自宅を新築する際は部屋の間取りやコンセントの位置などを、建築図面を元に確認しなければいけません。
新築住宅は高い買い物ですので、後悔しないように細部までこだわりを持つ方も多いでしょう。
しかし、テレビなどを見るためのアンテナの引き込み口をどこに作るかという問題は見落としてしまいがちです。
アンテナの引き込み口をどこに作るかによって、建物のデザイン性や快適性が損なわれてしまうケースがあるので注意してください。
そこで、この記事ではテレビアンテナの引き込み方法について紹介します。
アンテナの引き込み口はどこがベスト?
テレビアンテナを引き込む方法は大きく分けて以下3つです⇩
✓エアコンダクトの穴
✓ドア(窓)サッシの隙間
新築の場合、多くは引き込み口から入線しますが
電波到来方向などを考慮して引き込み口を設置しないと、エアコンダクトや窓サッシからケーブルを入れなければならないことも。
どの方法がベストか、それぞれのメリットやデメリットを紹介します。
専用の引き込み口
引き込み口とは光ファイバーケーブルやアンテナ線を引き込むための穴です。
主に外壁に取り付けられていることが多いです。
カバーを取り付け雨などの侵入を防ぎます。
この方法だと、ケーブルが外壁と内壁の中を通る形になるので、室内からはケーブルが通っていることがわからず、一番スッキリさせることができます。
他の方法よりも室内がスマートにみえるというメリットが。
注文住宅やこれから家を建てるという場合、アンテナケーブルの引き込み口をあらかじめ作っておくのがベストです。
立面図を確認して引き込み口の位置を見てみましょう。
「アンテナ取付位置」
「引き込み口」などという記載がある場所にアンテナを取り付けることが多いです。
稀に記載がないことがありますが、その場合は設計士や担当者に、”アンテナの引き込み口はどこになるか”確認してみると良いです。
これから検討するといった回答であれば、
どんな種類のアンテナを取り付けたいか、場所はどこに取り付けたいかなどを伝えて
希望通りのアンテナ工事ができるように準備しておくのがベストです。
エアコンダクトの穴
エアコンダクトを引き込み口にする方法を紹介します。
エアコン本体とベランダなどにある室外機とを結ぶためのダクトはご存じですか。
通常、粘土のようなパテでエアコンの排水ホースと壁の穴の隙間を埋めています。
そのパテからアンテナ線を通すので、外壁に新たに穴をあける必要はありません。
テレビのある部屋にエアコンを設置していて、ベランダなどに室外機がある場合有効な方法といえます。
窓やドアサッシの隙間
上記の2つの方法が使えない場合には窓のサッシの隙間から引き込むこともできます。
スマートに引き込むためにはサッシに引き込み線が通るような溝を作っておく別の工事が必要です。
窓やドアからケーブルを引き込むことになるので、家の気密性が下がる恐れがあります。
どの方法にも一長一短はありますが、最もスマートに見えるのは「専用の引き込み口」から通す方法でしょう。
専用の穴をあけるため多少の費用はかかりますが、室内をケーブルが走らないなどのメリットも大きいです。
引き込み口の位置を決める時に気を付けるポイント
引き込み口の位置を決めるときに最も気を付けたいことは、アンテナをどこに付けるかです。
そもそも、アンテナの位置は新築住宅のどこに付けても良いわけではありません。
アンテナには受信環境というものがあり、それは基地局や衛星から電波が送られてくる方角によって大きな影響を受けるからです。
そのため、設計図で方角をよく確認せずに「こちらのほうが見た目も良いから」というような理由で安易に引き込み口を決めてしまっては、せっかくアンテナを設置してもテレビが映らないなんていう状況になるかもしれません。
そのようなことにならないよう、引き込み口の位置を決めるときはアンテナ業者に電波の到来方向を確認してもらいましょう。
また、エアコンダクトやドアサッシの隙間から引き込み線を通すときは、引き込み口から近い場所にテレビが置けるかどうかも考慮しておきましょう。
引き込み口からテレビの場所が遠いと引き込み線が室内を通る距離も長くなり、見た目が悪いだけでなく足が引っかかって転んでしまうといった危険もあります。
最悪のケースでは引き込み線を断線させてしまう恐れもありますので、できるだけ引き込み口からテレビが近くなるように配置してください。
テレビアンテナの設置費用相場
アンテナの設置費用は申し込む業者の規模や設置場所などによって異なるケースが多いですが、一般的には40,000円~50,000円程度です。
一般的に大手の家電量販店ほどスケールメリットを活かして安くなる傾向にありますが、いわゆる街の電気屋さんの方がアンテナの向きの調節などのアフターケアが手厚いケースもあります。
また、アンテナの設置費用を左右するものには、設置場所とブースター工事が必要か否かも大きな影響を与えます。
ベランダよりも設置に危険が伴う屋根上のほうが基本的に料金は高くなりますし、電波が弱い地域で受信環境を良くするためのブースターを設置する場合にも料金は高くなりがちです。
その他、アンテナを設置する方法としてはアンテナ専門業者に依頼するという方法もあります。
料金については業者によってまちまちですが、割引キャンペーンなどを行っている場合もあり、他の方法よりお得に利用できるケースも多いです。
また、アンテナの設置を専門にしている業者ですので、ノウハウを豊富に持っているという点もメリットだといえるでしょう。
みずほアンテナの料金について詳しくはこちら⇩
アンテナ線引き込み口の位置は業者と相談しながら決めよう
アンテナを外部から引き込むための方法は「専用の穴」「エアコンダクト」「ドアサッシ」を通すというものがあります。
それぞれに一長一短がありますので、自宅の状況に合わせて決めるようにしてください。
ただし、引き込み口を設置する方角によっては電波の受信環境が悪い可能性が考えられます。
業者に依頼すると費用はかかりますが、設置場所に関するアドバイスももらえるので、快適にテレビを見られる環境を整えることができるでしょう。
建物が完成したときからスムーズな生活をスタートするためにも、建築図面を作成するときはアンテナの位置についても確認しておいてください。
電波の状況は周囲の建物の有無などによっても異なります。
新築住宅の建設に向けて決めることはたくさんあって大変ですので、専門の業者に相談しながら決めましょう。
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