アナログ放送から地デジ放送への移行は2003年に開始され、2011年には完全に終えましたが、現在でも地上波放送ではなく地デジ放送の呼び名が親しまれています。
今回は地デジ放送を見るためのアンテナについて、種類や選び方などをご紹介します。
地デジアンテナの種類
地デジ放送とは地上デジタル放送の略であり、地上に立地している送信アンテナ(電波塔)からデジタル化した信号を受け取って視聴するテレビ放送のことです。
地デジ放送のアンテナには、八木式アンテナ、デザインアンテナ、室内用アンテナなどの種類があります。
今回はそれぞれのアンテナの特徴やメリット・デメリット、受信性能や設置難易度などをお話します。
八木式アンテナ
八木式アンテナはシンプルな構造が特徴で、日本人が発明した世界に誇るアンテナです。
現在は地デジ放送を見るためのUHFアンテナとして、以前はアナログ放送を見るためのVHFアンテナとして活用されました。
八木式アンテナは、戸建てに限らずアパートやマンションの集合住宅の共同アンテナとしても活躍しています。
屋根の上に立っているメージですが、電波状況によって外壁や破風、屋根裏にも設置されています。
八木式アンテナの第一のメリットは導波器(導波素子:上図の複数並ぶ横棒部分)が現れている形状で電波を受信しやすい点です。
都心でも山間でも八木式アンテナを見かけるのは、様々な条件下の受信環境で使用できるからです。
電波が弱い地域であっても、素子の多い高性能の種類(パラスタックアンテナ)や、ブースター(テレビ電波増幅器)を利用することでアンテナを設置できる場合もあります。
第二のメリットはデザインアンテアと比べると安価な点です。
八木式アンテナの場合、みずほアンテナでは15,000円から設置工事を行っています。
デメリットは、屋外に設置するアンテナ全般に当てはまりますが、太陽や雨風にあたりアンテナ本体の劣化が進む点です。
八木式アンテナ特有のデメリットとして、設置場所によっては通りから目立ち、ご自宅の外観を損なう懸念があります。
鳥がとまり木に使い、鳥害や糞害を受ける可能性も考えられます。
また、八木式アンテナは1kg程度と軽量ですが、屋根の上など高所に設置する場合が多く、素人が個人的に設置することは難しいです。
以上のような点から、八木式アンテは価格や性能を重視される方に選ばれています。
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平面アンテナ
平面アンテナとは名前の通り平らな形をしたアンテナであり、屋外に設置するもの、室内に設置するもの、兼用で使用できるものなどがあります。
ここでは、屋外に設置するデザインアンテナについて触れます。
デザインアンテナは八木式アンテナと同様に地デジ放送を視聴するためのアンテナです。
デザインアンテナの最大のメリットは洗練された形であり、八木式アンテナでは開放されている大事な部分(素子)が、デザインアンテナでは覆われ耐候性に優れています。
デメリットについて、屋外に設置するアンテナの共通項ですが、破風や壁面にアンテナを設置する場合、金具を取り付けるためビスの穴を開けます。
みずほアンテナでは完璧な防水処理をしており漏水の心配はありませんし、電波環境によってはベランダの柵などせん孔を避けて設置できる場合もあります。
デザインアンテナゆえのデメリットは、設置する高さに限界があり、電波が弱い地域では設置が不可能な場合があることです。
アンテナは素子数が多いほど受信感度が良いとされ、20素子の八木式アンテナと20素子相当のデザインアンテナはほぼ同等の性能を持っていると考えられています。
ただ、八木式アンテナのほうが電波を拾いやすいためにデザインアンテナの性能のほうが劣る印象もあります。
デザインアンテナは形状から八木式アンテナと比べると指向性が弱く、送信アンテナ(電波塔)の方向へある程度合わせれば受信できるため、素人の方が個人的に設置する場合、八木式アンテナよりは設置しやすいと言えます。
みずほアンテナでは20,000円からデザインアンテナの設置工事を行っております。
デザインアンテナは、みずほアンテナでは最も人気のアンテナです。
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室内アンテナ
