テレビを見る方法はいくつかあります。
テレビアンテナ、ケーブルテレビ、光回線などです。
今回は、光回線を利用する方法を中心にご説明します。
光回線はインターネットを利用することが前提で、オプションサービスとしてテレビのサービスを受けられます。
光テレビは光回線会社が提供するテレビサービスのことを指します。
光テレビは主に以下の4種類があります。
・フレッツ・テレビ
・ケーブルテレビ
・独自回線の光テレビ
光回線では電話サービスも行っており、ネット・電話・テレビをまとめて申込むことができ便利です。
一方でテレビを中心に考えると、残念ながらデメリットもあります。
テレビで何を見たいのか、どのような利用方法が想定されるのかを踏まえて、どの方法がご自宅に最適か検討する必要があります。
光テレビのデメリット
光テレビを利用する際の注意点として、デリットをいくつかご説明します。
・視聴可能エリア外がある
・毎月の料金が発生する
・工事費用が別途発生する可能性がある
・NHK受信料が高くなる
以上の4点を取りあげます。
特に注意したい点は1点目です。
光回線の事業者によってサービス対象エリアが異なり、さらに同一の事業者でもインターネットと光テレビのサービス対象地域が異なることがあります。
詳しくは後記にありますが、光回線は契約期間の定めがあり、一度契約すると簡単に解約することができません。
契約する前にきちんと確認することが大切です。
視聴可能エリア外がある
光回線のインターネットサービス対象地域と、光テレビのサービス対象地域が異なります。
地域によってはインターネットの利用はできても光テレビを見られません。
また戸建てとマンションなどの集合住宅とでも対象地域に違いがあります。
サービス対象地域は光回線の各社のホームページを確認するか、問い合わせてみましょう。
一例として「ひかりTV」のサービス対象地域をご紹介します。
NTT東日本エリア | NTT西日本エリア |
北海道(一部) | 石川県 |
宮城県 | 静岡県 |
新潟県 | 愛知県 |
栃木県 | 大阪府 |
群馬県 | 京都府 |
茨城県 | 兵庫県 |
東京都 | 広島県 |
神奈川県 | 福岡県 |
千葉県 | 熊本県 |
埼玉県 | 沖縄県 |
(参考:「ひかりTV」)
なお上記エリア内においても設備の都合により利用できない場合があるとの付記があります。
毎月の料金が発生する
光テレビは毎月の利用料がかかります。
テレビを見ても見なくても金額は変わらず、固定費として月額料金が発生します。
この点が、テレビアンテナ設置した場合の維持費との大きな差です。
テレビアンテナと月額料金は無縁です。
設置にかかる費用のみです。
初期費用が光回線と比較して高額だったとしても、アンテナは15~20年使用し続けることができ、長い目で見て地デジ放送の視聴する方法として最も安価です。
光回線の月額料金は各社によって異なり、各社のホームページを確認したり問い合わせたりしましょう。
各社とも割引キャンペーンやセット割引などお得になるサービスをよく行っているため、申込みは時機を失わないようにしましょう。
「ひかりTV」の場合
基本料金 + チューナーレンタル料金 ※1 + オプション料金 ※2
※1 チューナーレンタル料金はチューナーを購入した場合は不要です。
※2 オプション料金はオプションを選んだ場合にのみかかります。
上記料金内訳のうち、基本料金のプランをご紹介します。
【基本料金】
基本 プラン |
専門 チャンネル プラン |
専門 チャンネル ・ビデオ プラン |
|
月額料金 |
1,100円 (税込) |
2,750円 (税込) |
3,850円 (税込) |
視聴できる テレビ チャンネル |
地デジ放送 BS放送 BS4K放送 |
地上デジタル放送 BSデジタル放送 BS4Kデジタル放送 専門チャンネル見逃しセレクト |
|
視聴できる ビデオ チャンネル |
なし |
一部の無料作品 のみ見放題 |
約75,000本 見放題 |
(参考:「ひかりTV」)
工事費用が別途発生する可能性がある
光テレビを利用する際にも配線工事を行います。
光回線はWi-Fiのような無線ではなく、有線を使う方法です。
電柱から光ファイバーケーブルをご自宅へ引き込みます。
そのあとはテレビまで繋げますが、テレビを複数台所有しているとき、分配器という機器を通じて各テレビまで繋げます。
分配器は電波を分ける機器で、テレビアンテナ設置のときも光テレビのときも同様に使用します。
従って、アンテナ利用から光テレビへ切り替える、または、光テレビからアンテナへ切り替えるときは、分配器からテレビまでの配線は基本的に再工事する必要がありません。
工事の内容に違いはあっても、光テレビの工事は工事費がかかる可能性が高いです。
一部の光回線業者の工事費用をご紹介します。
「フレッツ・テレビ」の場合
テレビ接続工事費用 | 7,150円(税込)~※ |
