雷が落ちそうなときの対策やテレビの電源が入らない時の原因と対処法を解説

公開日 2024/07/09

雷が落ちそうなときのテレビの対策は?雷で電源が入らない時の原因と対処法も解説!

夏季になると急な大雨や雷に見舞われることが増えますが、雷が自宅に与える影響をご存じでしょうか。

 

実は雷はパソコンやテレビ、テレビアンテナなど大切な家電製品が故障してしまう原因になりうるのです。

 

さらに雷は上空に発生するだけで電磁波がおき、落ちなくても影響を及ぼすと言われています。

 

「家に雷が落ちない限り大丈夫だろう」と安心できないのです。

 

ここでは、大切なテレビやアンテナ、パソコンなどの家電製品を守る為の雷対策をご紹介します。

 

「雷が原因でテレビやアンテナが壊れた」場合の火災保険適用についても触れています。

 

是非参考にしてください。

 

 

 

 

雷でテレビが映らない?アンテナへの影響

雷でテレビが映らない?アンテナへの影響

雷は家に設置したアンテナに落ちやすくはありませんが落ちる可能性もわずかにあります。

 

雷はより高いものに落ちる印象ですが、実際には雷雲の位置次第で海面、平野、山岳など高低に関わらず雷は落ちます。

 

落雷の場所に高いものがあると高いものを通って落ちるだけで低い場所にも落ちます。

 

つまり住宅街の場合には家に設置したアンテナよりも電信柱のほうが落雷しやすいです。

 

ただし家が開けた場所、山頂や尾根などの高い場所に建っている場合、電信柱より家のアンテナのほうが高く設置されている場合などではアンテナへ落雷する可能性があります。

 

またアンテナに直接落雷しなくても近くに雷が落ちると“雷サージ電流”という現象によってブースターなどのアンテナ周辺機器が不具合を起こすことがあります。

 

 

 

 

落雷で停電する時の原因

アンテナに雷が落ちやすいって本当?

上記で述べた通り雷はアンテナよりも電信柱に落ちやすいので、ここでは電信柱や電線に落ちて停電するケースを説明します。

 

 
ケース①

雷が近くの電信柱に落ちる

↓ ↓

雷が電線に流れる

↓ ↓

電線の許容電流をオーバーし電線が切れる場合がある

電線・変圧器などの電気を送るための設備が損傷する

↓ ↓

停電が発生する

 
ケース②

雷が近くの電線に落ちる

↓ ↓

電線の許容電流をオーバーし電線が切れる場合がある

電線・変圧器などの電気を送るための設備が損傷する

↓ ↓

停電が発生する

 

 

落雷の被害を直接受けなくても近所の電線が断線したりブースターなどアンテナ周辺機器がダメージを受けたりして停電に繋がります。

 

1回の落雷が瞬間的に出す電圧は200万~1億ボルトと言われています。

 

この電圧はおおよそ100Wの電球90億個分、一般家庭の約50日間分の電力に相当します。

 

過電流となり、通電不可=アンテナ周辺機器の故障となってしまうのです。

 

 

テレビやアンテナの落雷被害について

落雷被害の種類

雷は積乱雲で発生します。

 

積乱雲の中で静電気がどんどんたまり、耐えきれなくなったところで激しい光と大きな音を出して電気を流します。

 

積乱雲から直接落雷することを直撃雷といいます。

 

直撃雷を受けたものからの影響であたかも雷撃を受けたような状態になることを誘導雷といいます。

 

これら2種類の雷が発生することにより、テレビやアンテナへ大きな電気が流れて故障に至ることがあるのです。

 

 

 

直撃雷の場合

落雷被害の種類

(画像引用:NHK for School「地球の声を聞こう 雷から身を守ろう」

 

 

直撃雷とは建造物、工作物、人、木などに直接落雷することです。

 

落雷被害の中でも最も危険で人が受けた場合約8割の確率で亡くなるほどの威力があります。

 

家そのものや家に設置したアンテナが直撃雷を受ける可能性は極めてまれと考えられますが、万一直撃雷を受けた場合には電線などを伝って電化製品に被害を及ぼします。

 

直撃雷を受けたテレビやアンテナ、そしてパソコンなどの家電製品も壊れることがあります。

 

また近所の避雷設備のない建物に落雷したときにも電化製品が被害を受ける可能性があります。

 

避雷設備のない建物へ落ちると雷電流は大地に抜けますが、その過程で電気機器類に甚大な被害を及ぼすためです。

 

