地上デジタル放送をご覧になるには、アンテナを設置するかケーブルテレビや光回線のご契約が必要となります。
そこで今回はアンテナの代表格、”八木式アンテナ(UHFアンテナ)”について詳しく紹介させていただきます。
「デザインアンテナより性能が良い?」
「天候の影響を受けやすいのでは?」などといった、よくあるご質問にお答えつつ、”八木式アンテナ”にまつわる疑問を徹底解説していきます。
八木式アンテナの特徴
八木式アンテナは、いくつかあるアンテナの中の一種であり、仕組みが研究され始めたのは戦前の1920年代と言われている歴史あるアンテナです。
当時、八木秀次氏と宇田新太郎氏の共同研究によって発明されました。
アンテナの研究や戦時利用などを経て、戦後に主流となった地上アナログ放送の受信アンテナはVHFアンテナといい、アナログ放送時代に多くの家庭で利用されるようになっていきました。
地上デジタル放送になった現在は、UHFアンテナ(=八木式アンテナ、八木アンテナ)となり主流のテレビアンテナとしての認知度が高く、全国普及率もとても高いアンテナとなっています。
テレビ放送受信用以外に使用されていることはあまり知られていませんが、テレビ放送以外にもFM放送といったラジオ受信やアマチュア・業務用無線などにも使用されています。
八木式アンテナの構造
上の画像をご覧ください。
矢印や魚の骨の形などと例えることが多いですが、矢印の方向を指す部分が反射器(リフレクター)と呼ばれる部分です。
矢印の方向に見えることから反射器が指す方向に電波塔があると思われがちですが、導波器(ディレクター)の水平になっている部分が、近くの電波塔の方向を向くように設置されています。
サイズ:
高さ518㎜、幅340㎜、長さ1014㎜
重量:
850gと非常にコンパクトで軽量な国産モデルを使用しています。
実際にアンテナ実物をご覧になり、八木式アンテナの小ささに驚かれるお客様もいらっしゃいます。
八木式アンテナのメリット
現在、弊社で人気ナンバーワンの商品は”デザインアンテナ”ですが、八木式アンテナにも魅力がたくさんございます。
ここでは長く使用され続ける、歴史深い八木式アンテナの設置メリットをいくつかご紹介いたします。
電波を受信しやすい
八木式アンテナはデザインアンテナに比べて、屋根の上に高さを出して設置することができる分、良好な電波を受信することができます。
また、受信レベルの弱い弱電界地域であっても、素子と呼ばれる受信する箇所の数を増やすことで、電波受信の感度を上げることができます。
さらに、八木式アンテナの向きは360度回転させることができ、自由に調整できるので、平面アンテナより指向性があります。
デザインアンテナより、八木式アンテナの方が性能が高いと思われる方が多いですが、アンテナ本体の性能はほぼ大差ありません。
設置方法の柔軟性に優れた八木式アンテナは、より電波が受信しやすい環境を作れるのです。
価格が安い
八木式アンテナはデザインアンテナより安価なため、アンテナ設置費用が安く抑えられます。
ケーブルテレビや光回線は初期費用に加え、月々の使用料も発生します。
ランニングコストを考慮すると、長く使用すればするほどコストがかかるケーブルテレビや光回線の視聴に比べ、一度取り付けてしまえば、ずっとテレビ視聴が可能なアンテナの方がコストパフォーマンスが高いと言えます。
弊社では、ケーブルテレビや光回線からのお乗り換えを検討されるお客様から多くのご依頼を頂いております。
お引っ越しの際は何かと出費が重なりますが、アンテナ費用は抑えたいといった方にオススメの商品です。
屋根上だけでなく破風にも設置ができる
「屋根上に設置するので目立つのでは?」
「雨風の影響を受けやすいのでは?」と心配される方も少なくありません。
しかし、八木式アンテナは屋根上だけに設置するものではありません。
八木式アンテナの向きは360度回転させることができ、自由に調整できるので、設置場所も比較的自由に選べます。
なかでも、破風と呼ばれる屋根の妻側の端の部分に設置した際は、屋根上設置に比べ目立つこともなく、強度も増すので、設置可能なご自宅にはご提案させていただいております。
ですので
「ソラーパネルがあるからうちには地デジアンテナは無理かも・・・」といった心配はご無用です。
実際にソーラーパネルを取り付けているご自宅にも、取り付けさせていただいております。
~実際の破風設置例~
八木式アンテナのデメリット
上記では設置するにあたってのメリットを挙げましたが、残念ながらデメリットもございます。
ここでは、デメリットを挙げつつ解消方法もご紹介いたします。
「デザインアンテナといった平面アンテナでは電波がとれない・・・」
「デザインアンテナか八木式アンテナどちらか迷っちゃう・・・」といったお客様には必見です。
外観を損ねる
八木式アンテナの1番のデメリットは外観を損ねてしまう点です。
せっかくこだわって建てられたご自宅の外観を損ねてしまうのはちょっと・・・といった方にはやはりデザインアンテナや室内アンテナがオススメと言えるでしょう。
しかし先ほどお伝えしたように、八木式アンテナは比較的設置個所に自由度がございます。
破風への設置や、人通りのある道路とは反対側の壁面に設置したりと、工夫すれば全く目立たずに設置することも可能です。
最終的な設置個所は、工事当日電波状況を念入りに調査し、工事員とお客様でご相談のうえ決めて頂いているのでご安心ください。
