今回は「送電線」によるテレビの電波障害について解説します。
テレビの電波障害を起こす原因はさまざまです。
アンテナ設置してテレビを見るとき、最寄りの電波塔や中継局から電波を受信します。
テレビの電波が何かしらの影響を受けて正常に受信できなくなること(電波障害)があります。
ときにテレビ映りが悪くなったりテレビがまったく映らなくなったりします。
テレビの電波障害の一つに「送電線」がいわれています。
送電線がテレビへどのような影響を与えるのか、対策や他の原因など詳しく説明します。
送電線設備とは
(画像引用:関西電力送配電)
送電線設備とは発電所から家庭やビルなどへ電気を送る設備のことです。
電気は発電所でつくられ、送電線や配電線などを通って、家やビルなどへ送られます。
大量の電気を効率よく運ぶため、消費者の近くまで電気は非常に高い電圧で届けられます。
一般家庭、ビルや工場などで必要とする電圧は異なります。
そのため消費者の近くの変電所で供給先に応じて電圧を変更します。
電圧を変更する設備は変電設備といいます。
発電所から配電変電所まで電気を送るときは送電線(特別高圧送電線)を使用します。
送電線や配電線などの設備は送電設備といいます。
送電設備は鉄塔と鉄塔の間に張られる架空送電線や、地下を通る地中送電線があります。
鉄塔は送電線を支えています。
(画像引用:中部電力)
配電変電所の電気は柱上変圧器へ送られ、電圧が変更されます。
一般家庭は低い電圧が、ビルや工場は規模に応じて高い電圧が必要です。
柱上変圧器は電柱に取り付けられています。
配電変電所から柱上変圧器までは配電線でつながれています。
電柱から供給先には引込線が使用されます。
このように、送電線設備は発電所と家やビルなどを結ぶ役割を担っています。
送電線が原因のテレビの電波障害について
電柱を見上げると白いものが付いています。
白いものはそろばんの玉のような形です。
それは「ガイシ」です。
「碍子」と書きます。
ガイシは電柱だけでなく、送電鉄塔、発電所や変電所にもあります。
電車の線路の上の電線にも付いています。
電気を絶縁し電線を支える器具です。
例えば鉄塔の場合、ガイシがないと電線が直接鉄塔に取り付けられ電気が地面に漏れてしまいます。
ガイシがあることで電気を漏らさずに電線から電線へと送れます。
(画像引用:総務省)
パルスノイズがテレビ画面に発生することがあります。
パルスノイズとは、メダカの群のような点々が横に走る現象です。
画面の下から上へ動きながら帯状に点々が入る場合や、画面が揺れたり消えたりすることもあります。
パルスノイズが発生する原因は、他の家電や「ガイシ」などの影響が考えられます。
(画像引用:総務省)
家電とガイシとの見分け方は障害の時間です。
他の家電の場合は断続的や連続しても短時間です。
掃除機やドライヤーなどのモーター類、こたつなどのサーモスタット類の使用をやめてパルスノイズの症状が治まるか確認しましょう。
ガイシが原因の場合は障害が長時間連続します。
またガイシによるパルスノイズは近隣一帯で発生するため近所の方に確認することも有効です。
家のアンテナが悪い?それとも送電線?
