地デジを受信すれば、視聴できる番組を増やすことができ、よりテレビを楽しむことができます。
しかし、地デジを視聴するためには、地デジを受信することができるアンテナを取り付けなくてはなりません。
アンテナはテレビを見るために欠かせないものであり、複数の種類があります。
そのため、使う場所や目的によって適切なアンテナを選ぶことが必要です。
また、アンテナだけでなく電波を強めるブースターや、複数のテレビで視聴するための分配器も場合によっては必要になります。
ここでは、地デジを見るために「どのような機器が必要なのか」についてご紹介いたします。
アンテナにもさまざまな種類がある
テレビを見るために欠かせないアンテナですが、一概にアンテナといっても、さまざまな種類があります。
アンテナは、目的によって使うべきものが異なるため、間違った種類のアンテナを取り付けてしまうと、希望の番組を受信できない可能性があります。
例を挙げると、CS放送を視聴したくても、地デジ用のアンテナを取り付けている場合、CS放送の受信はできません。
また、設置場所によっても、適したアンテナは異なります。
例えば、戸建住宅に設置する場合、電波が悪いとテレビ映りが悪くなるので、高感度なアンテナを選ぶことが欠かせません。
また、接触不良を起こりにくくするために、サビ止め効果のある亜鉛メッキ仕様のアンテナを選ぶといいでしょう。
一方で、集合住宅に設置する場合は、ベランダに設置することが多いため、小型のものを選ぶ必要があります。
壁面専用のアンテナなら、限られたスペースでも設置することができ、軽量でありながら取り付けも簡単な仕様になっています。
地デジを見るためのアンテナは、「14素子オールチャンネル用アンテナ」が一般的です。
また、「20素子オールチャンネル用UHFアンテナ」も有名です。
これは、「14素子オールチャンネル用アンテナ」よりも性能が高く、オールチャンネル用のアンテナです。
この2つが主に選ばれていますが、他にも地デジを受信できるアンテナはあります。
そこで、地デジを見るためのアンテナを選ぶ際に、押さえるべき点は2つです。
まず、UHFアンテナであることが必須になります。
UHFアンテナとは、300MHz~3GHzの電波で、62チャンネルが付けられた地デジや、主要な無線機器を受信することができるアンテナのことです。
そして、UHFアンテナには、チャンネルカバー範囲の異なる、「全帯域用」「LM帯域用」「MH帯域用」の3種類があります。
全帯域用は、13~62chのすべての帯域を受信することが可能です。
しかし、LM帯域用は13~44chまで、MH帯域用は31~62chまでしか受信することができません。
2018年時点において、地デジ放送はすべてLM帯域なので、全帯域用かLM帯域用のアンテナを選べば問題ありません。
しかし、地域によっては、受信帯域がチャンネルに適応していないことがあり、その場合は、アンテナの取り替えが必要です。
電波状況が悪い場合にはブースターが必須!
ブースターとは、電波の状態が悪いときに使う、電波を受信するための機械です。
テレビにブースターを取り付けると、映りを改善し、地デジが視聴できるようになります。
以前のアナログ放送であれば、電波が微弱でもテレビに映像が映っていましたが、地デジの場合は違います。
電波が弱まると、一切テレビに映像は映りません。
このように、電波が急に弱まることがあり、そうなると地デジ放送はなんの前触れもなく突然視聴できなくなってしまいます。
このことにより、ブースターを備えておく必要があるのです。
ブースターを用意しておけば、このような場合に対応できるので安心です。
しかし、ブースターは、あくまで微弱な電波を改善するために使用するものであり、もとから電波のないところや、あまりに状態が悪い場合は改善することができないこともあります。
たくさんの部屋でテレビを見るのに必要な分配器】
家に複数テレビがある場合、それぞれのテレビで地デジを視聴するためには分配器が必要です。
分配器とは、その名のとおり、放送の信号を複数に等しく分けることができる機械のことです。
分配器を設置することで、ひとつのアンテナから複数のテレビを視聴することが可能になります。
しかし、分配器にも種類があり、適切なものを自分で選ぶのは難しいかもしれません。
「いくつのテレビに分配するのか」ということや、部屋の電波の状態などを把握しておく必要があります。
それさえ分かっていれば、家電量販店の店員さんに聞いたり、プロに依頼したりするときに、情報をきちんと伝えることができるでしょう。
そして、設置するためにはケーブルが必要であり、これでテレビとアンテナをつなぎます。
自分で設置することも可能ですが、自分で接続するのが不安な場合はプロに依頼するといいでしょう。
困ったときは業者に依頼するのが近道
テレビが突然映らなくなった場合、ブレーカーが落ちていたり、ブースターの配線が抜けていたりなど、さまざまな要因が考えられます。
自分の力で対処できる場合もありますが、なかには原因が分からないこともあるはずです。
その場合に、自分であれこれいじってしまうと、逆に悪化してしまう可能性があります。
自分で対処しきれないと判断したら、無理に操作せずプロに依頼してください。
プロであれば、失敗する可能性が低く「修理したほうが良いのか」「買い換えたほうがよいのか」など、適切な判断が期待できます。
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