こちらでは、他の放送は問題なく視聴できるのに、NHKだけ映らないというトラブルについてご紹介します。
受信料はしっかりと払っているのに、NHKだけが映らないとなると焦ってしまいますね。
NHKだけが映らない場合の原因は一つではなく、いくつか考えられます。
その原因を紹介すると共に、ご自分での解決策や不具合が改善しない場合の依頼先も合わせてご紹介していきます。
まずは、ご自身のトラブルがどの状況に当てはまるか把握し、適切に対象することが大切です。
NHKだけ映らないとお困りの方は、是非参考になさってください。
NHKだけ映らない原因
NHKだけが映らない主な原因は、以下の4つの状況が挙げられます。
・一時的な電波障害によるもの
・周辺環境の変化による電波障害によるもの
・識別信号変更に未対応のテレビ使用している場合
・マンションやアパートに住んでいる場合
こちらでは、上記項目について一つずつ詳しくご紹介していきます。
ご自身のトラブルがどの状況に該当するか、照らし合わせてみてください。
原因が特定できれば、その後の対応もスムーズになります。
一時的な電波障害
視聴者は放送局からアンテナなどで電波を受信し、放送送番組をテレビに映し出しています。
ここで、NHK総合だけが映らないという場合は、NHKの電波に一時的な電波障害が生じている可能性が考えられます。
これは、NHK総合だけに生じるトラブルではなく、民放各社も個別に電波を送信しているため同様のトラブルが発生する可能性もあります。
過去に実際にあった案件でいうと、2022年7月に発生した携帯電話大手「au」の大規模な障害が挙げられます。
この際、auユーザーは長い時間に渡って通話や通信が使用できなくなりました。
「au」の事例のように、NHKの電波に障害が起きれば、番組も映らなくなってしまうのです。
このような電波障害の原因は、以下のようなケースが考えられます。
①NHKの電波にトラブルが発生している
②NHKでメンテナスを実施している
電波の障害は、各地域に限って生じることもあります。
現在、地デジ放送は各地方に点在する放送局や中継局により送信されています。
そのため、各放送局や中継局のトラブルまたはメンテナンスにより、NHK総合だけが映らないというケースもありえます。
ただし、このようなトラブルはごく稀です。
意外と多い事例では、深夜帯など番組放送が休止中であったというケースです。
番組放送が休止は、場合によってはE202エラーが表示されることもありますが、番組の休止をNHKそのものが映らないと勘違いされる方も多いです。
しかし、休止中の番組時間が終了し、次の放送開始の時間がくれば問題なく映るようになりますので、落ち着いて対処することが大切です。
まずは、番組内やNHKのホームページにて、何らかのアナウンスがないか確認するようにしましょう。
周辺環境の変化による電波障害
地デジ放送をテレビアンテナで視聴している場合は、周辺環境の変化により電波を受信しにくくなって映らなくなってしまったというケースが考えられます。
一時的な電波障害が発生する原因はいくつか考えられます。
例えば以下のようなケースです。
・NHKを受信している電波塔の方向に新しく高層建造物が建設されている
・NHKを受信している電波塔の方向にある樹木が成長している
高層建築物が建設されると、地デジ放送がうつらなくなるという現象は、一般的に「シャドウフェーディング(Shadow Fading)」として知られています。
シャドウフェーディングとは、突然、信号の強度が減衰する現象です。
特に高層建造物の場合、建物の大きさや高さが電波の通りを遮ることで、その影響が懸念されることがあります。
この影響により、地デジ放送の信号が建物によって遮られ、結果としてテレビ画面で映像が乱れたり映らなくなることがあります。
このような状況は、高層建造物に限らず、樹木などの著しい成長によって地デジ電波を遮ってしますこともあります。
森林など自然に囲まれているエリアでは特に注意が必要です。
こういった周辺環境の変化による悪影響は、NHK総合に限らず民放チャンネルでも起こり得ることです。