見たいTV番組が見られないのはつまらない⤵ pic.twitter.com/0nIY2YJr6k— まゆまゆ(mayumayu) (@she_is_blue_405) January 16, 2018
送電線以外が原因のテレビの電波障害について
送電線以外の原因によるテレビの電波障害について説明します。
上記の項目【送電線が原因のテレビの電波障害について】でも少し触れましたが、家電の使用がテレビ映りに影響することがあります。
携帯電話の電波も同じ場所だからといって常に安定しているわけではありません。
テレビの電波も同様です。
何かしらの原因によって電波が影響を受けることを電波障害といいます。
テレビの場合は映りが悪くなったり画面が消えたり、ノイズが発生したりさまざまです。
よく家電製品はコンセントをきちんと抜かないと電力が消耗して電気代がかかると聞きます。
待機電力でも電力を使用しているということです。
また同時に微力な電磁波を出しています。
家電とテレビの距離が近いとテレビ映りに影響を与えるかもしれません。
距離の目安は4mとされています。
リビングにテレビを置いているご家庭ではレンジとテレビが接近しないように注意しましょう。
またラジオやパソコンも電源を切る習慣がない方はテレビとの距離に注意しましょう。
送電線によって起こる電波障害の対策
送電線による電波障害は近隣一帯で発生します。
まずはご近所の方に同じ症状が発生しているか確認しましょう。
そして送電線が原因と思われる場合は、適切な対策をとりましょう。
主なケースをご紹介します。
事 象
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マンションやアパートなどに住んでいる |
相 談 先 |
管理会社(人)や大家さん |
備 考
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・アンテナなどの設備を共有している場合は管理者の判断を仰ぐ |
事 象
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電波障害が近隣一帯で発生している(全チャンネル) |
相 談 先 |
自治体 |
備 考
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・町内会に相談できる場合は町内会でもいい |
事 象
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電波障害が近隣一帯で発生している(NHKのみ) |
相 談 先 |
NHK |
備 考
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・民放は映るのにNHKが映らないときはNHKに確認する <連絡先>0570-00-3434(20秒ごとに10円/9~18時) |
事 象
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近隣でアマチュア無線が使われている |
相 談 先 |
アマチュア無線の運用者 |
備 考
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・アマチュア無線の無線機も最近は性能が向上しており心配はほぼない ・万一のときは乱れた日時を記録して原因と思われるアマチュア無線の運用者に相談する ・アマチュア無線局は放送の受信に影響を与えないことが運用の条件 (参照:総務省「行政相談FAQ(放送)Q4-4」) |
事 象
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最近新たな放送局が近隣にできた |
相 談 先 |
アンテナ工事業者 |
備 考
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・複数の電波が混線している場合はアンテナの方向調整で電波障害が治まるかも ・依頼はプロのアンテナ工事専門業者がおすすめ |
送電線が近い家にもテレビアンテナは取り付けられる?
送電線に近い家にもテレビアンテナは取り付けられるか、結論として、送電線の有無や送電線との距離はほぼ関係ありません。
以前、デジタル化される前のアナログ放送では送電線(高圧電線)がテレビの電波へ影響することは実際ありました。
しかし現在のデジタル放送ではほとんど相互関係はありません。
従って衛星放送であるBSCS放送や4K8K放送と送電線は無関係です。
高圧電線の近くやときには高圧電線の真下に家に住むこともあります。
どちらのケースでも地デジアンテナやBSアンテナを設置してテレビを見られます。
ただし地デジアンテナの場合は最寄りの電波塔や中継局との関係が大切です。
電波塔は東京スカイツリーや大阪局(生駒山)などのことです。
使用する電波塔や中継局は「A-PAB」から調べられます。
ご自宅に設置するアンテナは電波塔や中継局のほうへ向けます。
間に電波をしゃ断する建物や立木があったり、複雑な地形をしていたり、住宅密集地だったりすると電波が届きにくい可能性があります。
そのときは電波の受信性能が高いアンテナを設置したり高さを出したりする工夫が必要です。
いずれにせよ、アンテナを設置する場合はプロのアンテナ専門業者へ相談して実際に現地での電波調査をしてもらう必要があります。
地デジアンテナ
八木式 アンテナ |
<メリット> ・設置場所の柔軟性 ・多種に比べて割安
<デメリット> ・目立ちやすい |
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デザイン アンテナ |
<メリット> ・外観に溶け込みやすい ・耐久性が高い ・カラーが豊富
<デメリット> ・ある程度の受信電波レベルが必要 ・壁面設置の場合はビス打ちが必要 |
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ユニコーン アンテナ |
<メリット> ・デザイン性が高い ・住宅密集地でも設置できる可能性が高い
<デメリット> ・多種に比べて割高 ・八木式に比べて高さが劣る ・取り扱い業者が少ない |
BSアンテナ
4K8K対応 BS/CS アンテナ |
<メリット> ・1基で4K8K放送もBS/CS放送も対応 ・3色から選べる(みずほアンテナの場合) ・デザイン性が高い
<デメリット> ・基本的に屋外設置 |
おはようございます🌼
本日はお客様からよく頂くご質問について
回答いたします✨【デザインアンテナが向いている人って?】
みずほアンテナではよく
『デザインアンテナはどんな人が向いてるの?』
というご質問をいただきます👀詳しくは⏬の画像をご覧ください🙌 pic.twitter.com/I1YGjfODFy
— 【公式】みずほアンテナ (@mizuho_antena) March 15, 2024
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まとめ
以上、テレビの電波障害について「送電線」を起因とする場合を中心に解説しました。
本文でも述べたように、デジタル放送へ移行した現在ではあまり心配いりません。
ただ可能性はゼロではないため思い当たる場合は近所や自治体などへ確認すると安心です。
テレビが映らないとき、まずテレビ周りの配線に抜けや緩みがないか確認しましょう。
それでも改善しないとき、アンテナが原因かもしれません。
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