平屋住宅は暮らしやすさが魅力ですが、テレビアンテナの設置には工夫が必要です。
この記事では、屋根裏設置やユニコーンアンテナ、八木式アンテナなど平屋に適したアンテナ工事の方法や、設置時の課題・費用相場を解説。
施工事例を交えて、最適な選び方のポイントをご紹介します。
平屋の魅力
平屋住宅は、すべての生活空間がワンフロアに集約されているため、家事や移動がスムーズで、日々の暮らしがとても快適です。
階段の上り下りがないため、小さなお子様や高齢の方にもやさしい住まいとして、多くの方に選ばれています。
また、バリアフリー設計がしやすく、将来的なライフスタイルの変化にも柔軟に対応できる点も魅力です。
構造がシンプルなため耐震性にも優れ、安心して長く暮らせる住宅として注目されています。
さらに、新築で平屋を建てる際は、天井を高く設計したり中庭を設けたりと、自由度の高いデザインも可能。
土地を広く使った開放感のあるレイアウトが実現できます。
最近では、ブラックやナチュラル系などスタイリッシュな外観の平屋も増え、見た目にもこだわった住宅づくりが人気です。
コンパクトながらも機能性や美しさを兼ね備えた平屋は、世代を問わず支持を集めており、暮らしやすさと安心を両立させた住まいの選択肢としておすすめです。
平屋に適したテレビアンテナ工事
平屋に適したテレビアンテナ工事には、大きく分けて3つの例があります。
②ユニコーンアンテナ
③八木式アンテナ
1階建ての住宅は高さが限られるため、アンテナの設置方法や位置をしっかり選ぶことが受信状況を左右します。
こちらでは、上記3つの施工方法について、詳しく解説していきます。
みずほアンテナで行った実際の施工ブログもご紹介しておりますので、是非参考になさってください。
屋根裏施工
※画像:大分県大分市羽田 平屋の屋根裏施工事例
平屋住宅にテレビアンテナを設置する際、屋根裏設置という選択肢があります。
最近では新築やデザインにこだわった住まいが増え、外観を損ねないアンテナの工事方法として「屋根裏設置」が注目されています。
地デジ用のアンテナであれば、1階建ての平屋でも屋根裏へ設置することは可能です。
尚、屋根裏への設置では、屋内空間を活用するためスペースの関係上、デザインアンテナが採用される事例が多いようです。
ただし、屋根裏は屋根材や断熱材などがあるため、地デジの電波が弱くなる傾向があります。
受信電波が不十分な場合はTVが映らない可能性があるため、事前の電波調査が重要です。
施工事例では、平屋でも電波状況が良好なエリアであれば、問題なく視聴できるケースも多く紹介されています。
さらに、屋根裏にアンテナを取り付けるとアンテナの寿命が延びるという利点も。
雨風や紫外線、鳥害被害から守られることで、アンテナが長持ちし、メンテナンスの費用も抑えられるというメリットがあります。
また、屋根上に設置する必要がないため、足場を組むコストや時間も削減できます。
ただし、BSCSアンテナや4K・8K対応のBS放送を見るためのアンテナは、屋根裏に設置することは不可です。
BSCSは衛星からの電波を直接受信するため、空が見える屋外設置が必須となります。
どれを選ぶべきか迷ったときは、平屋住宅の投稿事例や情報を参考にするのも有効です。
実際に屋根裏に設置した例をもとに、専門業者に教えを仰ぎながら、ライフスタイルや住宅構造に合ったアンテナ設置を検討しましょう。
ー施工事例ー
☞【2025年4月28日 大分県大分市羽田T様邸 デザインアンテナ設置工事】
ユニコーンアンテナ
※画像:佐賀県三養基郡上峰町 平屋のユニコーンアンテナ施工
平屋住宅でテレビアンテナを設置する際に、見た目やデザインにこだわりたい方におすすめなのが、「ユニコーンアンテナ」です。
これは八木式アンテナやデザインアンテナに続く第三世代の地デジ対応アンテナとして、マスプロ電工社から発売された注目の製品です。
スタイリッシュな筒状の形状で、ホワイトとブラックの2色から住まいに合わせて選ぶことができ、近年の新築物件でも人気が高まっています。
このアンテナは高い位置に設置できる構造を持ち、1階建ての住宅でも効果的に電波を受信することが可能です。
特に、屋周辺に建物が密集している市街地では、近隣の建築物による電波障害の影響を軽減できるため、非常に有効な工事スタイルのひとつとして紹介されています。
施工事例の中でも、平屋で美観を損なわず、しっかりと地デジ受信ができる例が多く投稿されています。
ユニコーンアンテナは、八木式アンテナのような受信性能とデザインアンテナのような外観のスマートさを兼ね備えており、まさに“いいとこ取り”のアンテナです。
ただし、注意点として、指向性が広いユニコーンアンテナはテレビ塔から遠い「弱電界地域」では安定して電波を受信できないケースもあります。
そのため、設置の際には事前の電波調査が重要です。
また、費用についても、屋根上に設置する場合には安全対策が必要になるため、設置環境に応じた解説や情報を確認し、最適なアンテナをどれにするかしっかりまとめて検討しましょう。
ー施工事例ー
☞【2025年5月11日 佐賀県三養基郡上峰町S様邸 ユニコーンアンテナ設置工事】
八木式アンテナ
※画像:福岡県田川市伊田町 平屋の八木式アンテナ施工事例
八木式アンテナは、魚の骨のような形状が特徴の地デジ対応アンテナで、住宅へのアンテナ工事としては最も昔ながらのスタイルとして知られています。
平屋住宅においても、この八木式アンテナは非常に適した選択肢のひとつであり、多くの事例や投稿でも紹介されています。