室内アンテナとは、屋根裏に設置するアンテナとは異なり、テレビそばなど部屋の中に設置するアンテナです。
室内アンテナの最大のメリットとしてはアンテナ工事が不要で、アンテナ本体の価格が屋外に設置するアンテナと比べて安価な上に工事費もかからない点が挙げられます。
アンテナ本体はおおよそ1,500円から4,000円でメーカーや機能により異なります。
設置難易度が低く、最もお手軽なテレビアンテナと言えます。
また、軽量で持ち運びができ掃除などのメンテナンスがしやすい点も魅力であり、太陽や雨風にさらされず劣化の進みが遅い点も特長です。
室内アンテナの最大のデメリットとしては、受信感度が弱く電波を受信できる場所が限定的で、使用できる場合がかなり限られている点です。
また、屋外に設置するアンテナと異なり、1台のテレビに対して1台の室内アンテナを必要とする点もデメリットと言えるでしょう。
室内アンテナと聞くとカタツムリのように棒を2本伸ばしてテレビの上に載っている姿をイメージしますが、テレビの薄型化に伴って室内アンテナのデザインも進化しています。
設置場所の電波環境が恵まれている方に好んで選ばれています。
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地デジアンテナの種類を選ぶ際の注意点
どの地デジアンテナを選んだら良いのか、多方面から注意点を見ていきます。
アンテナの種類や設置する場所によって価格が変わり、場合によっては電波の受信状況にも影響します。
それぞれのアンテナの一長一短を理解して、最適なアンテナを見つけ出しましょう。
受信感度の高さや電界強度がどうか
受信感度はアンテナを選ぶ上で非常に重要です。
受信感度により選べるアンテナが異なるためです。
電波強度による強、中、弱の電界は、送信アンテナ(電波塔)の距離で分けられますが、実際には建物や山などの影響が大きく個別で確認する必要があります。
強電界地域の場合、室内アンテナを含めて選択肢が多くあります。
中電界地域や弱電界地域の場合は、アンテナの種類や設置場所の選択肢が狭まります。
弱電界地域では電波を受信できずアンテナが設置できない場合もあります。
今後引っ越す可能性があるかどうか
現在の住まいの形態と引越し先の形態により異なります。
アパートやマンションから戸建て(新築or中古)へ引越し予定
現在の住まいでは共同アンテナなどを利用しており個人でのアンテナを所有していない場合、引越し先のアンテナを準備します。
引越し先が新築でアンテナ設置を希望する場合、個人で手配するかハウスメーカーなどで相談することが一般的です。
引越し先が中古物件の場合は、アンテナが既設されていたり、個人で準備する必要があったり、それぞれのケースによるので契約や現況の確認が大切です。
戸建て(持ち家)から引越し予定
現在の戸建てに既設のアンテナがある場合、撤去するケースとそのまま残すケースがあります。
現在の住まいを売却予定で、アンテナが十分に使用できる場合は、残して付加価値とする方が多いようです。
また、引越し先にアンテナ設置が必要な場合、現在使用しているアンテナを移設して引越し先でも使用したいとご希望される方もいらっしゃいます。
ただ、引越し先の電波環境で現在のアンテナが使用できるか注意する必要があり、移設を希望する場合、引越し業者ではなくアンテナのプロへ確認したほうが安心です。
賃貸か持ち家か
アパートやマンションなどの集合住宅を賃貸した場合、共同アンテナなどが設置されており、賃借人が個人的に準備するケースは少ないです。
戸建てを賃貸した場合は各々異なり、契約をしっかり確認することが必要です。
屋根の上にアンテナが取り付けられていても実際は破損しており使えない場合もあります。
いずれにせよ、賃貸物件の場合は原状回復義務を負う契約が一般的ですので、アンテナ設置に伴って工事する場合には、契約やオーナーに確認するべきです。
契約や管理規約でアンテナ設置が制限されている場合もあります。
工事不要の室内アンテナが使用できる環境であれば率先して選ぶことをおすすめします。
持ち家の場合は工事の有無が自由ですので、アンテナ設置が制限されている地域でなければ、電波の環境によってアンテナの種類や設置場所を選ぶことができます。
自宅の外見の変化が大きいかどうか
室内アンテナであればご自宅の外観への影響を気にせずアンテナを設置できます。