ただ現在は20mを超える建築物などには避雷設備の設置義務があり、20m未満でも多雷地区の山中などでは自発的に設置されていることが多いです。

 

周辺に高い建築物がない場合は、避雷設備を整えると良いでしょう。

 

 

 

誘導雷の場合

落雷被害の種類

(画像引用:中部電力パワーグリッド株式会社

 

 

誘導雷とは雷が落ちてその周辺にある電線やアンテナなどに発生する大きな電圧・電流のことです。

 

直撃雷を受けたものに多量の電流が流れると同時にその付近には非常に強い電磁界が生じ、電磁誘導現象によって近くにあるものにも高い電圧が発生する仕組みです。

 

誘導雷を受けると直接落雷の被害を受けなくても雷撃を受けたような状態になります。

 

誘導雷が電線などを伝って建物内に入り込むことで、テレビなどの電化製品が故障します。

 

雷が家に入る経路はコンセントなどの電源線、ネット回線などの通信線、テレビアンテナ、アース線などの接地線など複数あります。

 

 

 

 

落雷予想が出たらやるべき対策とは

落雷予想が出たらやるべき対策とは

雷鳴が聞こえる範囲は10km前後とされています。

 

雷雲(積乱雲)の大きさは直径10kmくらいですが複数の雷雲が連なっていると20〜30km、ときには100kmの大きさになるといいます。

 

雷は雷雲のどこからでも出ることができます。

 

つまり雷鳴が聞こえたらどこへでも落雷する可能性があるということです。

 

テレビやアンテナなどが受ける被害の多くは直撃雷ではなく誘導雷によるものです。

 

対策として誘導雷が自宅へ入る経路をふさぎましょう。

 

誰でもできる具体的な対策方法は以下2つ⇩

 
①雷が発生したら(もしくは事前に)各電化製品のコンセントを抜いておく

②雷ガードタップを利用する

 

 

侵入経路はコンセントなどの電源線、電話回線・ネット回線などの通信線、テレビアンテナ、アース線などの接地線などがあります。

 

それぞれに適切な雷ガードタップといった避雷器を取り付けたり、電化製品の電源コンセントを抜いたりします

 

注意すべき点は雷鳴が始まってからではなく、落雷が予想されるときに準備することです。

 

落雷の可能性がある中で電気経路に触ると感電の恐れがあり危険なので、できればあらかじめ準備しておきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雷のあとにテレビの電源が入らない時の原因と対処法

雷のあとにテレビの電源が入らない時の原因と対処法

雷のあとにテレビやレコーダーの電源が入らなくなったり映像が映らなくなる時の原因や対処法をご紹介します。

 

中には電源コンセントを触るなど感電の危険があるため、必ず雷が鳴り止んでから行いましょう

 

 

 

雷のあとにテレビが映らない原因

雷のあとにテレビの電源が入らない時の原因と対処法

近くで落雷があったあと自宅のテレビの電源が入らなかったり映像が映らなくなったりすることがあります。

 

多くの場合ブースターが原因で、テレビ自体には問題ありません。

 

ブースターは電波を増幅する機器ですが、電流や電圧を逃がす保護回路を持っています。

 

雷などの過電流を受けても発火しないためです。

 

保護回路が作動すると強制的に電源を落とします。

 

テレビの電源が入らない原因がブースターだと思われるときは、ブースターの電源コンセントを一度抜いて再度挿したらテレビが改善するかも知れません。

 

ブースターの電源部はテレビ近くあるいは屋根裏や浴室の点検口などに設置されます。

 

 

 

テレビが故障しているかどうか確認する方法

雷のあとにテレビの電源が入らない時の原因と対処法

テレビの電源が入らないとき、テレビに原因があるのか確認する方法をご紹介します。

 

必ず雷雲が過ぎて落雷の危険性が皆無になった状態で行いましょう。

 

感電の恐れがあるためです。

 

確認方法はテレビの再起動を行うことです。

 

普段リモコンでテレビを付けたり消したりしていると思いますが、再起動ではテレビ本体にある電源ボタンを押して電源を切り、さらに電源コンセントを抜きます。

 

そして抜いた電源コンセントをすぐには挿し込まず少し時間を置いてから挿し直します。

 

テレビ本体の電源ボタンを押して、映像が映らなければリモコンで電源オンとオフを試みます。

 

しばらく待ってもテレビに何も映らなければテレビが不具合を起こしている可能性が高くなります。

 

