アンテナレベルを高くしたい… そんなとき頼りになるのがブースター

公開日 2018/12/16

「さぁ、テレビを見よう!」と意気込んで電源をつけると、映りが悪くて見にくい…

そんなときのがっかり感、共感できるという方は多いのではないでしょうか。

テレビの見やすさを決める要素として、アンテナレベルというものがあります。

アンテナレベルとは、放送所から発信されている電波に対するアンテナの感度を指します。

テレビの映りにくさを改善するためにはこのアンテナレベルを高くする必要があるのですが、ある機械を使うことで問題が解決できる場合があります。

それは、ブースターです。

いかにも何かを強くしてくれそうな期待感が持てる名前ではないでしょうか。

このブースターについての説明と、設置時の注意やポイントなどを紹介していきましょう。

 

 

【使うならいつ?アンテナレベルが低くなったときでしょ!】

 

アンテナレベルが低くなる原因はさまざまです。

アンテナの向きが電波の発信源から外れているときや、発信元からの距離が遠すぎる、アンテナの周りに障害物が多いなどです。

そのようなときには、アンテナの向きを変えたり遮蔽物を取り除いたりという対処をする場合がありますが、それでも状況が改善しないこともあります。

そこで、ブースターの出番になります。ブースターは、受け取る電波を増幅する効果があります。

そのため、ブースターを使用することで電波が強くなり、アンテナレベルが改善しやすくなります。

野球で例えると、ブースターは野手の中継のようなものです。

外野の送球をホームまで届けるのには距離が遠いため、どうしても投げたボールの勢いが弱まります。

外野に「もうちょっと強く投げて」といっても声は届きません。

しっかりミットを構えていますが、ボールが届かなければキャッチしようにもできませんよね。

そこで、内野の野手がボールを中継してくれます。

中継でボールの勢いが復活するので、滞りなくミットまでボールが届きます。

この場合、外野手が発信元、ボールは電波、ミットがアンテナです。
家電製品の仕組みとなるとややこしいと感じてしまいがちですが、このような簡単なイメージモデルで理解しておくと、あとで説明する設置における問題を解釈するうえで役に立ちます。

 

【ちょっと待って!知っておきたいブースター購入時の注意点とは?】

 

「ブースターの役割も理解したことだし、さっそく買ってしまおう!」以上の話で購入を決めるのはまだ早いです。

ブースターといっても種類があり、それらとアンテナの適合などもあります。

購入の際には自宅で使用しているアンテナの種類を確認しておきましょう。

注意してチェックしておきたい点が、周波数です。

ブースターは周波数によって種類が分けられていますが、VHF用、UHF用、BS・CS用があります。

VHFはVery High Frecuencyの略で、「超短波」を意味しています。

主にラジオや消防・警察無線などで使われる電波です。UHFはUltra High Frecuencyの略で、「極超短波」のことです。

BSはBroadcasting Satellitesで放送衛星、CsはCommunication Satellitesで通信衛星を表しています。

UHFやBS・CSではテレビなどを見るための電波を受信しています。

それぞれアンテナの種類が異なっており受け取る電波の種類も決まっています。

そのため、それぞれに応じたブースターを購入する必要があるのです。

しっかり確認し、間違ったものを購入して設置しないように気をつけましょう。


みずほアンテナ編集部
年間3万件以上の施工実績を誇るみずほアンテナの専門チームがテレビアンテナ工事について初心者の方にも分かりやすく解説します。

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