ただし室内アンテナを使用できる、電波環境が非常に恵まれた場合に限られます。
屋外に設置する場合でも、ご自宅の外見へ配慮しつつアンテナを設置する方法もあります。
デザインアンテナの場合、ご自宅の雰囲気や外壁の色に合わせたアンテナの色を選ぶことができます。
みずほアンテナでは、白、ベージュ、茶、黒の4色を揃えています。
八木式アンテナの場合、電波環境が許せば通りから目立たない場所に設置してアンテナの存在感を小さくする方法もあります。
地デジアンテナの選び方
アンテナにも種類があり、10年以上使用を続けるものなので、設置する際は悩まれて当然です。
特に電波環境が良く選択肢が多いと迷ってしまいます。
まずは設置する場所の電波環境を知ることが何より大切です。
場合によっては街の美景のためにアンテナ設置が制限されている地域もあります。
屋外に設置する場合に八木式アンテナかデザインアンテナか、価格や見た目など、ご自身が優先したいことを大切にしましょう。
アンテナ工事業者に頼む場合、ご自身の優先したい事項を考えておくと依頼しやすいです。
屋根裏に設置できるなら屋根裏がいい、価格重視など、実際には職人が現場で電波環境などを調査して実現可能な選択肢からお客様とご相談して決めますが、お客様の要望が明確だとスムーズです。
一つの業者でご自身の希望が叶わない場合、別の業者に相談する手もあります。
業者や職人の技術不足が原因の場合、他社では叶う場合もあるためです。
アンテナについて詳しくない、ネットで調べてもよくわからない方は業者に依頼して現場での話し合いの中で決めることもおすすめです。
みずほアンテナでは工事当日に八木式アンテナからデザインアンテナへ希望を変更されたり、デザインアンテナの色の希望を変えたりされるお客様にも可能な限り柔軟に対応しています。
地デジアンテナのおすすめ人気モデル
地上波放送を視聴するためのテレビアンテナについて、室内設置用と屋外設置用とそれぞれ3つご紹介します。
室内用アンテナのおすすめ人気モデル
おすすめ人気モデル①DXアンテナ UHF室内アンテナ(ブースター内蔵)
製造会社 DXアンテナ
製品名 UHF室内アンテナ(ブースター内蔵)
型番 US120A(ブラック)/US120AW(ホワイト)
地デジ放送の電波を受信する、オールチャンネル(13ch.~52ch.)対応室内用アンテナ
【機能その他】
・省スペース設計のスマートで丸みのあるデザインは設置場所を選ばず、方向調整で向きを変えてもシルエットが変わらない
本体色 ブラック、ホワイト
希望小売価格(税込) 8,976円
寸法(㎜) 高さ205×幅85×奥行85
質量 本体0.17kg
出力ケーブル 1.5m
おすすめ人気モデル②DXアンテナ UHF室内アンテナ
製造会社 DXアンテナ
製品名 UHF室内アンテナ
型番 US10KB(ブラック)/US10WB(ホワイト)
地デジ放送の電波を受信する、オールチャンネル(13ch.~52ch.)対応室内用アンテナ
【機能その他】
本体色 ブラック、ホワイト
希望小売価格 オープン価格
寸法(㎜) 高さ122×幅100×奥行100
質量 本体0.13 kg
出力ケーブル 1.5m
・サンドウイングマルチループ方式(独自名称)の採用により小型化を実現
・卓上に置いても壁面に取り付けることもできる
・ネジは別に用意する必要はあるが、場所を取りたくない方には壁面設置がおすすめ
おすすめ人気モデル③マスプロ電工 家庭用UHF卓上アンテナ UDF2A
製造会社 マスプロ電工
製品名 家庭用UHF卓上アンテナ
型番 UDF2A
強電界地域用(アンテナ出力レベル65dBV以上/14素子アンテナを地上高10mに設置し電界強度から換算した値)
【注意点】
・電界地域の目安は送信塔が見える場所
・送信塔に近く、強い電波を受信できる地域で使用する
・送信塔から近くても、電波を遮る障害物があり受信レベルが低い場所では、中電界地域用のアンテナを使用する
・建物の構造や設置場所によって受信できないことがある
【機能その他】
総合利得(アンテナ利得+ブースター利得) 13~20dB
希望小売価格 ¥9,020(税込)
外観寸法(mm) H 167×W250×D90
質量(重量) 約440g
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屋外用アンテナのおすすめ人気モデル
