雨の多い梅雨の季節や雪の降る寒い冬は、どうしても外出がおっくうになってしまいがちです。
そのようなとき、家で楽しめるテレビ鑑賞に夢中になる方も多いのではないでしょうか。
しかし、せっかくテレビ放送を楽しんでいるのに、悪天候を理由に突然テレビの映りが悪くなることがあるかもしれません。
全チャンネルが映らなくなるときもあれば一部のチャンネルだけ映りが悪くなるときもあります。
今回は、なぜ悪天候の時にテレビの写りが悪くなるのか、その原因や対策について説明します。
悪天候からの回復を待っても状況が改善しないとき、ぜひ参考にしてください。
考えられる原因1:もとから電波状況が悪い
「テレビの映りが悪い」「テレビが映らない」などの原因として、もとから電波状況が悪いケースが考えられます。
テレビは室外や室内に取り付けられたアンテナから電波を受信して見られる仕組みです。
そのため、電波がしっかりと受信されていなければテレビが映らなくなったり映りが悪くなったりします。
自宅のテレビの電波状況を確認してみましょう。
電波状況の確認には、アンテナレベルを調べることでわかります。
自宅のテレビが一定以上のレベルの電波が受信できていれば、テレビの視聴は可能ですが、受信できていない場合はテレビが映りません。
アンテナレベルの確認方法は、テレビのリモコンで操作できます。
リモコンのホームボタンを押すと「設定」の項目が出ます。
その中の「受信設定」を選ぶと、現在のテレビの受信レベルを確認することができます。
受信レベルは色によって分別されます。
緑色のラインが出ていれば電波状況は「正常」です。
黄色のラインが出ていれば「やや受信が弱い」ですがテレビ視聴は可能です。
赤色のラインが出ていれば「E201」、「E202」といったエラーが表示され、電波状況が悪いということを知らせています。
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考えられる原因2:アンテナの受信性能が弱い
テレビの映りが悪い原因の一つに、「テレビ塔から遠い地域に住み、なおかつアンテナの素子数が少ない」ことが考えられます。
テレビ用の電波を受信するアンテナは数本のパイプで構成されており、そのパイプ本数の単位は素子(そし)という単位であらわします。
この素子が多いほど、電波を発信しているテレビ塔から遠い地域でも電波を受信する性能が高くなります。
テレビ用のアンテナは、弱電用、中電用、強電用という3種類があります。
弱電用は電波が弱い地域用のアンテナで、その分素子数が多いアンテナです。
強電用は電波が強い地域用のため、それほど素子数を多くする必要のないアンテナです。
中電用は弱と強の2つのアンテナの中間の素子数を持つアンテナです。
自宅の地域がどれくらい電波を受信できるかを考慮してアンテナを選ぶ必要があります。
ーアンテナの種類に関する記事ー
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考えられる原因3:アンテナの向きがおかしい
テレビの映りが悪くなる原因の一つに、アンテナの向きや角度、設定位置が正しくないことが挙げられます。
家の屋根などに設置する室外タイプのアンテナではなく、部屋の中に設置する室内アンテナの場合は、電波を受信する機能が低くテレビ映りが悪くなることが多々あります。
室内アンテナでうまくテレビが映っても、部屋でのアンテナの配置や角度によって映りが悪くなることもあります。
室内アンテナで電波が安定しない場合、室外アンテナを利用したほうが良いでしょう。
ただ室外アンテナの場合でも、最初はしっかりと受信できていたのに、長年の設置により強風や積雪などが原因で位置が傾いて電波の受信が不安定になる場合もあります。
アンテナの支柱が劣化してアンテナの向きがずれてしまうケースもあるので注意が必要です。
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対策その1:アンテナを性能が良いものに交換する
テレビ映りの悪さを改善する方法には、アンテナを変えることがあります。
もともとの電波受信能力が弱かったり、アンテナが長年の使用で劣化したりするとテレビ映りの悪さに繋がります。
その場合は「新品に変える」「電波受信力の強いアンテナに買い換える」などの方法で解決できるかもしれません。
