家電量販店へ行くと、4k対応テレビというのがたくさん売られています。
しかし、そのようなテレビを購入しても、それだけでは4kでテレビ視聴することはできません。
4k放送を楽しむためには、それ専用の電波を受信できるアンテナを設置しなければなりません。
また、それに伴って4k対応のブースターや分配器を用意する必要もあります。
それでは、自宅で4kを楽しむためには、どのようなアンテナが必要なのでしょうか。
今回は、4k対応のデザインアンテナについて紹介します。
【デザインアンテナとは】
デザインアンテナとは、その名の通りデザインに工夫が施されたアンテナのことです。
そもそも、従来のアンテナはデザインにほとんど配慮がされていませんでした。
屋根の上に取り付けられた魚の骨のような形のアンテナを見たことがある人も多いでしょう。
そのアンテナを八木式アンテナといいます。
しかし、八木式アンテナは、住宅の外観によっては雰囲気が合致しないことも珍しくありません。
デザインアンテナは、八木式アンテナとは違いフラットな平面体の形状をしています。
そのため、住宅の外壁やバルコニーなど建物のいろいろな箇所に取り付けても景観を損ねません。
フラットな形状をしているだけでなく、さまざまなカラーバリエーションが用意されているのもデザインアンテナの良いところです。
外壁の雰囲気と合わせて、オシャレにアンテナを設置することができます。
また、屋根の上に設置しないので、落雷や強風の影響も最小限にとどめることが可能です。
鳥害の心配も少ないため、デザインアンテナならより安心してテレビを楽しむことができるでしょう。
【室内アンテナのメリットとデメリット】
テレビアンテナには八木式アンテナ、デザインアンテナのほかに、小型の室内アンテナという種類もあります。
室内アンテナのメリットは、屋内にアンテナを設置できるという点です。
誰でも簡単に取り付けることができ、八木式やデザインアンテナのように大規模な工事も必要ありません。
そのため、室内アンテナはもっとも手軽なテレビアンテナだといえます。
ただ、屋内にアンテナを設置することにはデメリットもあります。
まず、屋外に取り付ける場合と比べて、電波の受信環境が安定しないことが多いという点です。
とりわけ、もともと電波環境が良くない立地の場合、室内アンテナではテレビが映らないこともあります。
要するに、室内アンテナは実際に取り付けてみないと画面が映るかどうかわからないということです。
そのため、屋内用の小型アンテナを設置しようと考えているなら、まずワンセグなどで自宅の電波環境を調べておく必要があります。
手間もかからず外観も損なわない室内アンテナですが、より快適にテレビを楽しみたいなら八木式アンテナやデザインアンテナのほうが確実です。
特にデザインアンテナなら外観を損ねずに設置することもできます。
外観が気になって屋内用の小型アンテナを考えているなら、デザインアンテナでも十分に対応することができるでしょう。
【4k対応のデザインアンテナの相場は?】
4k放送は従来の地デジとは異なる送信方法を採用しており、BSやCS放送と同じように衛星から電波送信するという方式になっています。
そのため、4k放送を視聴するためには、従来の地デジアンテナでは対応できないことになります。
4k放送を視聴するには、まず4k放送に対応したアンテナと周辺機器を用意しなければなりません。
ただ、4k放送はBSやCSと同じ衛星放送ですが、周波数まで同じわけではありません。
従来のBS・CSアンテナでは4k放送を視聴することはできないため、従来のBS・CS放送と4k放送の両方の電波を受信できる共用アンテナを用意する必要があるでしょう。
そこで気になるのが、新しく4k対応のアンテナを導入する際の費用です。
4k対応のテレビについては、価格が日進月歩で変わるため何とも言えませんが、アンテナを新しく取り換えるには、まずアンテナ本体が最低でも10,000円ほど、そして4kに必要なブースターに20,000円ほど、分配器に8,000円ほどはかかるでしょう。
加えて、アンテナの設置費用も見積もっておかなければなりません。
それまでのアンテナから4k対応アンテナに取り換える場合は、65,000円~75,000円ほどの工事費用がかかります。
一方、新築で地デジも含めて4k対応の設備を導入する場合は、85,000円~100,000円ほど工事費用を想定しておきましょう。
【アンテナは値段と用途を考えて選ぼう】
テレビアンテナにはさまざまな種類があります。
アンテナを選ぶ際は、まず価格を確認しましょう。
アンテナの種類によって、価格は大きく変動します。
デザインアンテナは、ほかのアンテナに比べて価格はやや高めです。
しかし、その分だけ優れたデザイン性と受信性能を享受することができます。
また、4kを視聴するには従来のデザインアンテナは対応していないので、取り換える必要があります。
4kが見られなくて良いという人は、交換する必要はないでしょう。
テレビアンテナは値段と用途を考えて選ぶのが大切です。
自分に合った環境でテレビを楽しめるよう、じっくりとアンテナの種類について考慮してみてください。
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