VHFアンテナと聞くと、耳慣れない人もいるかもしれません。
実は、テレビ用のアンテナには種類があります。
VHFアンテナは、今はもうほとんど使われなくなってしまったアンテナなのです。
実は、この不要になったVHFアンテナが放置されているせいで落下事故などが起き、密かな問題になりつつあります。
それを防ぐためには、不要となったVHFアンテナを適切に処理する必要があるでしょう。
今回は、VHFアンテナとは何かということと、不要となった場合にどうすればいいかを紹介します。
【アンテナには種類がある!VHFアンテナとは?】
テレビ放送用のアンテナには2種類があります。VHFアンテナとUHFアンテナです。
VHFアンテナとは、平たくいえばアナログ放送専用の受信アンテナとなります。
このため、VHFアンテナではデジタル放送を視聴することができません。
デジタル放送を視聴するには、UHFアンテナという別種類のアンテナを設置する必要があります。
その際、不要になったVHFアンテナは撤去しましょう。
アンテナは、戸建ての場合は個別で設置することになりますが、マンションなど集合住宅の場合は管理組合と相談して設置・撤去をすることになりますので、あらかじめ確認しておきましょう。
【VHFアンテナとUHFアンテナの違いや見分け方】
VHFアンテナのVHFとは別名超短波と呼ばれる電波のことです。
30MHzから300MHzまでの電波がこれにあたります。
アナログテレビ放送の場合は、この電波周波数のうち90MHzから222MHzまでを使用しているのです。
テレビ放送では90MHzから222MHzの帯域に90~96MHzを1チャンネル、96~102MHzを2チャンネルといった具合に帯域ごとに番号が付けられています。
一方、UHFアンテナのUHFは、別名を極超短波という電波のことです。
これは300MHzから3GHzの電波となります。
デジタルテレビ放送では470MHzから770MHzまでの帯域を使用しているため、このアンテナで受信可能となるのです。
また、これらの帯域には13から62チャンネルという番号が付けられています。
VHFアンテナとUHFアンテナの違いは、どこで見分ければいいのでしょうか。
まず、この2種類のアンテナは上記で書いた通り受信できる周波数が違います。
また、見た目も違い、アンテナの横棒が少ないのがVHFアンテナで、多いのがUHFアンテナです。
しかし、見た目の違いは素人ではわかりにくい場合もあるので、どちらか分からない場合は業者に相談するといいでしょう。
【不要のVHFアンテナはどうしたら良い?】
不要になったVHFアンテナは、必ず撤去する必要があります。
なぜなら、アンテナの使用耐久年数はおよそ10年といわれており、これを過ぎると老朽化したアンテナが屋根を破損させてしまうことがあるからです。
また、アンテナのサビが家の外壁に付着することや、アンテナが落下する恐れすらあります。
実際に放置されたVHFアンテナが台風などで飛ばされ、近隣家屋を破損して損害賠償問題に発展した事例もあります。
不要なVHFアンテナの撤去は、必ず業者に依頼しましょう。
アンテナとは、意外と大きく重たいもので、素人では扱いが難しいのです。
また、BSアンテナが併設されている場合・UHFアンテナと合体している場合などもあるため、業者でなければ対応できない状況もあります。
これらの理由から、多少費用はかかるものの業者に依頼することがベターであるといえるのです。
業者に依頼する場合の費用は、VHFアンテナの大きさや屋根の形状によって異なりますので、一度見積もりをしてみるといいでしょう。