「アッテネーターテレビ」をご存知でしょうか。
知らない・聞きなれないという方が多いと思います。
そこで今回は
「アッテネーターテレビとは何か?」
「アッテネーターテレビの使い方」
などにも触れ、詳しく解説していきます。
その他にも、テレビに内蔵されているアッテネーター機能でも
「テレビが映らない」
「ノイズが走る」
などが生じた際の原因と対処法についても合わせてご紹介していきます。
テレビの電波状況に不安がある方は、是非参考になさってください。
アッテネーターテレビとは?
テレビには、アッテネーター機能が内蔵されているテレビと、装備されていないテレビがあります。
アッテネータテレビとは、簡単に言うとアッテネーター機能が内蔵されているテレビを指します。
こちらでは、そもそもアッテネーターとは何か?から始まり、アンテナの周辺機器でご存知の方も多い、ブースター装置とも比較して解説していきます。
アッテネーター機能に関わる、テレビアンテナレベルの調整方法も合わせてご紹介しますので、是非参考になさってください。
電波の衰退機能が内蔵されたテレビ
先述でもご紹介した通り、アッテネータテレビはアッテネーター機能を内蔵したテレビのことですが、まずは、そもそもアッテネーター機能とはどんなものかご紹介していきます。
アッテネーターとは、アンテナからテレビに送られる信号を制御し、その信号の強度を調整するための装置で、特定の状況において信号を弱める役割を果たします。
アッテネーターの内部には、電流を流れにくくする「抵抗」機能が内蔵されていて、抵抗値を変えて電波を減衰させています。
信号の強度を適切に制御することで、電波干渉や過剰な信号の受信を防ぎ、クリアな画像や音声を提供することができるのです。
そのため、アッテネーターは別名で「減衰器」とも呼ばれています。
お使いのテレビにアッテネーター機能が内蔵されていない場合は、アッテネーターの装置を単体で購入しテレビやチューナーの端子に挿入することで代用することもできます。
アッテネーターは、電波を弱める度合いである減衰量が、商品によって3dB、6dB、10dB、15dB、20dBと異なりますので、電波の強さに応じて適切な減衰量を選ぶようにしましょう。
アッテネーターとブースターについて
アッテネーターと反対の機能を持つ機器で、よく知られているのが「ブースター」です。
ブースターは、別名「増幅器」とも呼ばれ、テレビ信号を増幅する働きを持っています。
一般的にテレビが映らない・ノイズが走るなどの不具合が生じた場合、電波の弱さを疑う場合が多くブースターに関しては知っているという方も多いでしょう。
しかし、電波が強すぎるケースでも、テレビ映りに悪影響を及ぼします。
テレビアンテナを使ってテレビを視聴する場合、アンテナから受信された電波がテレビに送られ映像を映し出します。
その電波が弱すぎて不具合が発生する場合にはブースターで増幅し、電波が強すぎて不具合が発生している際にはアッテネーターを用いて正常値に調整していきます。
電波が強すぎるお宅は、自宅がテレビ中継局の近くにある、またはケーブルテレビで受信している場合などが考えられます。
この状況に当てはまる方は、アッテネーターの装置を使用し電波を減衰させることで、安定したテレビ視聴が叶うでしょう。
アッテネーターの使い方
こちらでは、アッテネーターの使い方について以下項目ごとにご紹介していきます。
・アッテネーター機能ON
それでは、それぞれについて詳しくご紹介していきます。
テレビが映らない・ノイズが走る際には、是非参考になさってください。
アンテナレベルの確認
こちらでは、アンテナレベルの確認方法をご紹介します。
尚、アンテナレベルは各テレビメーカーによって受信強度の基準値、その確認手順が異なります。
こちらでは、主要メーカーの受信強度の基準値と確認手順をご紹介します。
ご参考にして頂けましたら幸いです。
【受信強度の基準値】
メーカー | 電波強度が十分である | 電波強度が不足している | 受信強度がまったく無い |
シャープ (AQUOS/アクオス) |
60以上 | 60未満 | 0 |
東芝 (REGZA/レグザ) |
22以上 | 22以下 | 0 |
パナソニック (VIERA/ビエラ) |
44以上 | 44以下 | 0 |
ソニー (BRAVIA/ブラビア) |
緑色 | 黄色 | 赤色 |
三菱 (REAL/リアル) |
50以上 | 44以下 | 0 |
日立 (Wooo/ウー) |
60以上 | 45以下 | 0 |
【主なメーカーの確認手順】
▼シャープ(AQUOS/アクオス) | |||
手順① |
リモコンの「ホーム」ボタンを押す | ||
手順② | メニューから「設定」を選択 | ||
手順③ | 「視聴準備」から「テレビ放送設定」を選択 | ||
手順④ | 「アンテナ設定」を選択 | ||
手順⑤ | 「電源・受信強度表示」を選択 |
▼東芝(REGZA/レグザ) | |||
手順① |
リモコンの「サブメニュー(クイック)」ボタンを押す | ||
手順② | 「アンテナレベル」を選択 |
