガードタップの使用も、誘導雷サージによるテレビの故障を防ぐことができます。
もちろんテレビだけでなく、パソコンや他の家電製品などにも効果的です。
雷ガードタップとは雷サージを吸収してくれる素子が内蔵された、延長コードや電源タップのことです。
もし雷が落ちて誘導雷サージが発生しても、家電製品への電圧の流れ込みを防いでくれます。
雷ガードタップは一度雷からテレビを守ったら使用不可となります。
なぜなら、誘導雷サージが発生した際にテレビを守る為、タップ内部の素子が破壊されるのです。
一度きりなんてもったいないと考えず、数千円でテレビを守ることができるので、ぜひ雷ガードタップを導入して、雷からテレビを守りましょう。
アンテナを補強する
天候が崩れるたびにアンテナの不調が起きる場合、アンテナの補強対策を行いましょう。
屋根の上ではなくベランダなど、自分で角度を調節しやすい位置に設置したり、天候の影響を受けにくい屋内型のアンテナに切り替えるのも有効な対策です。
雨でアンテナやブースターが痛まないよう防水カバーを取りつけたり、アンテナが曲がったりずれたりしないよう補強するのもおすすめです。
雷対策にはTV同軸ケーブル用避雷器を取り付けるのもおすすめです。⇩
(製品名:TV同軸ケーブル用避雷器 型番:CS-FJJ75-T230HD)
ただし、アンテナの取りかえやこれらの機器の取りつけを行う際は、自分でやろうとするのではなく専門業者に依頼しましょう。
アンテナの種類によっては、ほんの1度ずれただけでテレビが映らなくなってしまう場合があります。
専門的な知識のある人や、工事の経験がある人でもない限り、アンテナの位置を正しく調節するのは困難です。
特に、屋根の上など高所での作業は足場の確保が難しく、落下の危険もあります。
特に雨や雪の後に屋根にのぼるのは絶対にやめましょう。
安全のためにも決して無理はせず、アンテナ工事のプロへ依頼するようにしてください。
東京23区でゲリラ豪雨が観測されていますね☔️⚡️
皆さま安全第一でお過ごしくださいませ🙇また雷で電子機器等に異常が出る場合があります💦
テレビの映りに何か異常が出ましたら
みずほアンテナにお問い合わせください!— 【公式】みずほアンテナ (@mizuho_antena) August 1, 2023
落雷によるアンテナ故障も火災保険の対象に
自然災害によるアンテナの修理は、ご自宅で加入されている火災保険が適用になる場合があります。
台風に限らず、竜巻や雪、雹も基本的に保証対象として含まれます。
さらに対象期間は、被害に受けてから3年以内であれば申請をすることができます。
お客様が加入されている保険会社によって申請条件が異なりますので、詳しくはお持ちの保険証券をご確認ください。
上記の項目をご確認いただき、分かりにくい部分がございましたら、保険会社にお問い合わせください。
みずほアンテナでは、保険金請求の際に必要な書類(料金明細や施工前後の写真)をお渡しいたしますので、事前にお申し付けくださいませ。
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☞【アンテナ修理に火災保険が適用されるケースとは?適用範囲や申請の流れなどを解説】
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みずほアンテナではアンテナ新規設置はもちろん、既存アンテナの修理やアンテナ移設・補強工事なども行っています。
ここでは”落雷によるテレビやアンテナの故障”を取り挙げましたが
テレビが映らなくなってしまうケースは様々な原因が考えられます。
原因を突き止めるには専門知識が必要なので、是非アンテナ業者を利用しましょう。
みずほアンテナでは、原因を突き止めお客様に現状を説明し
お客様に合った修理プランを相談の元、ご提案させていただきます。
その場しのぎの応急処置ではなく、再び不具合が発生しないよう根本から改善させていただきますのでご安心ください。
まとめ
近年問題視されている、”気候変動”。
気候変動が原因で2100年までに、森林火災や死亡事故の原因となり得る落雷の発生件数が50%ほど増加する可能性があると言われています。
実際に温暖化とともに落雷件数は増加傾向にあります。
アンテナのみならず、テレビの故障、最悪の場合火災につながる恐れがあるので万が一のためにしっかりと事前に対策しておくことが大切です。
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