テレビ電波は受信レベルに変動があり、視聴可能レベルを下回ると映像が乱れたり、映らなくなってしまいます。
受信レベル(アンテナレベル)は、テレビ本体で簡単に確認することができます。
確認手順はメーカーによって異なりますが、リモコン操作で手軽に行えますので、取扱説明書や公式ホームページなどで、アンテナレベルの確認方法を調べてみると良いでしょう。
識別信号変更に未対応のテレビ使用
識別信号変更に未対応のテレビで視聴されている場合には、NHKだけが映らないこともあります。
識別信号とは、放送局などの無線局を識別するための文字列を指します。
NHKでは、各都道府県のほとんどに東京の在京キー局以外地方局を有しており、そのため、それぞれの電波が重複しないよう個別に識別信号が設けられています。
NHKの宇都宮放送局、群馬県域放送局など一部地方局では、地デジ放送の以降に伴い識別信号が変更されました。
そのため、地デジ放送の開始前である、2012年以前に製造されたテレビは識別信号変更が未対応である可能性があります。
このようなケースはまれなケースで、2012年(平成24年)以前に製造販売かつ該当地域でチャンネル設置された中古テレビを使用されている場合のみ発生するトラブルです。
識別信号の変更に未対応のテレビを使用している場合には、次のような問題が考えられます。
①放送方式の変更
NHK総合が放送方式を変更した場合、古いテレビではその新しい方式に対応していない可能性があります。
例えば、アナログ放送からデジタル放送への変更が行われた場合などが該当します。
②デコーダーの不足
NHK総合がデジタル放送を行っている場合、デジタル信号を受信するための適切なデコーダー(デジタルチューナー)が必要となります。
③互換性の問題
新しい放送技術や規格が導入された場合、古いテレビはそれらに対応していない可能性があります。
④信号の認識不足
テレビが識別信号変更に未対応の場合、新しい信号を正しく認識できない可能性があります。
これにより、チャンネルが正しく表示されないか、映像や音声が乱れたりするケースが発生します。
マンションやアパートに住んでいる場合
マンションやアパートに住んでいる場合でNHKだけ映らない場合には、共同アンテナ設備に不具合が発生している可能性が考えられます。
その場合、他のテレビでも同様の症状が発生している場合もあります。
複数台テレビをお持ちの場合には他のテレビでも同様の症状がないか、同じマンションに住んでいる住人と話せる場合には、他のご家庭でも同じトラブルが発生していないか確認してみると良いでしょう。
テレビ周り、壁面端子付近の確認をした上で、大家さんや管理会社へお問い合わせください。
NHKに寄せられた受信不良の原因のそのほとんどが、共同受信設備の不具合と言われています。
外部からの妨害電波が原因であるケースはごく稀で、全体の数%程度となっています。
ー関連記事ー
☞【NHK受信料は月額いくら?2023年10月から値下げに!アンテナ撤去や解約手順を紹介】
NHKだけが映らないテレビを自分で直す方法
NHKだけ映らないテレビは、場合によってはご自身で直せる場合があります。
こちらでは、以下のような原因別に分けて対処法をご紹介していきます。
・一時的な電波障害による場合
・周辺環境の変化による電波障害の場合
・識別信号変更に未対応のテレビを使用している場合
・マンションやアパートに住んでいる場合
尚、素人での対応には限界がありますので、注意事項も含めて詳しくご案内いたします。
費用をかけずに解決したい、すぐに直したいという方は、まずは以下対処法を試してみて下さい。
直し方の手順
一時的な電波障害による場合
一時的な電波障害の原因によって、直し方は変わってきます。
NHKの電波にトラブルが発生している、メンテナスを実施している場合は、復旧を待つことで回復が期待できます。
しかし、そのトラブルが慢性的であるケースでは話が変わってきます。
テレビアンテナで地デジを視聴されている場合、アンテナ本体の不具合やアンテナの方向がずれていることが原因と考えられます。
