地デジのアンテナは最寄りの電波塔や中継局から電波を受信します。
ご自宅の周りに建物や立木など電波を遮るものが多いと、アンテナは高い位置に設置して障害物を避ける必要があります。
屋根の上が最も高さを出すことができます。
一方で高さを出す必要がない場合、アンテナはベランダにも設置できます。
ベランダは手が届きやすく、業者に頼まず自分でアンテナ設置する場合には最適な場所です。
ベランダは方法によっては穴をあけずにアンテナ設置できるため、コンクリート造りのご邸宅にもおすすめです。
今回はベランダ設置のメリットや条件、ベランダ設置に必要なものや設置方法などを一挙にご紹介します。
ベランダ設置が簡単で一般の方にもおすすめというわけではありませんので、ぜひ最後までご覧になってご自身に可能か判断してください。
地デジアンテナを自分でベランダに設置できる?
地デジアンテナは屋根の上に設置するイメージがありますが、自分で設置する場合にはベランダがおすすめです。
ベランダに設置する主なメリットは以下の3点です。
ベランダは無理せず手が届き、安全に作業を進められます。
屋根の上のような高所作業による落下などの危険性が低い場所です。
ベランダは庇(ひさし)の分、屋根の上に比べて悪天候の影響を受けにくい場所です。
作業が進めやすく、さらに設置後のアンテナも風雨の被害が少なくなります。
ベランダには行き来しやすく、アンテナやケーブルの調整がしやすい場所です。
アンテナ(ベランダ)とテレビ(室内)とを行き来する場合も比較的楽です。
ベランダに設置できる条件
地デジアンテナをベランダに設置する際の条件について主なものを4つご紹介します。
ベランダの高さ・位置に良好なレベルの地デジ電波が届き、アンテナが正常に電波を受信できる必要があります。
よくアンテナを屋根の上に設置するのは電波を受信しやすくするためです。
ご自宅周辺の建物や立木などが電波の送受信を邪魔することがあり、電波塔や中継局の方向に障害物がある場合は注意が必要です。
地デジアンテナには種類があり、電波の受信環境などによって最適な種類が異なります。
ご自宅に最適な種類の地デジアンテナを設置できるスペースが必要です。
ベランダで布団や洗濯物を干したり、植物を育てたりしている場合はさらに考慮しましょう。
アンテナのサイズは仕様により異なりますが、おおよそ以下のとおりです。
またアンテナ(ベランダ)からテレビ(室内)まで配線がスムーズにできること、配線が邪魔にならないことも考慮が必要です。
ベランダ設置とひとことで言っても設置場所はベランダの柵、ベランダ内の壁面などさまざまです。
柵に取り付ける方法でも、手すり子(棒の部分)や笠木(上の部分)などの場所があります。
柵に設置する場合は柵がしっかりとしており、風雨やアンテナの重みにも動じない頑丈さが求められます。
壁に設置する場合は、壁に穴をあけられるか、あけても問題ないか、確認しましょう。
住宅密集地の場合は、ベランダにアンテナを設置して隣接するお宅に迷惑をかけないか配慮が必要です。
また、賃貸物件、アパート・マンションなどの集合住宅の場合には管理規約の確認も必要です。
ベランダにアンテナ設置して問題ないか、必ず確認しましょう。
ー関連記事ー
☞【引っ越し先でテレビが映らない原因は?設定方法やケーブル接続手順など適切な対処法を解説】
地デジアンテナを自分でベランダに設置する方法
地デジアンテナを自分でベランダに設置する方法を以下の6つに分けて詳しくご説明します。
✓地デジ電波のレベルを測定
✓アンテナ専用金具を取り付ける
✓地デジアンテナの設置
✓配線処理をする
✓地デジの映りをチェック
最近はDIYの流行もあり、地デジアンテナを自分で設置する方法が紹介されているサイトも見られます。
中には動画で丁寧に説明しているサイトもあります。
ただし自己責任が伴うため、ご自身で行うか否かは十分に検討してください。
地デジアンテナと部材を揃える
必要なもの
ア ン テ ナ 本 体
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八木式アンテナ | ||
デザインアンテナ | |||
ユニコーンアンテナ | |||
取 り 付 け 金 具
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ベランダの柵 (笠木)に挟む |
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ベランダの柵 (手すり子) に取り付ける |
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ベダンダ内の壁で 平らの金具を使用 |
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ベランダ内の壁で マスト(支柱)を使用 サイドベース |
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同 軸 ケ l ブ ル
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直付未加工アンテナケーブル(ケーブルの先端が未加工、接栓が付いていないケーブル)を選ぶとテレビ側の端子(S型、L型、F型)いずれにも対応可能です。