おすすめ人気モデル①DXアンテナ 八木式アンテナ
製造会社 DXアンテナ
製品名 UHF14素子アンテナ
型番 UA14
希望小売価格(税込) 6,996円
地デジ放送の電波を受信する、14素子相当のオールチャンネル(13ch.~52ch.)対応八木式アンテナ
【機能その他】
中電界用
水平・垂直偏波対応
JEITA DHマーク認証済
素子数 14
受信チャンネル 13~52ch
偏波面 水平または垂直
動作利得(dB) 8.0~12.5
前後比(dB) 17~28
耐風速 50 m/s
寸法(㎜) 高さ518×幅340×長さ1014
質量 0.85 kg
おすすめ人気モデル②DXアンテナ デザインアンテナ
製造会社 DXアンテナ
製品名 UHF平面アンテナ(20素子相当)
型番 UAH201(W)(C)(L)(B)
希望小売価格/オープン価格
地デジ放送の電波を受信する、八木式アンテナ20素子相当のオールチャンネル(13ch.~52ch.)対応平面アンテナ
【機能その他】
・業界トップクラスの高利得
・本体背面上部にブースターなどを取り付けることができて見た目もスッキリ
・小形・軽量・かんたん取付構造だから、太陽光発電パネルにより屋根馬が設置できない住宅にも最適
強・中電界用、水平偏波専用
本体色 オフホワイト、ブラックブラウン、ライトブラウン、ブラック
JEITA DHマーク認証済
受信周波数 470~710MHz(13~52ch)
寸法(㎜) 高さ590×幅220×奥行113(壁面取付時、受信面0°の場合)
質量 アンテナ本体1.7kg、取付金具含むと2.1kg
おすすめ人気モデル③マスプロ電工 ユニコーンアンテナ
製造会社 マスプロ電工
製品名 UNICORN U2CN
【機能その他】
・美観と受信、設置性を両立したアンテナ
・直径が約14cmのポール形状で、より受信状況が良い屋根に設置した際も住宅デザインへ溶込む
・金具などが見えない固定構造
・ポール形状は風の影響を受けにくく、太陽光パネルにかかるアンテナの影も最小限に抑えられる
・住宅デザインに合わせて選べる2色(ブラックブロンズとウォームホワイト)
受信チャンネル 13~52ch
動作利得(感度) 5.5~6.2dB(実力値)
外観寸法(㎜) 高さ672×幅143×奥行123
質量(重量) 約1.5kg
地デジアンテナの設置方法
テレビアンテナというと棒がいくつも並んだものが屋根の上に載っている姿が浮かびますが、屋根の上は目に入りやすいだけであり、実際には屋根裏や壁面など様々な場所に設置されています。
屋根の上の場合、屋根馬を用います。
屋根の上だと高さを求めている場合が多く主に八木式アンテナですが、デザインアンテナを屋根の上に設置することもあります。
みずほアンテナでは3階の高さへ届くハシゴを使い、同業他社が断る高さでもアンテナを設置できるケースがあります。
破風や壁面に設置する場合、八木式アンテナでもデザインアンテナでも取付金具を用います。
壁面と同系色のデザインアンテナだと遠目にアンテナを見つけられないほど目立たせずに設置できる場合もあります。
みずほアンテナでは、電波環境が許す限り目立ちにくい設置場所をご提案しています。
屋根裏に設置する場合はご新築のケースが多いですが、築年数が経っていても屋根裏に設置できる環境が整えられていると設置できる場合があります。
屋根裏への設置は電波環境が良好であるため主にデザインアンテナが選ばれますが、八木式アンテナを設置するケースもあります。
地デジアンテナを自分で設置する際の注意点
地デジアンテナをご自身で設置する際の注意点をお伝えします。
なおアンテナは軽量化されていますが、落下させるとご自身や周囲の方への事故へ繋がりますので十分にご注意くださいませ。
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注意点①電波環境に合わせたアンテナを選ぶ
室内用アンテナにも屋外用アンテナにも種類があり、ご自宅の電波の受信環境や家の構造に合わせて適切なアンテナを選びます。
また八木式アンテナやデザインアンテナ、室内用アンテナの中でもさらに素子の数(受信感度の強弱)等によって種類が分かれます。
ご自宅の環境に合わせたアンテナを選ばないと、設置ができないか、設置ができてもテレビを視聴することはできません。
