BSアンテナを自分で設置・取り付けする方法!注意点や準備が必要なものを紹介

公開日 2023/09/11

BSアンテナ設置・取付方法を解説!注意点や自分でつける際のポイントは?

BSアンテナを設置してBS放送(衛星放送)を視聴するためには、人工衛星が位置する南西方向に向けてBSアンテナを設置します。

 

ご自身でBSアンテナを設置できるかどうか、一つの目安にベランダからBS衛星(南西)の方向を山やビルなどに挟まずに望めることがあります。

 

そして、アンテナをおおよそ設置したら、電波の受信レベル表示を確認しながら方向調整を行います。

 

受信レベルはテレビ画面に表示されるため、ベランダとテレビとの距離もご自身で設置できるか判断する材料になります。

 

今回はご自身で設置される場合の方法や注意事項についてご説明します。

 

 

 

 

 

 

BSアンテナの設置・取付方法の概要

BSアンテナの設置・取付方法の概要

BSアンテナの取付けには特に資格は必要とされず、ご自身でアンテナや必要な付属品を購入して、電波を受信できるように調整するとBS放送を楽しむことができます。

 

アンテナは家電量販店やネットで販売されており、取付説明書が添付されていたりネットで公開されていたりして、素人の方が設置することを想定されています。

 

ただし、安く済ませたいからと無理にご自身で設置することはおすすめできません。

設置する箇所が壁面や屋根の上の場合、ベランダに設置するよりも難易度が上がり大きな危険が伴います。

 

ベランダで電波を受信できても受信レベルの調整は慣れていないと時間がかかり、受信できてもBS放送が映らないまたは時々映りが悪くなるなどの問題が生じることもあります。

 

アンテナ業者に頼むと工事費はかかりますが、安心して任せられるメリットは大きいです。

 

また業者によっては無料保証が受けられ、みずほアンテナでは10年保証をお約束しています。

 

 

 

BSアンテナを設置するのに必要なもの

BS/CS放送を見るために必要なもの

BSアンテナ設置を行うには何を揃えればいいのでしょうか。

BSアンテナ本体だけでなく、BSに対応したケーブル、場合によってはチューナーや分波器も必要になります。

 

ここでは代表的なものをご紹介しますが、ご自身で必要なものを見極めて過不足ないようにしましょう。

 

ー参考(総務省動画チャンネル)ー

👉【BS・110度CSによる4K・8K放送を適切に受信するために】

 

 

BSアンテナ

BS/CS放送を見るために必要なもの

BSアンテナは様々なメーカーで製造されていますが、家庭用は概ね直径45cmの45形か直径50cmの50形が一般的です。

 

反射鏡が大きいほど電波を拾いやすく高性能ですが、ベランダに設置できる電波環境の場合には45形で十分とされています。

 

アンテナは家電量販店やホームセンターに取り扱いがあり、実際に手にとって45cmや50cmの大きさを確認してから購入することもできますし、最近はネットで購入される方が多いようです。

 

BSアンテナ本体のみだと5,000円から10,000円程度で購入でき、取付金具やインジケーターがセットになっているものもあります。

 

 

 

BS/CS対応のアンテナケーブル

BS/CS放送を見るために必要なもの

アンテナケーブル(同軸ケーブル)はBSアンテナとテレビを繋ぎます。

 

近年に製造されたケーブルは地上波だけでなくBSや4K8Kなどマルチに対応しているものが主ですが、購入する際には念のためBSに対応するものか確認しましょう。

 

ケーブルは太さや長さによって様々な種類があり、価格は数百円から数千円までと大きな幅あります。

 

ケーブルは太くて短いほうが安定的に電波は流れ、細く長いケーブルだと電波は不安定になります。

 

しかしBSアンテナとテレビの距離からケーブルの長さは必然と決まりますし、太いケーブルは頑丈なぶん固くて配線の処理に手を焼くので太ければいい訳ではありません。

 