長さはアンテナとテレビの距離を考慮して選びましょう。 |
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接 続 端 子
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同軸ケーブルをテレビに接続するための端子です。
端子の型はいくつか種類があります。 |
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ドライバー
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アンテナやブラケットの取り付けに使用します。 | ||
レンチ
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(参考URL:DXアンテナダイレクトショップ)
必要に応じて用意するもの
ブ l ス タ l
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アンテナ1基でテレビを複数台視聴する場合や受信電波のレベルに不安がある場合などに使用します。 | ||
レ ベ ル / 水 平 器
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取付け金具を設置する際に使用すると水平や垂直の位置を測れます。 | ||
電 波 チ ェ ッ カ l
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電波の測定に使用します。
アンテナの設置に最適な場所を見つけやすくなります。 |
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パイプカッター
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アンテナポールやアンテナケーブルなどをカットする場合に使用します。 | ||
ケーブルカッター
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結束バンド
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ケーブルをまとめたり接続部分を絶縁したりする場合に使用します。 | ||
絶縁テープ
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手袋
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安全でスムーズに作業を進められるようにアンテナの設置場所に応じて用意しましょう。 |
(参考URL:DXアンテナダイレクトショップ、Amazon、楽天市場、モノタロウ)
地デジ電波のレベルを測定
地デジアンテナは最寄りの電波塔や中継局から電波を受信するため、アンテナは電波塔などの方向へ向けて設置します。
最寄りの電波塔などはA-PAB「放送エリアのめやす」で調べられます。
地デジの受信電波のレベルによって適切なアンテナの種類が決まり、さらにアンテナの最適な設置場所や方向を見つけられます。
最も正確に測定する方法はレベルチェッカーを使うことです。
ネットやホームセンターなどで購入できます。
ただ、1度きりのアンテナ設置のために購入することは価格的にもおすすめできません。
手軽な方法として、スマホなどで利用できるアプリがあります。
レベルチェッカーに比べて精度は落ちますが、個人的に使用する場合には十分でしょう。
アプリを使用せず最も手軽な方法として、アンテナとテレビを同軸ケーブルで接続し、テレビ画面でアンテナレベルを確認する方法があります。
アンテナ設置場所(ベランダ)とテレビが近距離の場合や、2人以上でアンテナ設置の作業ができる場合にはおすすめです。
アンテナ専用金具を取り付ける
ベランダ内の設置場所 |
手順や注意事項 | ||
ベランダの柵 (笠木)に挟む |
・笠木の太さによっては金具が適さないので注意する ・六角ボルトを使用してポールが垂直になるように取り付ける ・ポールを垂直にしないとアンテナを正しく方向調整できない |
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ベランダの柵 (手すり子) |
・手すりの太さによっては金具が適さないので注意する ・六角ボルトを使用してポールが垂直になるように取り付ける ・ポールを垂直にしないとアンテナを正しく方向調整できない |
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ベダンダ内の壁で 平らの金具を使用 |
・壁にビスのための穴をあける ・六角ボルトを使用して金具が垂直になるように取り付ける |
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ベランダ内の壁で サイドベースを使用 |
