新築住宅を購入したとき、何もアクションを起こさなければテレビが映らないのをご存じでしょうか。
普段、当たり前のように見ているテレビが、新築では見られないことに驚く人もいます。
新築住宅でテレビを見る方法はいくつかありますが、アンテナを設置するのもその一つです。
アンテナには複数の種類があり、新居でどんなテレビ番組を楽しみたいかによっても選び方が違ってきます。
では、アンテナの種類を選んだり設置したりするタイミングは、いつがベストなのでしょうか。
【アンテナ設置にかかる時間はどれくらい?】
テレビアンテナには、大きく3つの種類があります。
地上デジタル放送(地デジ)用アンテナとBS・CS放送用のパラボラアンテナ、4k8k放送対応のBS・CSパラボラアンテナです。
このうち、地デジ用アンテナにはさらに2種類あり、魚の骨のような形をした八木式アンテナと、壁などに取りつけるボックス型のデザインアンテナに分けられます。
パラボラアンテナの設置では、方向や仰角の微妙な調整が必要になるため、2時間程度かかることがありますが、他のアンテナ工事なら1時間強あれば終わるでしょう。
複数の部屋でテレビが見たいという場合は分配器を設置する必要があるので、工事時間が多少伸びます。
また、電波が弱い土地でブースターを利用する場合も同様です。
電波が強い場合、屋根の上ではなく屋根裏に地デジアンテナを設置することがありますが、その場合の工事も2時間みておけばよいでしょう。
【新築にアンテナを設置する場合の相場はどれくらい?】
アンテナの設置工事費の相場は5~10万円といわれています。ただし、業者によって非常に差が大きいという特徴があります。
アンテナ設置を依頼できる業者としては、アンテナ設置の専門業者のほか、町の電気屋さんや家電量販店、引っ越し業者の担当者などが挙げられます。
注文住宅の場合は、住宅会社が手配することもあります。
アンテナは、一度設置した後に不具合が生じて再調整が必要になるケースも珍しくないので、一定期間保証がついているなどアフターフォローが万全な業者を選ぶことが大切です。
町の電気屋さんは、居場所がはっきりしていることもあって、アフターフォローの点では安心ですが、一般的に費用が高めです。内容が不透明な工事になることもあり、良くも悪くも店主次第といえるでしょう。
一方、家電量販店の場合、工事費用は手頃で保証が付いていることも多いものの、実際の工事を提携の下請け業者に回すことも少なくなく、トラブルが心配です。
インターネット上には、格安で工事することを謳った業者も多くみられます。
しかし、このような広告を鵜呑みにするのは危険です。
アンテナ設置工事を業者に依頼するときには、必ず複数の業者から見積もりをとりましょう。
【新築の場合どのタイミングで設置するのがベスト?】
新築でアンテナを設置するタイミングは、引っ越し日の後と前のどちらがよいのでしょうか。
引っ越ししてからアンテナ設置工事の手配を始めた場合、すぐに工事できるとは限らないため、その間はテレビが見られなくなってしまいます。
せっかく新居で暮らし始めたのに、テレビが映らないと残念な気持ちになってしまいます。
そのため、引っ越し日の前から余裕を持ってアンテナ設置の工事を計画しておくことが大切です。
引っ越し日直前や当日にアンテナを設置してもらえれば、引っ越し後すぐにテレビが見られます。
【アンテナの種類を選ぶことはいつまでにすべき?】
どんな種類のアンテナを選ぶべきなのかは、家族がどんなテレビ番組を見たいのかで違ってきます。
引っ越し日の前後にアンテナ設置工事をするのが望ましいので、最低でもこの手配をするときまでには家族の意見をすり合わせ、種類を決めておかなくてはなりません。
ところが、新築住宅の購入にあたっては、建物の外観にこだわる人も多いものです。
こうしたケースでは、土地選びや設計の段階から、アンテナの種類を決めておく必要があるでしょう。
建物の外観をすっきりさせたいなら、土地を選ぶときに電波の状態を調べておくのが有効です。
地デジ用のアンテナのうち、八木式アンテナは電波の弱い地域でも受信できる強みがありますが、無骨な外観がネックです。
一方、デザインアンテナはオシャレですが、弱い電波をキャッチするのが難しくなります。
周囲に電波を妨害する建物などがなく電波が強い土地なら、アンテナ選びの選択肢が広がります。
特に、注文住宅では設計を行う前にアンテナの種類を決めておくとスムーズです。
外観にこだわりがないなら、引っ越ししてからアンテナの種類を決めても問題ありません。
そもそも、アンテナを建てずにテレビを見る方法もあるので、どんな方法がベストなのか幅広く検討すると良いでしょう。
【焦らないため余裕を持って計画しよう】
新築住宅を建てることが決まると進めるべき手続きが非常に多いため、多忙になりがちです。
うっかりしていて手続きに漏れが生じ、焦ってしまうこともあるでしょう。
そうならないためには、あらかじめ余裕を持った計画を立てておくと安心です。
特に、新築ではアンテナを設置しないとテレビが映らないことを知らない人も多いので、忘れずに手配しておきましょう。
アンテナ設置を業者に依頼するときは、必ず複数の業者から見積もりをとることが大切です。
実績があって一定期間保証してくれる信頼できる業者を選びたいものです。