ケーブルの太さは「数字C」で表され数字が小さいほどケーブルは細くなり、家庭用では「2Ç」から「5Ç」が一般的とされ「4Ç」を選ぶ方が多いようです。

 

10m以上の長さを必要とする場合には太めの「5Ç」を選ぶなど個別の事情を踏まえて適切な種類を選びましょう。

 

 

 

チューナー

BS/CS放送を見るために必要なもの

チューナーは受信したテレビ信号から映像や音声を抽出する役割を持っています。

 

テレビにBSチューナーが内蔵されていない場合、別途デジタルチューナーやチューナー内蔵録画機器などを用意する必要があります。

 

テレビのリモコンにBSボタンがなかったり、テレビ本体にBS入力端子がなかったりする場合はチューナーが内蔵されていないと考えられます。

価格はメーカーや機能により様々ですが5千円から購入することができます。

 

 

 

分波器

BS/CS放送を見るために必要なもの

分波器は電波を種類ごとに分ける機器で、アンテナ端子(テレビ用コンセント)から受ける、地デジとBSのテレビ信号が混ざった混合信号をそれぞれに分けてテレビへ届けます。

 

テレビの接続端子が地デジとBSと個別にあり、壁にあるアンテナ端子が1つの時に分波器が必要です。

 

地デジアンテナとBSアンテナの線を1本にまとめる「混合器」の役割も兼ね備える分波器もあります。

メーカーや機能により価格に差が生じ、千円未満のものから2千円前後のものが主流のようです。

 

 

 

 

 

 

 

BSアンテナ設置に必要な道具

BSアンテナ設置に必要な道具

BSアンテナを設置するためには、以下のような道具が必要です

 

レベル(水平器): アンテナの水平な位置を確保するために使用します。正確な水平を保つことはアンテナの受信能力に重要です。

 

ドライバー: アンテナやブラケットの取り付けに使用します。適切なサイズのドライバーを用意しておきましょう。

 

レンチ: ボルトやナットを締めるために使用します。アンテナのブラケットを固定する際に必要な道具です。

 

パイプカッター: アンテナポールや配線用のパイプを必要な長さにカットするために使用します。

 

ケーブルカッター: アンテナケーブルの適切な長さにカットし、ケーブルの絶縁材を剥ぎ取るために使用します。

 

クランプやアンカーボルト: アンテナのブラケットを壁や屋根に固定するために使用します。適切なタイプとサイズのクランプやアンカーボルトを選びましょう。

 

テスター(マルチメーター): 配線や接続のテストや確認に使用します。信号の通電状態やコネクタの接触確認などに役立ちます。

 

ハンマー: クランプやアンカーボルトを固定する際に使用します。

 

結束バンドや絶縁テープ: ケーブルをまとめたり、接続部分を絶縁するために使用します。

 

その他にも作業中に安全を確保するために、手袋、安全メガネ、ヘルメットなどの安全装備を準備しましょう。

 

 

BSアンテナの選び方のポイント

視聴したい放送局に対応するアンテナを選ぶ

BSアンテナは、地上波の衛星放送を受信するためのものです。

 

地域の受信可能な放送局やチャンネルに基づいて、アンテナの受信範囲と指向性を考慮する必要があります。

 

アンテナの仕様や説明書に記載されている受信範囲や指向性の情報を確認し、自身の地域で必要な放送をカバーできるアンテナを選びましょう。

 

また、アンテナは直径が大きくなるほど高性能で受信感度は高くなりますが、一般家庭用なら45形で十分でしょう。

 

 

取り付け金具がついている商品を選ぶ

インターネットで購入する際は注意が必要です。

 

取り付け用の金具がついていないものを購入してしまい、「パーツが足りない!」と作業中に焦らないために、金具もすべてセットになっているタイプの商品を選びましょう。

 

 

耐久性と耐候性をみて選ぶ

BSアンテナは屋外に設置されることが一般的です。

 

そのため、耐久性と耐候性が重要な要素となります。

 