受信力の強いアンテナの場合は、自宅がテレビ塔から離れた地域であっても、自宅とテレビ塔の間に山があって電波を遮断していても、しっかりと電波を受信する性能できる可能性が高いです。
また、アンテナを買い替えなくても、アンテナの受信能力を増幅させる「ブースター」という機器を設置することで解決するかもしれません。
ブースターはアンテナと繋ぐと電波受信のサポートをする性能があります。
対策その2:アンテナの向きを調節してもらう
アンテナは少し向きが違うだけでも電波受信レベルが変化します。
そのため受信できるように向きを決めて、さらにアンテナが動かないようにしっかりと固定することが大事です。
アンテナを取り付けた当初は、向きが正常であってもいつの間にかずれてしまうこともあります。
またアンテナを支えている支柱が劣化して、その影響でアンテナが傾くこともあるので、定期的なメンテナンスが必要です。
対策としては、アンテナを支える支柱を頑丈にするという手段があります。
アンテナは室外にあるので、雨や強風、雪によって傾く恐れがあります。
環境に最適な支柱を選ぶことが大切です。
対策その3:アンテナ設置場所を変更する
テレビ映りの悪さを改善する方法の一つに、アンテナを設置している場所を変更することがあります。
電波の受信状況がより良い場所へ移したり、屋外に設置している場合には屋内へ移設したりすることなどです。
アンテナを設置している場所が現在の最適なアンテナ設置場所ではない可能性が考えられます。
近隣で高層ビルが建ったり、低い木が成長して高木になったりしている場合や、アンテナ設置から数年経っている場合に該当するかもしれません。
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👉特定のチャンネルのテレビ映りが悪い時の原因と対処法を徹底解説!
アンテナの付属品の劣化に注意
雨で劣化するものはアンテナ本体だけでなくその周辺機器も同様です。
アンテナを屋外に設置している場合、ブースターの本体部も屋外で外気にさらされ劣化が進んでいるかもしれません。
ブースターとはテレビ信号を増幅する機能を持つ機器です。
受信する電波が強すぎず弱すぎないように調節します。
アンテナが劣化しているときには周辺機器の劣化にも注意しましょう。
対応策
アンテナの付属品の劣化に対してできる最善策は交換です。
周辺機器だけでも交換できます。
例えばブースターの場合、クローゼットや浴室の天井に置かれているケースもありますが、アンテナそばで屋根上や高所の壁面部分に設置されているケースもあります。
高所作業が伴うときは無理してご自身で対応せず、プロのアンテナ業者へ任せましょう。
ーブースターに関する記事ー
👉テレビのアンテナ・ブースターの寿命と故障の対処法!よくある故障と交換の目安
自分でやるにはテクニックが必要!業者に依頼する方が簡単かも
テレビのアンテナ修理には
「何が原因か」
「どの向きにすれば一番電波を受信しやすいか」
などすべてを把握した上で行う作業になり一般の方には非常に難しいです。
また屋根の上や高所部分に設置する場合もあるので大きな危険が伴います。
そのためテレビの映りが悪くなった場合は、自分で下手に手を出さずに専門の業者に依頼する方がおすすめです。
確かな知識を持った業者に任せれば、「何が原因でテレビが映らなくなったか」、すぐに把握して解決してくれるでしょう。
費用はかかりますが安全に確実に修理してもらえます。
ーアンテナ工事の依頼先に関する記事ー
👉新築のテレビアンテナ工事はどこに頼むのがおすすめ?選び方や費用を解説!
👉地デジアンテナの工事を自分で行うメリット・デメリットとは?
まとめ
以上、雨によってテレビが映らないときの原因や対策について説明してきました。
現行のアンテナは設置すると10年以上使用を続けられます。
しかし設置する環境によっては悪天候の影響を受けやすかったり劣化が早まったりします。
折を見てメンテナンスを行うことが大切です。
アンテナが高所に設置されている場合にはプロのアンテナ業者を頼りましょう。
みずほアンテナへの問い合わせは完全無料です。
雨の日にテレビ映りが悪くてお困りの方はぜひ一度ご連絡ください。
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