アンテナを選ぶ際、まずはご自宅の電波の強弱を確認して使用できるアンテナの種類を確認します。
電波の強弱は最寄りの電波塔や中継基地からの距離や、ご近所で使用されているアンテナの種類が参考になります。
室内用アンテナを使用できる環境は、電波塔の近距離に家がある等ほんの一部に限られるので、基本的には屋外に設置することになります。
屋外に設置する場合、八木式アンテナよりデザインアンテナのほうがコンパクトで設置しやすいかも知れませんが、電波環境にある程度恵まれている必要があります。
無駄遣いにならない為にも購入する前にきちんと確認して間違えずに適切なアンテナ一式を揃えましょう。
注意点②アンテナの方向調整
テレビアンテナをご自身で設置する時、取付けやすいベランダや壁面等の場所を選ばれると思います。
しかしアンテナ設置においてアンテナの方向が最も肝心であり、設置場所を決める際に最優先に考慮すべき点です。
テレビアンテナは最寄りの電波塔や中継基地へ向けて設置します。
八木式アンテナ等指向性の高いアンテナは、少しでもずれてしまうと正確に電波を受信することができなくなってしまいます。
その代わりに正しい方向に設置されている時は電波を強く受信します。
最寄りの電波塔や中継基地について「一般社団法人放送サービス高度化推進協会(A-PAB)放送エリアのめやす」で確認することができます。
アンテナを設置する際は大まかに方向を合わせて、設置した後に微調整を行います。
微調整にはプロのアンテナ業者は電波チェッカー(レベルチェッカー)という機械を使い、素人向けに同様の機能を持つスマホのアプリがあります。
最終的にはテレビ映りを確認しながら微調整を行うことになるかも知れませんが、アプリではGPSで位置表示されるので使い勝手がいいようです。
注意点③配線や周辺機器の準備と設置
テレビアンテナの種類を選び、設置する場所を決めたら、アンテナからテレビまでの配線や途中の機器について必要なものを揃えて正しく設置します。
ケーブルはアンテナとテレビまでの距離やどのように通すか等家の構造によるので、戸別の状況を見極めて長さや太さ等の種類を決めます。
分配器やブースター等は必要に応じて使用します。
テレビを複数台所有している場合、分配器を使用することで1台のアンテナで受信した電波を複数台のテレビで共有できます。
分配器はテレビの所有台数に合わせた分配数がある種類を選びます。
ブースターは電波を増幅する機能を持ち、電波の弱い地域や複数台テレビを所有していて分配器を使用する場合等に用います。
分配器もブースターもアンテナとテレビの間に設置する機器です。
必要かどうか微妙な時は一度アンテナを設置して電波の受信状況を見た後で、必要なら購入して設置することもできますが、よほど電波に恵まれた環境でなければブースターは必要と考えていいでしょう。
自分での設置が不安ならプロに依頼するのがおすすめ
アンテナ工事をプロのアンテナ業者へ依頼すると、ご自身で設置する際の懸念事項として挙げた上記3点の心配がありません。
プロのアンテナ業者であれば、設置するアンテナの種類はお客様の意見を前提として、電波環境や家の構造から判断します。
設置方法に関してもご自身では設置しにくい屋根の上や屋根裏への設置等、選択肢が広がります。
最適なアンテナを正しく電波塔や中継基地へ向けて設置することができます。
ブースターの有無についても電波状況を見て判断して必要に応じて設置します。
業者によって技術の差はありますが、優良なアンテナ業者であれば正しく設置・設定した上で長期保証も付与され安心です。
地デジアンテナの設置業者の比較ポイント
口コミや施工実績
設置業者を選ぶ際、まずは口コミや施工実績確認しましょう。
口コミは利用者のリアルな感想を知ることができます。
アンテナ設置の出来栄えはもちろん、スタッフの対応や説明が丁寧であったか、見積もりと実際の金額に開きがなかったかなど、依頼者視点の生の声を確認できます。
施工実績が多ければ多い程、利用者が多い、沢山のお客様に選ばれていることを示しており安心感に繋がります。
また、特殊な工事にも対応していることも多く、他の業者で断られた場合にも解決策を提示してくれる可能性もあります。
できるだけ、口コミ評価が高く施工実績が豊富な業者を選ぶようにしましょう。
アフターフォローの充実さ
アフターフォローは、保証期間の有無や期間の長さ、即日対応があるかどうかなどをポイントに見ていくと良いでしょう。