天候の影響を受けやすい
近年アンテナの軽量化が進み、比較的天候に左右されることも少なくなってきました。
しかし、やはり壁面や宅内に設置できるアンテナに比べて屋外に露出した八木式アンテナは、雨風の影響が0とは言えません。
雨に晒されれば錆びる原因にもなったり、長年風にあたると傾きや倒壊などの恐れもあります。
また強い雨や風などは電波障害となり、時には映りが悪くなってしまうことがあります。
しかし、ブースターを設置することでそのような症状が改善されることもあります。
雨風が強い日のことを想定し、電波状況を計測しております。
電波が弱いご地域などはブースターをお取り付けすることを推奨しております。
鳥害に遭いやすい
屋根上に露出した八木式アンテナにカラスやハトといった野鳥が止まりやすく糞による被害が発生する事があります。
鳥は、一度止まったところを覚える習性があり糞被害などが何度も繰り返して発生してしまう可能性がございます。
また、ソーラーパネルをつけているご自宅はソーラーパネルの故障の原因にもなり得る為、至急対策が必要です。
対策の一つにカラス除け、鳥除けといったアイテムの設置が挙げられます。
また、ご自宅によっては軒下に収まる位置に八木式アンテナを設置することができる場合がございます。そのような場合には鳥害は防げるでしょう。
八木式アンテナの設置の流れ
①現地調査・電波測定をし、お客様とご相談の上、取付位置を決定します
↓
②取付位置が屋根上の場合、屋根馬を使用しマストと呼ばれる金具にアンテナ本体を固定し、電波を確認し問題がなければ屋根馬に固定します
↓
③アンテナが倒れないようアンカーを破風に取り付け、アンテナを支線で固定します。
↓
④アンテナから出る配線を入線口に接続します
↓
➄宅内配線が集約している既存スペース(浴室上や屋根裏、マルチメディアボックスなど)で接続チェックを行います
(ブースターを取り付ける場合は、同時にブースター電源部の取り付けも行います)
↓
⑥各お部屋のテレビ端子に専用の測定器を接続し、電波が流れてきているかチェックします
↓
⑦電波測定に問題がなければ、無事工事完了となります
ここまでの工事作業時間は1時間程度でございます。
八木式アンテナの費用相場
八木式アンテナの設置費用の相場は15,000円~30,000円前後と言われています。
工事業者によって大きく差がありますが、ただ安いというだけでは安心できません。
弊社は、自社スタッフをお客様宅に派遣しているため、大手の家電量販店などで発生する、下請け業者への仲介手数料をカットすることができ、上記のような価格設定が実現しております。
またみずほアンテナでは、お客様に安心してご利用いただく為に無料で8年の品質保証をお約束しております。
BS/CSアンテナといったパラボラアンテナの設置もご検討中の方は、一緒に取り付けるとお得になるセットプランをご活用ください。
みずほアンテナの八木式アンテナの施工事例
【施工事例1】
エリア:埼玉県狭山市
設置個所:屋根上
コメント:緑が多く山々に囲まれたご地域でしたので屋根上に高さを出して設置しました。
ご屋根上に高さを出して設置することで良好な電波をキャッチすることができます。
今回はスカイツリーから電波を取りました。
【施工事例2】
エリア:神奈川県藤沢市
設置個所:屋根上
コメント:UHF放送には、電波の混線を防ぐために水平方向の水平偏波と垂直方向の垂直偏波の2種類があります。
こちらのアンテナをご覧ください。平塚中継局から垂直偏波をキャッチしているため、アンテナが横向きになっています。
【施工事例3】
エリア:埼玉県川越市
設置個所:破風
コメント:破風に取り付けたことで屋根上設置よりもコンパクトな施工となりました。
デザインアンテナでは電波がとれない環境でしたが、破風への設置となりお客様も大満足の結果となりました。
【施工事例4】
エリア:福岡県春日市
設置個所:屋根上(瓦屋根)
コメント:瓦は重量が加わると割れてしまう危険性があるため、慎重に工事するよう努めております。
冠瓦(かんむりかわら)と呼ばれる瓦屋根の天辺に屋根馬を置いて、取り付けました。瓦屋根のアンテナ工事もお任せください。
【施工事例5】
エリア:神奈川県横浜市瀬谷区
設置個所:破風
コメント:梯子を用いて破風に取り付けました。3階建ての戸建て住宅でしたが、3階建て専用の梯子をお持ちしているので工事可能です。お客様の大切なご自宅に傷などつけぬよう、安全第一に作業をしております。
みずほアンテナの八木式アンテナの設置工事対応エリア
みずほアンテナでは【関東、東海、関西、中国、九州】の5つのエリアでテレビアンテナ工事を承っております。
お住いのエリアを熟知した、熟練の自社スタッフがお伺いしておりますのでそれぞれのご地域に特化した工事が可能となっております。
まとめ
皆様、いかがでしたでしょうか。
八木式アンテナは、古くから多くのご自宅で愛用されてきた歴史のあるアンテナです。
今ではデザインアンテナのようなデザイン性の高い商品がございますが、開発されてから100年ほど経った現在も変わらず多くの人に利用されている八木式アンテナにはメリットがたくさんございます。
アンテナ業者選びでお悩みのお客様は、是非業界トップシェアを誇るみずほアンテナにお任せください。
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