・壁にビスのための穴をあける ・六角ボルトを使用して金具が垂直になるように取り付ける ・金具が垂直になるよう注意する |
地デジアンテナの設置
ベランダ内の設置場所 | 手順や注意事項 | ||
ベランダの柵 (笠木)に挟む |
必要な長さのマスト(支柱)を付けたアンテナを、金具に差し込みます。 位置が決まったらボルトで固定します。 |
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ベランダの柵 (手すり子)
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必要な長さのマスト(支柱)を付けたアンテナを、金具に差し込みます。 位置が決まったらボルトで固定します。 |
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ベダンダ内の壁で 平らの金具を使用
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デザインアンテナの裏側の溝に、金具側の棒を差し込みます。 アンテナ本体と壁が平行になるように、しっかりと押し込みます。 位置が決まったらボルトで固定します。 |
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ベランダ内の壁で サイドベースを使用 |
必要な長さのマスト(支柱)を付けたアンテナを、サイドベースに差し込みます。 マストと壁が平行になるように留意します。 位置が決まったらボルトで固定します。 |
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配線処理をする
アンテナとテレビを同軸ケーブルで繋ぎます。
必要に応じてブースターや分配器も取り付けましょう。
ブースターは増幅器ともいい、アンテナ1基に対してテレビを複数台使用する場合や受信電波のレベルが弱い場合などで使用します。
分配器はテレビを複数台使用する際に用います。
BSCSアンテナも設置している場合には混合器や分波器も使用します。
アンテナ設置場所(ベランダ)とテレビが近距離の場合は直接繋ぐ方法が最も手軽です。
ベランダの窓の隙間に通せるフラットタイプの同軸ケーブルを選ぶとケーブルの処理が簡単です。
窓の隙間を使用したくない方や工事に慣れている方はエアコンの配管穴を使用する方法を検討しましょう。
アンテナとテレビを直接繋がない場合、屋根裏や天井裏に分配器が整備されている場合などには壁内への配線が必要です。
屋根裏や天井裏の作業が必要な場合は難易度が高いため、プロの業者へ頼ったほうが安心かもしれません。
地デジの映りをチェック
アンテナや必要な機器を設置して配線処理まで済んだらテレビが正常に映るか確認しましょう。
テレビでお住まいの地域に合わせたチャンネル設定(チャンネルスキャン)を行います。
チャンネル設定の方法はテレビのメーカーによって異なりますが、基本的にリモコン操作でできます。
設定画面からチャンネル設定や地域設定などを選んで進みます。
地域設定のあと、最寄りの電波塔から送信される放送局すべてを視聴できるか確認します。
エラーが表示されたらいずれかの工程で誤作業の可能性があります。
改善が難しい場合にはプロの業者を頼ることをおすすめします。
ー関連記事ー
☞【テレビのアンテナケーブルのつなぎ方・選び方・おすすめ商品を紹介】
☞【テレビアンテナを自分で設置するには?取り付け方法とDIYの注意点を解説】
地デジアンテナのベランダ設置にかかる費用
地デジアンテナをベランダに設置するといくらかかるのでしょうか。
ここでは2つのケースにわけてご説明します。
✓業者に依頼する場合
単純に考えると、アンテナなど必要な資材はどちらのケースも同じです。
大きな違いは手間賃です。
ただ、業者に依頼すると手間賃はかかりますが、専用の道具を自分で用意する必要がありません。
さらに正確に設置してもらえて、業者によっては施工後の保証が付与されます。
アンテナ設置は簡単と思われがちですが、一般の方が自分で設置工事を行い、途中で諦めて業者へ依頼することもよくあります。
自分で設置する場合と業者に依頼する場合とでは費用が異なりますが、自分の能力などをよく見極めて決めることをおすすめします。
自分で設置する場合
必要なもの |
参考価格/参考URL |
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ア ン テ ナ 本 体
|
八木式アンテナ |
7,953円~
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デザインアンテナ |
15,356円~
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ユニコーンアンテナ |
36,410円~
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取 り 付 け 金 具
|
ベランダの柵(笠木)に挟む |
11,858円~
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ベランダの柵(手すり子)に取り付ける |