※テレビ4台まで接続する場合21,780円(税込)
(参考:「フレッツ・テレビ」)
NHK受信料が高くなる
NHKの受信料には、“地デジのみ”と“地デジ+衛星放送”の2つのコースに分かれています。
NHK受信料については、NHKを見る・見ないはまったく関係なく、“NHKを見られる状態”か否かで決まります。
アンテナ設置の場合、地デジアンテナしか設置していなければ衛星放送を見られる状態ではないので、“地デジのみ”のコースに該当します。
BSアンテナも設置すると、“地デジ+衛星放送”コースです。
一方で光回線を利用してテレビを見る場合、一般的に地デジ放送だけの視聴は選択できず自然とBS放送も視聴できるプランになります。
そのときは“地デジ+衛星放送”コースのNHK受信料を支払わなければなりません。
“BS放送を見られる状態”に該当するためです。
NHKの受信料
地上契約 (地デジのみ) |
衛星契約 (地デジ+衛星) |
|
2か月払い | 2,450円※ | 4,340円※ |
12か月払い | 13,650円※ | 24,185円※ |
※口座振替/クレジットカード利用
(参照:NHK)
ーNHK受信料に関する記事ー
☞【アンテナが付いていればNHKの受信料は発生する?撤去や解約の手順を紹介】
☞【ケーブルテレビを契約したらNHKの受信料はどうなる?メリット・デメリットやお得な支払方法を紹介】
光テレビの解約時の注意点
光テレビを解約する際には注意したい点があります。
以上の2点を取り上げてご説明します。
特に引越しを控えて慌てて解約する場合にこそ注意を払うようにしましょう。
基本的に一度解約の申込みを行うと簡単に取り消すことはできず、思ってもみない影響を受けるかも知れません。
解約をする際には、いつまでサービスが利用できるのか、しっかりと確認しましょう。
解約すると録画していた番組が見られなくなる
光テレビは録画ができる点も魅力の一つです。
光テレビでは、契約によりますが、基本的に地上波放送のみでなく多チャンネルを楽しむことができます。
録画は重要な要素です。
ただ光テレビを解約すると録画した番組が見られなくなります。
光テレビを解約する前に、録画の状況は必ず確認しましょう。
光テレビは光回線のオプションサービスであり、本契約はインターネット回線であることから、光回線を解約すると必然的に光テレビの契約も解除されます。
ただ、光テレビを解約しても、録画した番組を視聴できる方法があるようです。
「ひかりTV」のホームページで案内されていますのでご紹介します。
専門チャンネル・ビデオプラン、専門チャンネルプラン、基本プランをご契約の方(2022年7月1日以降にご契約の方)でかつ次の3点が揃っていること
・対象の光回線
・dアカウント
・ひかりTVチューナー
なお、チューナーをレンタルしている場合、チューナーのレンタル料金が毎月かかります。
(引用:「ひかりTV」)
解約金が発生する可能性がある
光テレビは光回線の契約の付随的なオプションのサービスです。
光回線の契約には、1年や2年といった期間を定めている場合があります。
いわゆる縛り期間です。
この場合でも、更新時期で契約解除すれば解約金は発生しないはずです。
しかし更新時期以外、あるいは最低期間を超過していない短期間の時期に解約すると、解約金が発生する可能性があります。
解約金という名目ですが、契約時に申し出た期間を待たずして解約する罰金のような性質があります。
解約の際には必ず、お客様サポートに問い合わせて残りの期間を確認したり、注意事項を確認して詳細まで目を通しておきましょう。
解約金の支払いもアンテナを利用する場合には無関係です。
強いていうと、アンテナの場合は撤去や処分に費用がかかりますが、期間の縛りはなく時期を気にする必要はありません。
光テレビの解約金は各事業者で異なりますが、「フレッツ・テレビ」を例にご紹介します。
なお、光テレビの解約ではなく光回線の解約の案内です。
「にねん割」更新月以外の解約
戸建て向け サービス |
集合住宅向け サービス |
|
中途解約金
|
4,950円 | 1,650円 |
上記のほか、「初期工事費」の分割払いで残額がある場合は一括で支払う
(出典:「フレッツ・テレビ」)
光テレビの視聴方法
光テレビを見るためには、まず光回線の事業者と契約する必要があります。
それから光テレビの設定を行います。
以上の2点に分けてご説明していきます。
光回線はインターネットサービスが中心にあり、付随するサービスとして光テレビの利用を申込むことができます。
つまり光テレビだけ利用したい、インターネットは光回線を利用しない方でもあわせての契約が求められる点に注意が必要です。
事業者によってはネットではなく電話の付随サービスとして光テレビを利用できます。
手順①光回線の契約
光テレビの利用には光回線の契約が必要です。