アンテナが頑丈で耐久性があり、外部の環境要素に耐えることができることを確認しましょう。

 

防水性や耐風性などの特徴を持つアンテナが適しています。

 

 

BSアンテナの設置方法

BSアンテナの設置方法

BSアンテナの設置方法(セッティング)やその前の事前確認、準備についてお話します。

 

初めての方は半日程度の時間をみていただき、特にセッティングのあとの電波受信設定は難しく長時間かかることに留意してくださいませ。

 

ー参考(DXアンテナ株式会社)ー

👉【DXアンテナ公式】BSアンテナの取付方法-BC453SCK(レベルインジケーター付)

 

 

 

1. BSアンテナにおける事前確認と準備

1. BSアンテナにおける事前確認と準備

業者に依頼せずご自身でアンテナを設置できるか否か判断します。

 

BSアンテナの設置する場所は、ベランダに限らず壁面や屋根の上など様々ありますが、ご自身で行う場合はベランダに限り、他の場所の場合は業者へ依頼することをおすすめします。

 

ベランダの設置で電波が受信できるか、ベランダに取り付けてベランダ側に問題が生じないかなどを確認します。

 

ご自身で設置することを決めたら必要なものを揃えていきます。

 

アンテナ本体や同軸ケーブル、取付金具などの他、場合によっては混合ブースターや分波器、分配器、チューナーなどが必要になります。

 

取り付ける際の道具として、スパナやレンチ、ひも、はさみ、プロが用いる水平器や電波チェッカーの代替品(アプリやインジケーターなど)を使います。

 

アンテナ本体や同軸ケーブルは種類が多いので、アンテナを設置する環境に合わせて間違わずに購入しましょう。

 

 

 

BSアンテナの設置位置を決める

BSアンテナの設置位置を決める

人工衛星は南南西の方向へ位置しており、目安としては午後2時から3時に太陽のある方向へ向けてBSアンテナを設置します。

 

BSアンテナは上空36,000kmの人工衛星から電波を受けるためアンテナに高さは必要なくベランダに設置する方が多いですが、周囲に山やビルがある場合は屋根の上や高所の壁面など設置場所を選ばなければなりません。

 

高所が最適な設置場所の場合には自力での設置を諦めてプロへ頼んだほうが安心です。

高所での作業はご自身やアンテナ器具の落下により大きな事故に繋がり大変危険です。

 

またベランダで電波を受信できても、直径45cm以上あるBSアンテナ本体がベランダにあって洗濯物の邪魔にならないかなど設置後の状況にも配慮しましょう。

 

 

 

取付前の確認事項

アパートやマンションなどの集合住宅の場合、共有のBSアンテナで共同受信している(共聴アンテナが設置されている)場合があります。

 

共同受信している場合には個別にBSアンテナを設置する必要はないので、集合住宅の方はまず共聴アンテナの有無を確認しましょう。

 

さらに集合住宅については管理規約やオーナーの意向によりアンテナ設置を制限している可能性もあるので併せて確認が必要です。

 

集合住宅や戸建てに共通して、地域が美観を目的にアンテナ設置を制限している場合もあります。

制限の有無については地元の行政で確認しましょう。

 

 

 

作業時の安全確保も忘れずに

戸建てでも集合住宅でもアンテナ取付け時の安全確保は重要ですが、ベランダであれ特に集合住宅の高層階では風に煽られながらの作業になるため一層の注意が必要です。

 

取付金具をしっかりと固定することは当然ですが、留める前に器具を落下させてしまう可能性を避けるために取付金具をベランダの柵と紐でくくり付けるなど最大限の安全配慮を行いましょう。

 

また、取り付けるベランダの柵に腐食が進んでいないか、アンテナが強風を受けた時にもベランダが耐えられるかなどベランダの強度の確認も重要です。

 

 

 

2.BSアンテナの設置(セッティング)

2.BSアンテナの設置(セッティング)