BS/CS放送も視聴できる環境の方はBS/CS放送の映りも確認しましょう。

 

地デジのみ映らないときはテレビではなくアンテナなど他に原因があるかも知れません。

 

 

 

テレビの電源が入らなくなった時の対処法

雷のあとにテレビの電源が入らない時の原因と対処法

テレビの再起動、ブースターの電源の挿し直しなどを行います。

 

いずれも落雷の心配がなくなってから行いましょう。

 

テレビの再起動ではテレビの電源ランプにも注目します。

 

映像が映らないと電源がまったく入っていない状態に見えますが、実は電源は入っていて映像が出ていない状態の可能性もあります。

 

そのときはテレビの電源ランプが光っています。

 

ブースターは増幅部と電源部の2つに分かれており、電源の挿し直しは電源部のほうを使用します。

 

電源部はテレビの近く、屋根裏や浴室の点検口など様々な場所に設置され決まった場所はありません。

 

ブースターの電源部がご自身で確認できる場所にある場合は電源を挿し直してみましょう。

 

ご自身でテレビの再起動やブースターの電源の挿し直しを行い、それでも改善しないときはプロへ相談することをおすすめします。

 

 

ー関連記事ー

☞【テレビがつかない!電源が入らない場合や映らない場合の対処法を症状別に徹底解説!

☞【台風や落雷でテレビが映らなくなったら?原因はアンテナ?

 

 

 

どうしても改善しない時はプロに依頼するのがおすすめ

どうしても改善しない時はプロに依頼するのがおすすめ

テレビを再起動しても改善しないときテレビ以外を調査する必要があります。

 

電気系は感電の心配もありますし、一般の方が原因を把握して修繕することは難しいです。

 

プロであれば不調の原因を突き止めて修理など適切な処理をしてくれるはずです。

 

また雷によってアンテナが被害を受けた場合、火災保険が適用される可能性があります。

 

優良なプロの業者であれば、火災保険適用の可能性があることを示して、申請しやすいように写真や書類を揃えてくれます。

 

 

ー火災保険に関する記事ー

☞【アンテナ修理に火災保険が適用されるケースとは?適用範囲や申請の流れなどを解説

 

 

 

テレビやアンテナの雷対策はみずほにおまかせ!

テレビアンテナの不具合ならみずほアンテナ

アンテナに関することであればみずほアンテナへお任せください。

 

テレビが映らない原因がわからないときもご相談ください。

 

みずほアンテナでは火災保険による施工も多数実績があります。

 

アンテナの修繕は現場で状況を見てから修理か交換かなどの施工内容が決まります。

 

火災保険の申請に必要な写真の手配などもお手伝いさせていただいております。

 

その点みずほアンテナでは明瞭会計を約束事項に掲げ安心してご利用いただけます。

 

現場で最終的なお見積りを提示し、ご了承いただいてから工事へ進みます。

 

お見積り外での請求は一切ありません。みずほアンテナは完全自社雇用のスタッフのみです。

 

スタッフによる技術のバラつきや、申込み時と現場での食い違いなどの心配は不要です。

 

みずほアンテナは高い技術と多くの実績を誇るアンテナ専門業者です。

テレビアンテナの不具合ならみずほアンテナ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

テレビの雷対策|まとめ

まとめ

(画像引用:中部電力パワーグリッド株式会社

以上、雷が落ちそうなときのテレビの対策について考えられる原因や対処法を説明しました。

 

大切なことは雷鳴が聞こえる前、雷が落ちると予想されるときに対策することです。

 

雷は8月が多いイメージがありますが、太平洋側では4~9月、日本海側では10~3月でも頻繁に起こっているようです。

 

雷が多発する時期は天気予報を注視しましょう。

 

キッチン家電やパソコンなど問題がなければ日頃から電源コンセントを抜いておくことも落雷対策の一つになります。

 

 

ー関連記事ー

☞【UHFアンテナ交換工事【火災保険適用】

☞【落雷や台風でテレビが故障したら?映らない時の原因と対処法・事前にできる対策を解説】

☞【アンテナ修理・調整の費用相場とは?故障の原因や修理方法、業者の選び方などを解説


みずほアンテナ編集部
年間3万件以上の施工実績を誇るみずほアンテナの専門チームがテレビアンテナ工事について初心者の方にも分かりやすく解説します。

人気記事


新着記事


お急ぎの方もスピーディに対応します