光回線の事業者はたくさんありますが、光テレビのサービス対象地域にご自宅が含まれている業者を選ぶ必要があります。
光テレビのサービスまで求める場合、事業者の数はそう多くないと思います。
まずは適切な光回線の事業者を選びましょう。
事業者を決めたら契約へ進みます。
先ほども述べましたが、光回線の事業者は各種様々なキャンペーンを実施しているので、即座の契約が必要でなければ時期を見たほうがお得に契約できるかも知れません。
特に光テレビは光回線の申込み時に一緒に契約すると割引されるケースが多いです。
事業者によって異なりますが、プランがいくつか用意されていますので、前もって調べて決めておくとスムーズです。
他のプランへ乗り換える際には、手数料がかかったり一旦解約してから再契約の手続きをとったりするなどの余計な手間がかかります。
光テレビで何を見たいのか、予定している利用状況を踏まえて適切なプランを決めておきましょう。
手順②チューナーを用意する
(画像出典:「ひかりTV」)
光テレビにはチューナーが必要です。
チューナーとはテレビ放送やラジオ放送の信号から映像や音声を抽出する装置のことです。
光テレビに必要なチューナーは、光テレビ対応のものです。
ただ、光テレビ対応チューナー内蔵テレビを利用している場合には、チューナーは必要ありません。
光テレビ対応チューナーは、基本的にレンタルまたは購入を選べます。
レンタルの場合は毎月の利用料金に加算されます。
購入の場合は、初期費用として支払います。
料金は「ひかりTV」の例を挙げてご紹介します。
チューナー料金
型番 | ST-3400 | ST-4500 |
レンタルする場合 | 月550円 | 取扱いなし |
購入する場合 | 30,351円 | 37,800円 |
特徴 |
・4K画質 ・HD画質 ・録画 ・ダブル裏録画 |
・BS4Kデジタル放送 ・4K画質 ・HD画質 ・録画 ・ダブル裏録画 ・無線LAN対応 |
(出典:「ひかりTV」)
光テレビのメリット
メリット①テレビアンテナが不要
光テレビを利用する場合、テレビアンテナは不要です。
アンテナを設置しないことによるメリットを享受することができます。
1番はご邸宅の外観に影響がないことでしょう。
またアンテナを屋外に設置すると、台風や暴雨の影響を受けてテレビ映りが悪くなることがありますが、光テレビであれば基本的に心配いりません。
ただし、アンテナは場合によって屋根裏など屋内に設置することができます。
その場合、自然災害の影響は光テレビと変わらないでしょう。
また光テレビが自然災害による打撃を受けると復旧工事は相当な時間を要します。
メリット②お得なキャンペーンがある
光回線の事業者は色々なキャンペーンを行っています。
うまく利用できれば初期費用を抑えられるかも知れません。
ただし、先ほど説明したとおり、光回線の契約には期間の縛りがあり、更新時期を外したり契約が短期間だったりした場合には解約金が発生することが一般的です。
解約金を支払うと、キャンペーンを利用して初期費用を抑えられたとしても、ほとんどお得感はないでしょう。
長期的に考えると、テレビの視聴だけであれば、圧倒的にアンテナ設置がお得です。
メリット③豊富なチャンネル
光テレビは月額料金を支払う分、専門チャンネルを多く視聴できます。
地上波ではなかなか取り上げられない分野の専門番組は、その分野が好きな方にとっては非常に魅力的です。
光テレビの契約コースによりますが、基本的に、料金に比例して視聴できるチャンネルが増えます。
様々な専門チャンネルが見られると、幅広い世帯のご家族だとしても、各世代で楽しめるチャンネルがあるはずです。
例えば、スポーツ中継、アーティストによるライブや音楽フェスなどが人気です。
メリット④他のサービスと同時申込みが可能
テレビの利用方法を考える時期として、最も多いのは家を建てたり引越したりしたときではないでしょうか。
引越し先でも現在のサービスが使えるのか、もっといいサービスはないのかなど検討される方が多くいらっしゃいます。
光回線では、インターネットを軸に、テレビ、電話などがオプションサービスとして利用できます。
引越しで慌ただしい時期に、一つの申込み・契約でまとめて済ませられることは魅力的です。
特に新築であれば、引越し作業や転居に伴う手続きに加えて、ハウスメーカーとの連絡に追われ、省略できることは少しでも省きたいと思うものでしょう。
メリット⑤スマホ・タブレット視聴
光テレビはテレビだけでなく、スマホやタブレットでも視聴することができます。
録画した番組を外出先や移動中に見ることができ、通勤や通学時にも旅行のときにも活躍するはずです。
ただし、注意点として、利用できるプランが限られている場合があるので、ご自身が申し込んでいるプラン、あるいはこれから申し込もうとしているプランが該当するか確認が必要です。
また「ひかりTV」アプリの場合、ひかりTV対応チューナーが必要となる点にも注意しましょう。
アンテナ視聴が一番お得!