特に1階建ての住まいでは、テレビ電波を安定して受信するために、アンテナを高い位置に設置することが重要です。
その点、八木式アンテナは指向性が強く、屋根上はもちろん、壁面や破風板にサイドベースを使用して取り付けることも可能。
また、屋根裏に十分なスペースがあり、地デジ電波の強度が問題なければ、屋根裏施工も可能です。
設置場所の選ぶ自由度が高いため、平屋における電波環境に柔軟に対応できるポイントとなります。
また、工事や費用の解説においても、八木式アンテナは他のアンテナに比べて設置費用が安価な傾向にあり、コストパフォーマンスの高い選択肢です。
どのアンテナを選ぶか迷っている方には、性能・価格・設置自由度をまとめてバランスよく検討できる点でおすすめです。
新築の住宅や最近建てた住まいで、美観よりも電波受信の安定性や対応力を重視する方には、八木式アンテナが非常に有効です。
NURO光などのインターネットTVと比較しても、地上波のtv放送を確実に視聴する手段として、八木式アンテナは今もなお信頼される選択肢です。
ー施工事例ー
☞【2025年5月1日 福岡県田川市伊田町H様邸 UHFアンテナ設置工事】
☞【2025年4月2日 佐賀県佐賀市兵庫町西渕K様邸 UHFアンテナ設置工事<住友林業>】
平屋におけるテレビアンテナ設置の課題
平屋に適したテレビアンテナ工事として、地上デジタル放送(地デジ)を快適に視聴するためには、安定した電波の受信環境が欠かせません。
地デジの電波は、基本的に見通し距離で届く仕組みになっているため、1階建ての住宅では高さが不足することで受信が不安定になる事例も見られます。
特に周囲に建物や樹木が多い市街地では、地デジ電波が遮られることもあるため、どの工事方法を選ぶかが重要なポイントとなります。
平屋では、上記項目でもご紹介した通り①屋根裏設置、②ユニコーンアンテナ、③八木式アンテナという3つの施工スタイルがありますが、その中でも最も平屋におすすめなのが、高さを出して設置する八木式アンテナです。
屋根の上などに設置することで高さを確保でき、地デジの安定した受信が可能です。
尚、いずれの施工スタイルで4K・8Kにも対応するBSCSアンテナと併用する場合は、別途BSアンテナの設置が必要ですが、組み合わせることでより多彩なチャンネルが楽しめます。
【ランニングコストの比較】
視聴方法 | 初期費用 | 月額費用 | 合計(5年) | 備考 |
アンテナ設置 (地デジのみの場合) |
約3~7万円 | 0円 | 約3~7万円 | 一度の設置で視聴可能 |
光回線TV (例:nuro光) |
0~1万円 | 約1,000~2,000円 | 約6~12万円 | 回線契約が必要 |
ケーブルテレビ | 0~2万円 | 約3,000~6,000円 | 約18~36万円 | 契約内容による |
このように、アンテナ設置は初期費用こそかかりますが、ランニングコストが不要で長期的には非常に経済的。
平屋に最適な工事を選ぶことで、テレビ視聴を快適に、かつ住まいのデザインも損なわずに整えることができます。
テレビアンテナ設置費用の相場
テレビアンテナ設置費用の相場についてご紹介します。
平屋などの1階建て住宅におけるテレビアンテナ工事の費用は、どのアンテナを設置するかによっても異なります。
アンテナ種類 | 設置費用相場 | ||
八木式アンテナ | 22,000円 〜50,000円 | ||
デザインアンテナ | 25,000円 〜60,000円 | ||
ユニコーンアンテナ | 30,000円〜 | ||
BS/CSアンテナ | 20,000円 ~45,000円 | ||
八木式アンテナ+BS/CSアンテナ | 40,000円 ~90,000円 | ||
デザインアンテナ+BS/CSアンテナ | 43,000円 ~100,000円 |
これらの金額には本体価格に加え施工費用も含まれますが、ブースターや屋根の構造によっては追加費用がかかることももあります。
また、新築時の設置や既存住まいへの後付けか、どのアンテナを選ぶかによっても費用に違いが生じます。
費用だけでなく、どれが自分の住宅環境に適しているのかを解説してくれる業者を選ぶのがポイントです。
後々のトラブルを避けるためにも、注意点や保証制度などの情報もあらかじめしっかり確認しておくと安心です。
まとめ:平屋住宅におけるテレビアンテナ選びのポイント
平屋などの1階建て住宅では、地上の高さが確保しづらいため、テレビアンテナ工事においては受信感度に配慮した施工が重要です。
地デジやBSCS放送を安定して受信するためには、周囲の建物や地形の制限を考慮したアンテナの選び方が求められます。
代表的な事例としては、高さが出せる八木式アンテナ、外観に配慮し屋根裏施工にもおすすめなデザインアンテナ、そしてスタイリッシュなユニコーンアンテナなどがあり、それぞれの特徴を理解して住まいに合ったものを選ぶのがポイントです。
新築時にアンテナを建てる場合は、工事内容や費用も合わせて比較検討し、どのタイプのアンテナがお住まいにとって最も適しているか地域特性などの情報も収集しましょう。
テレビ視聴を快適にするために、環境に応じたアンテナ選びと適切な設置が大切です。
現在、アンテナ専門業者などでは施工事例のブログや口コミなども地域ごとに紹介されていますので、それらを参考にすると良いでしょう。
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