ご自身で設置することを決めたら、機器を揃えてBSアンテナの設置(セッティング)に取り掛かります。

 

まずベランダに金具を取り付けて、次にアンテナ本体を調整してから金具に取り付けて、そのあとケーブルの処理やテレビ側の設定を行います。

 

 

 

金具の取付

2.BSアンテナの設置(セッティング)

BSアンテナを取り付ける金具には、ベランダ用、壁面用、屋根の上用(屋根馬)の他、自立させるスタンドなど種類があります。

 

アンテナと取付金具がセットになって売られているものもありますが、セットの金具は多くがベランダ用のものです。

 

一般の方が自力で設置するにはベランダが最も安易とされており、ここでもベランダに設置する場合の金具の取付けについて説明します。

 

まずはベランダの強度を確認します。ベランダの柵を握って強めに揺すっても柵はガタガタしないでしょうか。

 

ベランダに問題がなければレンチ(工具)を使って、ベランダのたて柱か笠木(手すりの上部)などに取り付けます。

ナットの締め付けに遊びがないか、金具が垂直か確認します。

 

 

 

アンテナを組み立てる

 BSアンテナの設置方法

まずは、アンテナの組み立て方法をご紹介します。

 

最初に、コンバーターアームとアンテナの皿のような部品を接続します。

 

コンバーターとはBSアンテナの受信部分で、アンテナの皿の中央にある突起物を指します。

 

コンバーターアームをアンテナ本体に取り付けますが、この際、アンテナ本体の挿入向きを確認しながら、しっかりと奥まで差し込みます。

 

次に、同軸ケーブルをコンバーターの出力端子に接続し、防水キャップを取り付けます。

 

ケーブルは同軸ケーブル止めフックに引っかけますが、この時、同軸ケーブルを引っ張りすぎると、防水キャップが曲がりすき間が生じます。

 

浸水の恐れもありますので、ケーブルは少したわませておくと良いでしょう。

 

ここまで出来たら、 アンテナを金具のマスト部分に取り付けます。

 

アンテナのマストを固定するボルトを緩め、マストをはさみ、マストの固定ボトルを締めていきます。

 

のち程、BSアンテナを向ける方向や角度を調整しますので、マストの固定ボトルを締める際には、手でアンテナを動かすと左右にふれる程度に仮固定します。

 

次は、アンテナとテレビをケーブルでつなぎ、テレビやレコーダーのBSアンテナ電源供給の設定を入れ。テレビやレコーダーからアンテナに電源を供給できるようにしてください。

 

 

 

BSアンテナの仰角を合わせる

2.BSアンテナの設置(セッティング)

アンテナを金具へ取り付ける前に、アンテナの角度(仰角)を調整します。

 

仰角とはアンテナの上下の角度です。

水平線を0°として人工衛星へ向ける角度を合わせます。

 

仰角は地域によりおおよそ決まっており、北海道地方では30°前後、沖縄地方では50°以上とされ、ほとんどのアンテナ本体に目盛りが記載されています。

 

この段階では大まかに仰角を合わせて、のちほどテレビ画面を確認しながら電波の受信状況を調整して最終的な仰角を決めます。

 

 

 

BSアンテナを金具に取り付ける

BSアンテナは2kg弱のものもあり重くはありませんが、落下させると自身の怪我だけでなく他人や他人の物を傷つける危険性もあるので、ベランダでの作業時には注意深い行動が求められます。

 

アンテナの角度(仰角)が整ったら取付金具へアンテナを挿し込みボルトを締めます。

 

この時、ボルトはアンテナが抜け落ちることがない程度に軽く締めます。

 

前工程で仰角(上下の角度)を合わせましたが、あとの工程で左右の角度を合わせる際にアンテナを左右に揺らすので余裕が必要になります。

 

 

 

アンテナケーブルを接続する

2.BSアンテナの設置(セッティング)

アンテナとテレビをケーブルで繋ぎます。

 