アフターフォローを利用せずにアンテナ寿命を全うできることに越したことはありませんが、設置後1年もしないうちに映らなくなったなどトラブルに巻き込まれることもあります。
万が一のために保証が設けられている業者を選びましょう。
また、保証期間の長さは施工技術に自信があることの表れでもあります。
尚、業者の施工不備にかかわらず災害などによりアンテナに不具合が生じることもあります。
その際、修理や交換の予約がなかなか取れないとなると困ってしまいます。
不測の事態に備え、即日に対応している業者を選ぶと安心です。
見積もり金額とその内容
工事費用は依頼する業者によって値段設定は様々です。
そのため、問い合わせた最初の1社で決めるのではなく、できれば3社以上から見積もり取り比較した上で依頼先を決めるようにしましょう。
1社ではサービス内容や費用相場は分かりません。
複数社見積もりを取ることで相場の費用も把握できますし、その業者の特徴も知ることができます。
最近では工事業者はインターネット検索で探すことが主流となっています。
電話やメールフォームから申し込みをして、簡単に無料で見積もりを出してもらえますので相見積もりをとって判断するようにしましょう。
地デジアンテナの依頼から設置までの流れ
電話やメールなどでお客様のご要望を伺い日程調整を行います。
工事当日の流れは大まかに以下のとおりです。
1 電波の検査や環境の調査などを行います
・ 取り付けるアンテナの種類や設置箇所をお客様とご相談して決めます
2 お見積りを提示します
・ 現地調査で把握した事情により当初のお見積りと異なることがありますが、みずほアンテナでは明朗会計を謳っておりますのでご安心くださいませ
3 屋根の上の場合は屋根馬を、壁面や屋根裏の場合は取付金具をそれぞれ用いてアンテナを設置します
・ 屋根馬や取付金具が水平に設置されているか、水平器で確認しながら作業を進めます
・ ブースターも設置する場合は併せて取り付けます
4 アンテナと入線口をケーブルで繋げます
・ みずほアンテナではケーブルの処理が丁寧と好評をいただいております
5 電波測定を行い、テレビがある場合にはチャンネル設定もサービスで行います
・ ご精算をお願いして工事完了です
地デジアンテナの費用相場
八木式アンテナ(UHFアンテナ)設置にかかる費用の相場は17,000円前後とされ、デザインアンテナ設置にかかる費用の相場は22,000円前後とされています。
実際の費用は、設置箇所や電波環境などにより作業代や部品代が異なり総額も変わります。
アンテナ設置を行う業者は複数あり、複数の業者で見積もりを出すお客様もいらっしゃいます。
業者によって職人の技術が異なり、一社に断られた希望が他社では叶うこともあります。
みずほアンテナの職人は自社スタッフであり中間手数料が発生せず、相場よりも安いお見積りを実現しています。
また、職人の高い技術にも定評をいただいております。
Googleのクチコミなどもご覧になって、安心してみずほアンテナへご相談くださいませ。
地デジの視聴には周辺機器が必要
テレビ視聴をするためには、アンテナ本体の他にもテレビに繋ぐケーブルなど必要となる機器が様々あります。
こちらでは、アンテナ設置時に必要な周辺機器に関してご説明します。
機器名 | 写真 | 説明 |
アンテナケーブル | ![]() |
テレビとアンテナ端子を繋ぐケーブルです |
ブースター | ![]() |
・電波を増幅させる機能があり、複数のお部屋でTVを視聴する場合にも安定した電波を供給してくれます ・ブースターの必要有無は、お住まいの地域やご自宅の電波環境によって異なります |
アッテネーター (減衰器) | ![]() |
・ブースターと逆の働きをします ・テレビ信号を減衰させるための機器で、電波が強すぎる場合に使用します |
混合器 | ![]() |
地デジアンテナ、BS・CSアンテナと複数アンテナを設置する際に使用します |
分配器 | ![]() |
1つのアンテナから複数台のテレビに電波を分ける際に使用するユニット |
分波器 | ![]() |
アンテナから受信した電波を地デジとBS/CSの2つの電波に分ける際に使用するユニット |
地デジアンテナに関するよくある質問
地デジアンテナが映らない時はどうしたらいい?