まずは、テレビ画面で電波レベル(アンテナレベル)を確認しましょう。
アンテナレベルと確認しつつ、ご自身で行える方でしたら、アンテナの方向を調節すれば不具合が解決する場合もあります。
しかし、アンテナは屋根の上や屋根付近の外壁部分など基本的には高所に設置されています。
そのため、地上での作業よりも危険が伴います。
アンテナ工事は、本体以外にも支柱や屋根馬といった部材の使用します。
アンテナ本体の不具合が原因である場合には、アンテナ本体の撤去はもちろん、支柱や屋根馬などの周辺部材も傷んでいる可能性が高く、それらの回収と新しいアンテナの設置工事も必要となります。
足場の悪い高所での慣れない作業は、危険が伴いおすすめできません。
必ず専門業者に工事を依頼するようにしましょう。
周辺環境の変化による電波障害の場合
近所に新しく建ってしまった高層建築物が原因である場合、建物を移動させることはできませんが、ご自宅に建てられたテレビアンテナを移動したり、方向調節をすることで解決するかもしれません。
電波塔と建設された高層建築物の間に隙間があれば、そこに向けてアンテナを移設することで電波を問題なく受信できることもあります。
アンテナの移設やアンテナの方向調整は、前述でも申し上げた通り高所作業による危険が伴います。
従って、専門業者にお願いすることをお勧めします。
なお、明らかに建設された高層建築物が原因でNHKが映らない場合には、ご自身でアンテナ工事を行わずに直してもらえることもあります。
まずは該当する高層建築物の管理会社へ相談してみると良いでしょう。
また、周辺にある樹木の成長によりNHKの電波が遮蔽されているケースでは、該当する樹木を伐採することで改善が期待できます。
自己所有の敷地内にある樹木であれば、自己判断で伐採は可能ですが、他人の所有物の場合には勝手に伐採せず相手側に伐採依頼をする必要があります。
尚、国や地方自治体など行政が管理している樹木である場合には、まずは役所や関係庁舎に相談するようにしましょう。
識別信号変更に未対応のテレビを使用している場合
マンションやアパートに住んでいる場合
マンションやアパートにお住まいで、共同アンテナ設備に不具合が発生している場合は大家さんや管理会社に相談しましょう。
先述でも申し上げた通り、共同アンテナ設備に不具合が発生している場合、他のテレビでも同様の症状が発生している可能性もあります。
他のテレビでも同様の症状がないか、同じマンションの住人のテレビでも同じトラブルが発生していないか確認してみると良いでしょう。
集合住宅での受信不良の原因は、ほどんどが共同受信設備の不具合と言われています。
注意点
自力でアンテナの交換をしたり方向調整をしようと考える方もいらっしゃいますが、自力の対応は危険と隣り合わせになりますでおすすめできません。
おすすめできない理由には、大まかに3つ挙げられます。
まずは、屋根への影響です。
アンテナを設置する際思いがけず屋根にぶつけて傷つけてしまうこともあります。
日本の住宅では屋根に瓦が使用されているお宅も多いですが、作業中にパキッと瓦が割れてしまうこともあります。
屋根が傷ついたり、損傷することでそこから傷みだして雨漏りの原因にもつながります。
2つ目は、転落の危険性です。
屋根上の作業は足元も悪く、素人だとかなり危険です。
2階建ての一軒家の場合、屋根から地面まで7〜9m程あり、命にもかかわる事故につながることも考えられます。
最後に、事故の危険性です。
不慣れな作業は手元が狂うこともあります。
アンテナ本体や部品を誤って落としてしまい人的被害犯す危険性、ご近所の所有物や住宅に落としご迷惑をおかけすることも考えられます。
高所での慣れない作業は、様々な危険が潜んでいますので、必ずプロにお願いするようにしましょう。
尚、アンテナの確認だけでもしようと高所にあがる方もいますが、同じく危険が伴いますのでおすすめできません。
アンテナ修理は専門業者に依頼しよう
前述でご自分でアンテナをいじる危険性についてご紹介しましたが、アンテナ修理は専門業者に依頼することを強くおすすめします。