コンバーター(アンテナの角の部分)から伸びたアンテナケーブルを屋内に引き込みます。

 

引き込みにはエアコンの配管ダクトを利用される方が多いようですが、隙間用のケーブルを使ったり、壁に穴を開けたりする方もいらっしゃいます。

 

屋内に引き込んだケーブルはテレビのBS/CS端子に繋ぎます。

端子はテレビの背面や側面に位置していますが、BSチューナー内蔵型のテレビでない場合は端子がなく別途BSチューナーが必要になります。

 

ケーブルは取付金具に固定したり、留め具を用いて端に寄せたりすると邪魔にならず引っかかる心配も少なくなりますが、工程の最後に処理すればいいでしょう。

 

 

 

テレビ側で電源供給設定を行う

アンテナは電気で働き、その電力はテレビから供給されますが、アンテナとテレビを繋いだだけではまだBS放送は映らず、テレビ側で設定を行う必要があります。

 

テレビの設定でアンテナに関するメニューの中にある、電源供給が必要なアンテナを使用した場合の項目で、「テレビ連動」や「電源供給」などを選択します。

 

詳細や正確な言葉についてはテレビの取扱説明書をご確認くださいませ。

 

多くの場合テレビ画面に受信レベルの項目も同時に表示され、のちほどの電波受信確認の作業で活用します。

 

 

 

3. 受信設定

3. 受信設定

電波の受信設定はご自身でBSアンテナ設置を行う中で最も苦慮される方が多い工程ですが、アンテナ本体を上手に設置できても電波を受信できなければ視聴できません。

 

ここでは受信設定を行う際に特に注意すべき点について触れます。

 

 

 

BSアンテナの調整は「晴れている」時に

取付金具やアンテナの設置を雨の日に行うと手が滑りやすく器具を落下させる危険性が高まります。

 

また電波は山や建物などの障害物がなければ真っ直ぐ届きますが、雨や雪などに吸収され電波の強度が減衰すると考えられており、電波が弱い時は受信設定がより困難になります。

 

風は電波への影響はありませんが取付けの際の危険性は増します。

よってアンテナの設置や調整には晴れた風のない日を選びましょう。

 

 

 

方位角を決める

アンテナ設置において方向や角度は非常に重要であり、適正な位置から1°、2°外れただけでも電波を正しく受信できないこともあります。

 

先ほど「仰角」を大まかに整えましたが、今度は「方位角」を決めます。

 

方位角とは左右の角度であり、BSアンテナを南南西(午後2時から3時に太陽のある方角)へ向けます。

 

コンパスやアプリを利用して方角を合わせる方もいらっしゃいますが、最初にざっと合わせる際にはご近所のBSアンテナの向きを参考にする手もあります。

 

 

 

「1度」単位で「5秒待機」で調整を

3. 受信設定

テレビ画面に表示された受信レベルを確認しながら1°(1cm)ずつアンテナを右から左(西から南西)へ動かしますが、1°につき5秒待機して適正な位置を探ります。

 

場合によっては3秒程度で受信確認できますが、5秒待機を心がけたほうが安心です。

 

方位角の調整はアンテナ設置において要と言える作業なのでより丁寧に行いましょう。

 

 

 

受信レベルの確認方法

アンテナの電源供給をテレビで行いましたが、多くの場合その設定画面に受信レベルも表示されており、テレビ画面で受信レベルを確認しながらアンテナの方位角を合わせることができます。

 

ベランダとテレビが近距離でテレビを容易に確認できる場合は問題ありませんが、距離がありご自身での確認が難しい場合は人の手を借りることが最善です。

 

一人で行う場合には、テレビをベランダ付近へ一時的に運んだり、テレビの音量を大きくしたり工夫する必要があり、いずれも困難な場合にはベランダとテレビを往復しましょう。

 

 

 

アンテナレベルの確認をする

テレビ画面でアンテナの受信レベルを確認します。

レベルは数値で表されますが、レベル50以上であれば安定したアンテナレベルとされています。

 

