BSアンテナは家電量販店やネットショップでも購入できるため、自分で設置して接続することも可能です。
ただし、設置する場所によっては専門知識と専用の器具が必要になるので、すべてにおいて自分でできるとは限りません。
設置と接続に関する基本知識を知り、自分でできるかどうかを確認することが求められます。
ここでは、簡単にできるアンテナ設置の基礎知識と注意点について解説していきます。
自分で設置可能かどうかの判断材料にしてみましょう。
【BSアンテナの基本的な設置方法】
BSアンテナを自分で設置する際の基本的な方法について説明します。
自分でアンテナを設置する場合は、自宅のベランダを利用すると比較的楽につけられます。
まずは、BSアンテナとケーブル、そして固定する器具を用意しましょう。
ベランダには手すりのあるタイプのもの、そして、コンクリートタイプのものがあります。
ベランダを利用してBSアンテナを設置する際のポイントはベランダのタイプに合わせた器具を用意することです。
ケーブルについては通常アンテナに付属しているので問題はありません。
ただし、付属のケーブルで届かない場合は別途用意してください。
設置予定場所からの必要な長さをあらかじめ測っておくようにしましょう。
はじめにアンテナを組み立てます。工具類はプラスドライバーやモンキースパナがあれば大丈夫です。
組み立て方はアンテナのメーカーによって多少違いはあるので、付属の取り扱い説明書を見ながら順番に組み立ててください。
次に、固定金具をベランダに取り付け、そこにアンテナを設置してしっかりネジを締め、固定します。
固定ができたら、次はケーブルを屋内に引き込む作業に移ってください。
景観を損ねないためにはエアコンの穴を利用して屋内に引き込むのが一般的です。
しかし、エアコンで屋内側の穴がふさがれている場合もあります。
また、きつくてなかなか通せないこともあるでしょう。
その場合は「隙間配線ケーブル」という薄型のケーブルを利用してサッシから通してください。
屋内にケーブルを無事に引き込んでつないだら、次はアンテナの調整に入ります。
はじめに方角を決め、次に角度という順番で映る場所を探しながら調整していきましょう。
【BSアンテナを設置する際の注意点は?】
自分でアンテナを設置する場合は、ケーブルをどう引き込むかをはじめに確認しておくとスムーズに進みます。
エアコンの穴を確認する場合は、屋内側と屋外側の両方とも引き込みが可能かどうかを見ておけなければいけません。
エアコンから引き込めないときには「隙間配線ケーブル」を用意してから行うことをおすすめします。
一時的にサッシの隙間から引き込んでおくことはできますが、この場合は窓を閉めることができません。
できるだけ事前に準備してからはじめましょう。アンテナの調整はあらかじめ角度を調べておくと受信位置を探りやすくなります。
角度は地域によっても違いがあります。東京なら38.1度といったところです。調整する前にBSチャンネルに設定しておくといいでしょう。
テレビについている「アンテナレベル」を利用するのも良い方法です。
BSアンテナの設置と接続をするときには、できれば2人で行うことをおすすめします。
特に、アンテナを固定するときには、押さえる人とネジを締める人に役割分担をしたほうが安全です。
アンテナを落下させることのないように行ってください。
【BSアンテナの設置は業者に依頼できる?】
BSアンテナの設置工事と調整は、自分で行うことも可能です。
しかし、それは設置しやすい条件がそろっている場合に限定されてきます。
設置に適した場所にベランダがない場合や、設置できない素材や形状の場合には、素人では無理と判断したほうが賢明です。
BSアンテナの設置工事を専門に行ってくれる業者がいるので、無理と判断したらすべて任せましょう。
BSアンテナはもちろん、CSアンテナや4K・8Kアンテナまで設置してもらうことができます。
BS放送にもCS放送にも対応しているマルチアンテナもあるので、視聴条件に応じて設置してもらいましょう。
業者への依頼はメールや電話で可能です。
見積もりにも応じてもらえるので、まず工事の前に金額の確認をすると予算が組みやすくなります。
【BSアンテナの設置は安全を重視しよう】
BSアンテナの設置は、うまい具合に条件が整っていれば確かに自分でもできます。
しかし、ベランダなどつけやすい場所があっても、受信できない障害物がある場合もあるのです。
その場合は、外壁や屋根の上への設置が必要になるでしょう。そうなると素人ではなかなか工事は無理なものが出てきます。
屋根の上は適切に工事を行わないと、強風などでアンテナが転倒したり落下したりするという危険もあるのです。
放送を正常に受信できないばかりか、思わぬ事故の原因につながります。
また、屋内へのケーブルの引き込み工事についても同様です。
エアコンの穴が利用できる場合でも、慣れていないと実際には、なかなかケーブルが通らないこともあります。
無理に通そうとしてエアコンの故障や不具合を招くことがあってはいけません。
BSアンテナの設置は周囲の安全を第一に考え、無理をせずに専門業者に相談してみましょう。