家でテレビ鑑賞をしたい場合、テレビを購入しただけではテレビが映ることはありません。
テレビを見るためには電波を受信するアンテナが必要であり、そのアンテナにも種類があります。
また、テレビ鑑賞をより快適にするための製品である付属品も存在します。
そのため、自分の見たいものや生活に合わせてアンテナを選んだり、付属品を購入したりすることが必要です。
今回は、アンテナや付属品の種類、それらの機能について紹介します。
【いろんな部屋でテレビが見たいときは分配器】
家庭で複数のテレビを所有している場合、分配器を用意すれば複数のテレビを視聴することができます。
分配器とはひとつのアンテナがあれば、何台ものテレビを見るための電波受信が可能になるアイテムです。
テレビの視聴は、室外アンテナから受信される電波を受信することによって行うことができます。
アンテナで受信された電波は、室内についているテレビ端子とテレビ本体を専用ケーブルでつなぐことによって、テレビが電波を受信して、テレビの視聴が可能になるのです。
しかし、部屋にテレビ端子がない場合は、室内アンテナがない限りテレビの電波を受信することができません。
そのような状況のときにテレビ端子の代わりになるのが分配器なのです。
分配器は部屋のテレビ端子に取り付けることで、種類によって出力端子を2~8口まで増設することができます。
そして、いくら増えても電波が分散されることがなく、どの出力端子にも均等に同レベルで電波が出力されます。
分波器があれば、複数の部屋がある一軒家でも各部屋にテレビを置いてどの部屋でもテレビ視聴ができるのです。
【映りがよくないときはブースターを設置しよう】
テレビの映りが悪い場合、アンテナの電波受信力が弱いということが原因に挙げられます。
電波を発信しているテレビ塔が自宅から遠く離れていたり、自宅とテレビ塔の間に山などの障害物があったりすると、電波が届きにくくなっている可能性があります。
また、アパートやマンションに住んでいる場合、複数の部屋で電波を分けることになるので、その分ひと部屋あたりの電波が弱くなる現象が発生しがちです。
その原因を解消するには、受信力の強いアンテナに買い換える必要がありますが、わざわざアンテナを買い替えなくても良い方法があります。
それはブースターを使用することです。ブースターとはアンテナが受け取る信号を増幅させる装置です。
アパートやマンションの場合、ブースターをアンテナに取り付けることによって電波を増幅させて、各部屋へ供給されテレビ映りの悪さを解消させます。
しかし、ブースターは電波を増やすとともに、アンテナが拾ったテレビ電波以外の電波なども大きくさせてしまうという点はデメリットです。
そのため、テレビ視聴の際にノイズが発生し、画質が低下することもたまにあります。
【地デジが映るアンテナとBS/CSアンテナや4K8Kアンテナは違う!?】
地デジ移行後のテレビは、通常のテレビ番組が視聴できる地デジ、衛星放送のBS/CS、そして同じく衛星放送であり高画質で視聴できる4K/8Kがあります。
この3種類はそれぞれ受信方法が異なるため、それぞれ専用のアンテナを用意しなくてはいけません。
地デジを見るために必要なアンテナは八木式アンテナかデザインアンテナの2点です。
八木式アンテナはアナログ放送時代から使われているアンテナで、建物の屋根に設置されることが多いアンテナです。
八木式アンテナでは素子という単位が使われ、この素子の数字が多いほど電波受信の感度が良いとされています。
デザインアンテナは薄型平面のアンテナで、ベランダや外壁に設置され八木式より多少高価なのが特徴です。
BS/CSアンテナは、白くて丸い形状の通称パラボラアンテナをベランダや外壁に取り付けて衛星からの電波を受信します。
4K/8K放送は、BS/CSと同じ衛星放送でありながら、別のアンテナを用意しなくてはいけません。
4K/8KのアンテナもBS/CSと同じ形状のパラボラアンテナで、外壁やベランダに設置します。
地デジ以外の衛星放送は、アンテナだけでなく専用のチューナーも用意しないと視聴することはできません。
【必要なアンテナや付属品を理解して、効率的な設置に役立てよう!】
テレビを視聴するためには、いろいろな付属品、アンテナの種類があります。
アンテナを取り付けるためには、そのための工事を専門業者に依頼することが必要です。
工事を依頼する際に注意する点は、「自分がどのようなテレビライフを送りたいか」についてしっかりと把握することです。
「家を空けることが多い」「仕事が忙しいためテレビをあまり見ない」「テレビが好きなのでいろいろなチャンネルが必要」などを確認しましょう。
スポーツや映画鑑賞が好きな場合は、それらがたくさん見られる衛星放送を選ぶなど趣味に合わせてアンテナを選ぶことが大切です。
アンテナの種類をしっかりと理解していないと、あまり興味のない衛星放送のアンテナ工事まで頼んでしまい余計なお金をかけてしまいます。
自分に必要な工事だけをしっかりと行ってもらうようにしましょう。
また、自分の住んでいる環境などによって付属品も必要となる場合もあるので、「どのような付属品があるのか」「どのような機能があるのか」について理解することも重要です。