レベル40だと雨や雪などの天候が悪い時には影響があるかも知れませんが概ね良好と言えます。

レベル35以下だと画面の一部にモザイクが出たり画面が乱れたりするブロックノイズという現象が現れることがあります。

可能であればレベル50を、少なくともレベル40以上になるように設定しましょう。

 

 

 

UHFチェッカーを利用してレベル確認してもOK

3. 受信設定

受信レベルの確認にはテレビの設定画面で行う方法の他に、チェッカーという機器を使う方法もあります。

 

チェッカーは一般的に地デジ(UHF)とBSのアンテナ両方の電波を測ることができ、ここではUHFチェッカーと呼びます。

 

UHFチェッカーは業者が使用する高価なものでなく、割と安価なものも市場に出回っています。

 

受信レベルが5段階に表示されるなど簡易的ですが、テレビ画面を確認しながらアンテナの方位角を合わせることが難しい場合におすすめです。

 

またインジケーター(計器)がセットになっているアンテナも売られています。

インジケーターはチェッカーよりさらに簡易的なものですが、反面、扱いやすいとも言えます。

 

 

 

最後に仰角をもう一度確認

アンテナ設置の早い段階で仰角を調整しましたが、最後にもう一度確認します。

 

すでに受信レベルが良好で問題ないことが確認されている状態ですが、仰角を微調整することで受信レベルの向上を期待できます。

 

取付金具やアンテナマスト(取付金具に挿し込んだ棒)が垂直か確認した上で、仰角(上下の角度)を動かして受信レベルが高まる位置を探りましょう。

 

 

 

BSアンテナの調整方法でやってはいけない方法3選

BSアンテナの調整方法でやってはいけない方法3選

BSアンテナの調整にあたって避けるべきことをお話しします。

 

プロが行う場合には問題ないことでも、一般の方にはおすすめできないことがあります。

プロに向けた情報ではなく一般の方に向けた情報を参考にするようにしましょう。

 

 

 

関連記事☞【BSアンテナが故障?BSが映らないときの解決方法】

 

 

 

「1度」単位で「5秒待機」の原則でゆっくり調整を

アンテナの方位角(左右の角度)を調整する際に1°(1cm)ずつ5秒待機して受信レベルが最大になる位置を探ります。

 

もしアンテナを動かし続けると、それがゆっくりであっても全く電波を受信できないことがあります。

 

パラボラアンテナは強い指向性を有しており、人工衛星に対してアンテナが適正な方向に位置されていると安定して電波を受信できます。

 

一方で適正な方向から少しでも外れてしまうと電波が不安定になるため、アンテナの位置を調整する際は根気強く行う必要があります。

 

 

 

必ず天気がいい日に作業を

電波は雨や雪の水分で吸収され、悪天候の時はBS放送の映りに影響が出る場合があります。

 

アンテナを設置する時は晴天下を選び、最もいい環境の下で得られる受信レベルを把握することが大切です。

 

その上で受信レベルが満足に得られなければ、混合ブースターの設置や配線の見直しなどを検討します。

 

また、強風の時にアンテナを設置するとご自身の怪我や器具の落下などの危険性が高まることから静穏な日を選ぶことにも留意しましょう。

 

 

 

アンテナケーブルは正しい配線を

BS放送の映りに問題が生じた時、アンテナの反射鏡に雨や雪がついていないか、アンテナの方向がずれていないかなどの確認の他、アンテナケーブルが正しく配線されているか確認することも重要です。

 

テレビ側のBS入力端子にきちんと挿し込まれえているか、コードに断線している箇所はないか、コードが無理に折り曲げられていないかなどをチェックします。

 

ケーブルが新品でない時は買い替えることで状況が改善することもあります。

 

またペットがコードを噛んでしまい断線していたケースもありますのでペットを飼われている方は注意が必要です。

 

 

 

BSアンテナを設置できる業者の比較

   スカパー、家電量販店、アンテナ業者BSアンテナを設置できる業者の比較

BSアンテナを業者へ頼む際の参考に、スカパー!、家電量販店、アンテナ業者(弊社:みずほアンテナ)の特徴や価格などについて比較します。

 

 

スカパー!