地デジが映らない時は、焦らず発生している症状を順番に確認していきましょう。
テレビの不調の症状にも種類があります。
テレビ画面にノイズが走っているのか、エラー表示が出ているのか、全く映らないもしくは1つのチャンネルだけ映らないのかなどです。
次に不具合が全部屋のテレビで発生しているか1部屋だけなのか、その日の天候なども把握しておくと良いです。
テレビ視聴の不具合で一番多い原因は配線のトラブルです。
配線の抜けや差し間違いやチャンネル設定が適切か、テレビの初期設定で”チャンネルスキャン”をすることも有効です。
このような初歩的な方法を行っても症状が改善されない場合は、アンテナに不具合が発生している可能性が高いので、アンテナ専門業者に相談することをおすすめします。
アンテナの向きが変わってしまったらどうすればいい?
地デジアンテナの場合、地デジ電波を発信している基地局の方向に向けて設置しています。
また、BS・CSアンテナは衛星放送専用のアンテナで、衛星のある南西方面に向けて設置しています。
アンテナは強風や野鳥など外的要因によって、その方向がズレてしまうことがあります。
アンテナの方向がズレてしまうと、テレビ映りに悪影響を及ぼします。
アンテナの方向調整はアンテナの設置場所にもよりますが、基本的には専門業者に依頼することをおすすめします。
アンテナは高所に設置されていることが多く、無理にご自分で確認や調整を行おうとし事故や故障などを招く危険性があります。
ブースターって必要ですか?
ブースターの必要有無は、お住まいの地域やご自宅の電波環境によって異なります。
ブースターは電波が弱い地域で使用されるイメージがありますが、電波を安定して拾える地域でも必要となるケースもあります。
まずは、複数のテレビで視聴するケースです。
視聴する台数分、電波を分配しますのでその分電波が弱まってしまうため、電波を増幅するためブースターが必要となります。
また、アンテナとテレビの距離が離れているケースもブースターの設置が有効です。
アンテナとテレビの距離があることで電波が弱まってしまうことがあり、ブースターが必要なケースがあります。
みずほアンテナの地デジアンテナの施工事例
施工例①
アンテナの種類:八木式アンテナ
施工地域:静岡県静岡市葵区
設置箇所:破風
備考:破風で電波を受信できたので破風に設置しました。お客様からは「屋根の上に設置するものと思っていた」とお喜びの声をいただきました。
施工例②
アンテナの種類:八木式アンテナ
施工地域:京都府宇治市
設置箇所:屋根の上
備考:これまでアンテナ以外の方法でテレビを視聴されていたお客様から、BSアンテナと併せてご依頼をいただきました。丁寧な施工にお褒めの言葉をいただきました。
施工例③
アンテナの種類:デザインアンテナ(黒色)
施工地域:愛知県名古屋市天白区
設置箇所:壁面
備考:黒い外壁に黒色のデザインアンテナで遠目に見ると目立たず、お客様からは「予想以上」とのお声をいただきました。みずほアンテナでは、高所の工事でも安全第一で作業しています。
施工例④
アンテナの種類:デザインアンテナ(黒色)
施工地域:愛知県小牧市
設置箇所:ポール
備考:ポールと同系色のデザインアンテナを設置しました。お客様からは「目立たず、アンテナと気づかれにくい」とご満足いただきました。
施工例⑤
アンテナの種類:デザインアンテナ(白色)
施工地域:千葉県市川市
設置箇所:屋根裏
備考:ご新築への設置で引越し前に工事を済ませて欲しいとのご依頼をいただきました。お客様のご要望どおりに設置でき大変ご満足いただきました。
みずほアンテナの地デジアンテナの設置工事対応エリア
みずほアンテナでは関東・東海・関西・中国・九州の5つのエリアでテレビアンテナ工事を承っております。
お伺いする自社スタッフは各エリアを熟知した職人で、地域の特性にも理解がありますので、些細なことでも遠慮なくご相談くださいませ。
まとめ
ここまで、地デジアンテナの種類と選び方、地上デジタル放送をみるための準備について説明してきました。
戸建てを建てる際に初めてテレビアンテナを購入される方も多く、テレビアンテナに馴染みのない方が大半です。
引越しの準備で慌ただしく、アンテナの依頼を忘れてしまう方もいらっしゃいます。
しかし、アンテナは一般的に10年以上、長い場合20年以上使用しますので、設置する箇所の環境やご自身の希望を踏まえて最適なアンテナを選んでいただきたいです。
みずほアンテナでは転居前のアンテナ設置工事を承っており、引越し当日からテレビを見られると好評をいただいています。
テレビアンテナのことで迷った際はぜひみずほアンテナへ一度ご相談くださいませ。
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