危険回避策であることはもちろんのこと、アンテナ本体が故障しているケースも多く、その際には交換が必要になります。
方向の調整で済む場合も、専門業者であればアンテナ設置や調整に関する専門知識が豊富であるため、最適な位置を特定するための計測や調整を行うことができます。
また、原因が特定できない場合などは、アンテナの状況だけでなく、周辺環境や地域の特性なども踏まえた上で総合的に判断できます。
確かに、業者に依頼した場合には費用がかかりますが、短時間で確実な解決が期待できます。
ご自分で対応され、無駄な出費が増え結果的に依頼額と同等、もしくはそれ以上の費用負担がかかってしまったケースも少なくありません。
NHKだけが映らない、映りが不安定などとお困りの際には、まずは専門業者に依頼しましょう。
NHKだけが映らない!業者で直す場合の料金
アンテナの不具合が原因でNHKだけが映らない場合で、専門業者に依頼する際の費用相場をご紹介します。
こちらでは費用の相場を修理項目ごとにご案内します。
修理項目 | 料金相場 |
アンテナの向き調整 | 5,000~20,000円 |
アンテナの立て直し | 10,000~30000円 |
アンテナ撤去・処分 | 10,000~25,000円 |
アンテナ交換 | 35,000~100,000円 |
ブースター設置 | 15,000~30,000円 |
分配・配線工事 | 10,000~25,000円 |
上記はあくまでも相場の費用となり、依頼する業者によって価格設定は様々です。
しかし、相場を知ることでどの業者を選ぶときの基準にもなりますので、是非参考にしてみてください。
なお、アンテナの状況が悪く交換工事が必要となった場合、基本的には新設工事の料金に撤去費用が加算されます。
また、交換の場合はアンテナ本体だけの交換か、アンテナの土台となる屋根馬や取付け金具、ケーブルなども一緒に交換するのかで料金は大きく変わります。
経年劣化が進んでいる場合や破損により交換するケースでは、アンテナ本体以外の機器も痛みが生じている可能性が高くなります。
一式まるごと交換するつもりで依頼しましょう。
NHKだけが映らずお困りの方!みずほアンテナへご相談を
みずほアンテナでは年間3万件の工事実績を元に、施工対象エリアに関して、周辺の電波状況等は完全に把握しております。
周辺環境による電波障害の場合、お住まいのエリア一帯で同様のトラブルが発生していることも考えられ、みずほアンテナでトラブル内容を把握していることも考えられます。
今回、チャンネル再スキャンなど、ご自身で行える対処法に関してご紹介しましたが、それらを行っても症状が改善されない場合は、アンテナに不具合が発生している可能性が高いです。
まずは症状を確認のため、みずほアンテナにお問合せ下さい。
お電話口で状況をお伺いし、お客様の手で治せる場合は時間もコストもかかりません。
その上で、アンテナの不具合が原因である場合には、即日でお伺いすることも可能です。
みずほアンテナは365日即日対応を受け付けておりますので、不具合が生じた場合はお気軽にお問い合わせくださいませ。
また、弊社で行う工事は全て自社スタッフ担当しております。
自社スタッフだからこそ、お電話口と現場で連携し、当日スムーズに工事が進みます。
安心してお任せください。
まとめ
こちらの記事では、NHKだけが映らない原因を4つご紹介しました。
一時的な電波障害や周辺環境の変化による電波障害などは、復旧を待つことや簡単なチャンネル再スキャンを行うことで回復することもあります。
しかし、周辺環境の変化による電波障害や慢性的な電波障害が生じている場合には、専門業者の力を借りましょう。
費用がかかることを懸念される方も多いですが、専門業者への依頼が解決への一番の近道です。
NHKだけが映らないとお困りの方は、早めに専門業者に相談されることをおすすめします。
ー関連記事ー
☞【テレビアンテナの修理費用の相場は?業者選びのコツや自力で解決する方法も紹介!】
☞【一部屋だけテレビが映らないときの原因は?アンテナや本体など場所別に対処法を解説】