建物の外観を美しくできるのが魅力!平面アンテナとは

公開日 2018/12/16

アンテナといわれると、屋根の上に立つ棒が組み合わされたような特徴的な形を思い浮かべる人は多いでしょう。

しかし、アンテナにはそのようなタイプ以外にも、平面アンテナと呼ばれるものがあります。

一見、アンテナとは思えない形をしていますが、そのようなデザインだからこそ、見た目と実用性の両面を併せ持つメリットがいろいろあるのです。

平面アンテナの特徴や、屋根の上に立つタイプのアンテナとの違いを知り、アンテナを選択する際に役立てましょう。

 

 

【八木式アンテナのデメリットは魚の骨のような外観】

 

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平面アンテナも八木式アンテナも、電波を受信するアンテナという点では違いはありません。

八木式アンテナの大きな特徴でありデメリットは、その魚の骨を思わせる外観です。

八木式アンテナの歴史は古く、もともとは大正時代の終わりに東北帝国大学の八木秀次教授らによって発明されました。

その性能は海外でも評価され、第2次世界大戦ではレーダーなどにも使われていました。

そのため、電波の受信能力が重要なテレビ放送で八木式アンテナが使われるようになったのは、自然ななりゆきです。

しかし、あの独特の形は、住宅をデザイン面で考えると洗練されているとはいいがたいものがあります。

八木式アンテナは比較的大きいタイプのアンテナなので、設置すると目立ち、建物の外観が損なわれたと感じる場合もあるでしょう。

また、台風や吹雪などが発生すると、ものや雪がまとわりつきやすい形なので、天候による損傷を受けやすいという問題もあるのです。屋根に太陽光パネルを設置している住宅はめずらしくありませんが、八木式アンテナが落とす影で、発電効率が低下することもありえます。

 

【平面アンテナのメリットはスタイリッシュなデザイン性】

 

デザインアンテナ

平面アンテナは、別名をデザインアンテナともいい、フラットでスタイリッシュなデザインが特徴的なアンテナです。

平面アンテナは八木式アンテナのように屋根に取り付けるのではなく、主に壁面やベランダに設置することになります。

屋根の上から目立つアンテナがなくなると、見た目のわずらわしさが取り除かれて、すっきりした印象になるという点がメリットです。

そして、フラットでコンパクトな平面アンテナの形は、風雪被害のダメージを受けにくくもなっています。

八木式アンテナは、屋根の上で止まり木のような形をしていることから、格好の鳥の休息場になって、屋根がフンで汚れる場合もあるのです。

しかし、平面アンテナではそのような心配もありません。

平面アンテナには複数のカラーバリエーションがあり、外壁や好みに合わせたカラーを選択できます。

それによって、より目立たなくさせることも、アクセントにすることも可能なのです。

 

【電波状況によっては八木式アンテナの方が良いケースも】

 

平面アンテナにはメリットがたくさんありますが、弱点も少しは存在します。

八木式アンテナと比べて設置位置が低いために、電波が弱めの地域ではうまく受信できないことがあるのです。

安定した電波の受信には、ある程度の高さが必要になります。

設置する位置が低いと、送信される電波が障害物に当たることが多くなり、高いところに設置されているものと同じ性能のアンテナでも受信しにくくなるのです。

また、電波には受け取るのに適した角度があります。電波塔に対して正面を向くのが、最も効率の良い受信角度です。

しかし、平面アンテナは壁面という低い場所に設置し、さらに住宅の造りや近所への影響を最小限にしようと配慮すると、向けられる方向に制限ができる場合があるのです。

それに対して、八木式アンテナは屋根の上にあるので、送られてくる電波の方向にアンテナを向ける調整がしやすく、電波を妨げるものも少ないという好条件になっています。

平面アンテナは、アンテナとしての能力的には受信できる条件を満たすことも可能です。

しかし、デザイン性などを重点に置くと、受信にハンディが付くことがあります。

そのため、設置地域の電波の強度や設置位置まで含めて考えると、場合によっては八木式アンテナの方が受信というポイントでは勝ることがあるのです。

 

【平面アンテナが設置できるかどうか業者に相談してみよう】

 

平面アンテナ自体の受信性能は、八木式アンテナに劣るものではありません。

アンテナの受信性能は素子の数でわかります。八木式アンテナでは、骨に例えると肋骨に当たる横棒が素子です。

平面アンテナでは、「素子相応」という表現で性能を示しています。

この数が多ければ、性能が高くなるのです。

アンテナを設置しようとしている住宅がもともと電波の弱い地域であったり、電波塔の方向に高い建物が建っていたりすると、平面アンテナ設置にはやや不利な条件といえます。

しかし、その条件だけで取り付けられないと決まるわけではありません。

素子数の多い平面アンテナを選択しての設置や、ブースターで電波を増幅するなどすれば、受信性能を補うことは可能です。

そのような補い方についての判断は専門家でなければ難しいため、平面アンテナを設置したいけれど電波の受信性能に不安や疑問があるときは、業者に相談してみると良いでしょう。

テレビを見るのに十分な電波の強さが確保でき、住宅の外観を妨げるものを置かなくてすむなら、それに越したことはありません。


みずほアンテナ編集部
年間3万件以上の施工実績を誇るみずほアンテナの専門チームがテレビアンテナ工事について初心者の方にも分かりやすく解説します。

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