8,316円~
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||
ベダンダ内の壁で平らの金具を使用 |
※アンテナのセットに 含まれていることが多い (参照URL) |
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ベランダ内の壁でマスト(支柱)を使用 サイドベース |
1,969円~
|
||
同 軸 ケ l ブ ル
|
1,969円~ | DXアンテナダイレクトショップ | |
接 続 端 子
|
605円~ | DXアンテナダイレクトショップ | |
ドライバー
|
|||
レンチ
|
必要に応じて 用意するもの |
参考価格 |
参考URL |
|
ブ l ス タ l
|
14,564円~ | DXアンテナダイレクトショップ | |
レ ベ ル / 水 平 器
|
1,000円~ | ||
電 波 チ ェ ッ カ l
|
85,971円~ | DXアンテナダイレクトショップ | |
パイプカッター
|
業者に依頼する場合
視聴 チャンネル |
アンテナ種類 |
費用相場 |
地 デ ジ |
八木式アンテナ |
22,000~60,000円 |
デザインアンテナ |
25,000~65,000円 | |
ユニコーンアンテナ |
50,000~95,000円 |
基本的な金具、工事代金などは上記金額に含まれています。
その他でかかる場合がある費用は以下のとおりです。
参考価格 | |||
同軸ケーブル(延長分) | 5,000円~ | ||
ブースター | 20,000円~ | ||
混合器 | 10,000円前後 | ||
分配器 | 10,000円前後 | ||
出張費 | 5,000円~ | ||
高所作業代 | 10,000円~ |
弊社みずほアンテナの料金
八木式 アンテナ |
※設置する場所、素子(電波を受信する部分)などによって変動します。 地デジとBSCSアンテナのセット工事などお得な料金プランもご用意しています。 |
||
デザイン アンテナ |
|||
ブースター | ※屋根裏作業の有無などで金額が異なります。 |
(参照:みずほアンテナの料金表)
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地デジアンテナをベランダに取り付けるならみずほにお任せください!
アンテナをベランダに設置するメリットはいくつかあります。
設置の手軽さは他の設置場所に比べてもベランダが断然優れているでしょう。
自分で設置する際にはベランダが最も手軽です。
アンテナ設置後のメリットとして、アンテナが受ける風雨の影響が少ない点や調整のしやすさがあげられます。
もしアンテナが悪天候の被害を受けて調整が必要になった時もベランダであれば容易に手が届きます。
一方で、ベランダにアンテナ設置する場合でもプロの業者に依頼するメリットは大きいです。
アンテナは現地調査した上で最適なアンテナの種類や設置場所など見極める必要があります。
設置場所によって必要な資材なども異なります。
業者によりけりですが、アンテナ工事の専門業者であれば職人は豊富なアンテナ工事を経験しています。
アンテナ工事に特別な資格は不要ですが、経験値によって工事の仕上がりに差が出ます。
正確なアンテナ工事や綺麗な仕上がりを求めるならプロの業者を頼りましょう。
多くの業者は工事後の保証サービスを提供しています。
最近のアンテナは設置後10年以上使用できる仕様です。
そのため10年以上の保証が付与されると安心です。
アンテナはネットやホームセンターなどでも購入でき、特にDIY好きの方はご自身で設置したいと思われるかもしれません。
しかし方向調整に手こずったり誤った資材を購入したりなど、結果的にテレビ映りが悪かったり高くついたりすることも往往にあります。
弊社みずほアンテナはアンテナ工事の専門業者です。
わかりやすい説明、丁寧な施工などお客様最優先のサービスをお約束しています。
明朗会計を徹底し、料金トラブルの心配は不要です。
キャッシュレス決済も利用できるので、ポイントの分お得になります。
また施工後10年の保証サービスを提供し、長く安心して利用できる精度を設けています。
まとめ|地デジアンテナベランダ設置
以上、地デジアンテナをベランダに自分で設置する方法を解説しました。
ご自身でアンテナ設置する場合にベランダは最適です。
ただプロの業者に依頼すると、2時間程度でアンテナが完璧に設置されます。
面倒なアンテナの方向調整やケーブルの処理なども正確に行われ、仕上がりに無駄はありません。
施工後の保証も付与されます。
弊社みずほアンテナは年間3万件以上の経験に基づき、各家庭に最適なアンテナ工事をご提案します。
ベランダ設置や、コンクリート造りでのアンテナ工事などにも慣れています。
アンテナ工事は依頼される多くの方が初めてです。
初めての方にも伝わりやすい説明を心がけていますので、お気軽にご連絡ください。
電話、メール、LINEなどでのご相談は完全無料です。
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