アンテナを設置するとき、地デジ放送だけ視聴できればいいのか、BSやCSなどの衛星放送も視聴するのかによって設置するアンテナが異なります。
地デジ放送は、地上にある電波塔や中継局から電波を受信します。
地域によって視聴できるチャンネルが異なる特徴があります。
衛星放送は、宇宙に浮かぶ人工衛星から電波を受信します。
地域によるサービスの違いはなく、全国どこでも同じチャンネルを見ることができます。
ただし無料放送は一部に限られ、有料サービスが充実している特徴があります。
光テレビの場合、地デジと衛星がセットになっているため、地デジのみか衛星も見るか基本的に選択はできません。
アンテナを利用する場合と光テレビを利用する場合と料金を比較してみます。
初期費用 | 月額料金 | |
フレッツ・テレビ (光テレビ) |
合計34,210円~ ※1 |
合計5,555円~ ※2 |
アンテナ (地デジ) |
16,500円~※3 | なし |
アンテナ (地デジ+衛星) |
38,500円~※4 | なし |
※1 「フレッツ光」と新規同時申込みの場合
※2 別途プロバイダー契約による料金が必要
※3 八木式アンテナ設置工事
※4 デザインアンテナ+4K8K対応BS/CSアンテナ設置工事
(引用:「フレッツ・テレビ」)|(みずほアンテナ料金表)
説明済みですが、NHK受信料について、アンテナ(地デジ)の場合は地上契約、アンテナ(地デジ+衛星)と光テレビの場合は衛星契約になります。
テレビの視聴を中心に考えると、アンテナ設置が最もお得であることがわかります。
ー利用料金に関する記事ー
☞【ケーブルテレビとアンテナはどっちがお得?メリットとデメリットで比較!】
☞【新築のテレビアンテナ工事はどこに頼むのがおすすめ?選び方や費用を解説!】
テレビアンテナ工事はみずほにおまかせ
みずほアンテナでは地デジアンテナとBSアンテナのセット割引を実施しており、それぞれで設置するよりもお得です。
みずほアンテナの扱うBSアンテナは、4K8K対応BS/CSアンテナで、テレビなどの機器も備えると4K放送も視聴できますし、110°CS放送も視聴できます。
「衛星放送は見たいけど、今はまだいい」あるいは
「ひとまず地デジアンテナだけ設置したい」方は
今後BSアンテナも設置する考えがあることを、申込みのときにお知らせ願います。
実はブースターや分配器などにも、地デジ対応と4K8K対応と種類があります。
みずほアンテナでは、将来の工事を踏まえて地デジアンテナのみの設置でも4K8K対応の機器の設置を提案させていただいております。
そのようにすることで、BSアンテナ設置の際に周辺機器の交換は不要となり、基本的にアンテナ本体のみの設置で済みます。
不誠実な業者であれば、無駄な工事を進めたりお得な情報を隠したりします。
みずほアンテナはお客様を第一に考えて、ご満足いただけるサービスを目指しております。
まとめ
以上が、光テレビのメリット・デメリット、視聴方法や解約する際の注意点などの解説です。
光テレビ独自のチャンネルを希望する場合には光テレビが最適だと思われます。
ただ、ご邸宅の外観を大切にされたいために、安易に光テレビを選択することはおすすめできません。
あまりテレビを見ない場合、毎月の利用料は割高と感じられるでしょう。
また、最近ではテレビアンテナの設置方法が工夫されており、環境によっては屋根裏に設置することもできます。
屋根裏に設置できる環境でなくても、デザインアンテナやユニコーンアンテナを選べれば、外観を邪魔せずにアンテナを設置できるかも知れません。
光テレビかアンテナか迷っている方には一度アンテナ専門業者に相談することをおすすめします。
ー関連記事―
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