(スカパー!の詳細についてはこちらをご参照くださいませ→スカパー!アンテナの設置方法!種類の違いについて

特徴

スカパー!を視聴したくてBS/CSアンテナを設置する方はスカパー!へ依頼する方が多いようです。

 

価格

公式HPで「スカパー!サービスへ新規加入と1年以上の契約を条件にアンテナと標準取付費用が10,180円」と案内されています。

ただし設置場所、設置環境によって価格は変動します。

 

依頼するメリット・デメリット

スカパー!で見たいチャンネルがあり1年以上加入する方には、アンテナ設置からスカパー!の加入手続きまで一括してスカパー!に依頼できるのは魅力でしょう。

一方、アンテナ設置が「標準取付工事」の範囲に収まらない場合や、新規加入後1年以内に解約した場合には別途料金が発生しますので、条件を詳細に確認することが求められます。

 

 

 

家電量販店

特徴

店頭で販売されているアンテナを手に取って大きさや色などを確認して購入できます。

実物を確認してからご自身で設置できそうかどうか判断する方もいらっしゃいます。

 

価格

アンテナ本体は別途必要ですが、設置を1万円台から受けているところもあります。

設置場所が高所の場合やアンテナケーブルの処理に手間取る場合などには金額が上がりますし、見積もりが有料のところもあります。

 

依頼するメリット・デメリット

馴染みの家電量販店で購入されたい方には安心できます。

しかし実際の施工は家電量販店ではなく下請け業者になり、注文時には細かな見積もりが提示されません。

また、仲介手数料が発生して、業者へ直接依頼する場合に比べて高額になります。

 

 

 

アンテナ業者(みずほアンテナ)

特徴

みずほアンテナはアンテナに関するプロの業者で高い専門性を誇っています。

同業他社に断られた工事を弊社で実現できた例も多くあり、依頼先を迷った時にはおすすめです。

 

価格

4K8K対応BS/CSアンテナ取り付け工事セットで16,500円からご案内しています。

職人はみずほアンテナのスタッフで仲介手数料が発生せず、相場よりも安いお見積りを実現しています。

設置場所や必要な部品によって料金は変わりますが、みずほアンテナでは明朗会計を謳っており作業前に最終的なお見積りを提示しますのでご安心くださいませ。

 

依頼するメリット・デメリット

BSアンテナの購入から設置、設置後の不具合に関する相談など一括して任せられる点は安心です。

お伺いする職人は地域に詳しく、山間部やビル街など地域の特性も理解しています。

スカパー!で視聴したい番組が決まっており1年以上契約を継続する意向の方はアンテナ業者よりもスカパー!で契約する方が多いようです。

 

関連記事☞【新築のテレビアンテナ工事はどこに頼むのがおすすめ?選び方や費用を解説!】

 

 

 

 

 

まとめ

まとめ

以上、ご自身で行う際のBSアンテナ設置・取付方法や注意点などについて解説しました。

 

BSアンテナをベランダに設置する場合、一般の方でも比較的容易であることを前提に話してきましたが、もちろん誰でも簡単にできる訳ではありません。

 

ご自身で設置すると工事中や設置後の事故にも責任を負い、工事費を節約したつもりが結果的に高くついてしまうことも考えられます。

 

またアンテナ本体を設置できても、電波が受信できなかったり配線に失敗したりする方もいらっしゃいます。

 

自信がない時や迷った時は最初から業者に頼むほうが安心でしょう。

 

 

 

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みずほアンテナ編集部
年間3万件以上の施工実績を誇るみずほアンテナの専門チームがテレビアンテナ工事について初心者の方にも分かりやすく解説します。

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