▼パナソニック(VIERA/ビエラ) | |||
手順① |
テレビ視聴中にリモコンの「サブメニュー」ボタンを押す | ||
手順② | 「視聴オプション」を選択 | ||
手順③ | 「アンテナレベル」を選択 |
▼ソニー(BRAVIA/ブラビア) | |||
手順① | リモコンの「ホーム」ボタンを押す | ||
手順② | 「設定」または「設定/その他」を選択 | ||
手順③ |
「詳細設定」から「放送受信設定」を選択
|
▼三菱(REAL/リアル) | |||
手順① |
リモコンの「設定」ボタンを押す | ||
手順② | 「初期設定」を選択 | ||
手順③ | 「放送設置設定」を選択 | ||
手順④ | 「受信設定」を選択 | ||
手順⑤ | 「地上デジタル」を選択 |
▼日立(Wooo/ウー) | |||
手順① |
リモコンの「メニュー」ボタンを押す | ||
手順② | 「各種設定」を選択 | ||
手順③ | 「初期設定」を選択 | ||
手順④ | 「受信設定」から「受信設定(地上デジタル)」を選択 | ||
手順⑤ | 「CH合わせ(地域名)」を選択 |
アッテネーター機能ON
先述でも申し上げた通り、テレビが映らない・ノイズが走る際には、地デジ放送の電波が弱い、または強すぎるケースも考えられます。
アッテネーターテレビの内部には電波を流れにくくする「抵抗」が内蔵されています。
テレビによっては、抵抗値の調整は、スイッチのオン・オフによって減衰する値を変更することが可能です。
受信状況によって設定を変更し調整するようにしましょう。
参考までに、ソニーのアッテネーター設定方法をご紹介します。
上記の手順でアッテネーターの設定を行い、アンテナレベルを確認します。
アッテネーターを「入」にしてレベルが上がり、映像・音声に乱れがなく正常に電波を受信できていればそのままお使い頂いて問題ありません。
一方、アッテネーターを「入」にしも、レベルが下がらない、または変化がない場合は、BDレコーダーに入る受信レベルが低い可能性が考えられます。
アッテネーター機能をONにしてもテレビが映らない場合の対処法
こちらでは、アッテネーター機能をONにしてもテレビが映らない場合の対処法を、以下3つご紹介します。
それぞれの対処法について詳しくご紹介していきます。
①接続機器を確認する
アンテナケーブルは、壁のアンテナ端子からテレビに直接つながっていますか?
アンテナ端子とテレビの間に、分配器や分波器、分岐器、チューナーなど他の機器が繋がっているケースでは、受信電波に問題があるのではなく接続している機器側に問題があるケースもあります。
まずは、つないでいる他の機器を一旦外してアンテナレベルを確認しましょう。
万が一、直接つないで問題がなければ、つないれいる機器側に不具合がある可能性が考えられます。
その場合は、対象の機器を交換することで解決します。
メニューなどが表示され番組が映らない場合は、チューナーの不具合も疑ってみましょう。
チューナー本体など他に問題がなければ、ケーブルが断線していないかも確認してください。
原因が断線であればケーブルの買い替えで対処できます。
②アッテネーターを追加で取り付ける
テレビにアッテネーター機能が内蔵されている場合でも、電波の下がりが不十分であるケースもあります。
その場合、追加で単体のアッテネーターを取り付けることで不具合が改善する可能性もあります。
アッテネーターは、市販で購入することが難しい場合もありますので、購入はネットショップなどがおすすめです。
アッテネーターは3dB・6dB・10dB・15dB・20dBのラインナップされており、減衰させるレベルに応じて最適なものを選びましょう。
しかし、素人ではなかなかどの種類が最適か判断が難しいでしょう。
ショップによっては、規格の違うアッテネーターがセットで販売されている場合もあります。
規格違いの物を順に合わせていくことで、最も最適な減衰量を選ぶ事ができるでしょう。
テレビのプラグにアッテネーターを取り付けるだけなので、簡単に接続できます。
③アンテナの方向調整を行う
テレビアンテナから複数の部屋にケーブルを配線している場合、アンテナから一番遠い部屋にも電波が届くよう大もとの電波を強くする必要があります。
そのため、一番近い部屋では、必要以上にアンテナレベルが高くなってしまうことがあります。
アッテネーターを使用してもアンテナレベルが基準値より高い場合は、アンテナの角度を調整し直すことで不具合が改善することがあります。
一方、アンテナを調整することで、遠い部屋のテレビにとっては電波が弱くなり反対に不具合を起こすこともあります。
その際には、ブースターを設置し電波を増幅させることで、全部屋でアンテナしたテレビ視聴が叶います。
アンテナの角度の調整は、素人では対応が難しいものです。
一度は正しく調整できても、その後も安定した受信ができるとは限りません。
人ではプロのような高い技術でアンテナを固定することができないため、少しの強風でもアンテナがずれてしまうこともあります。
また、アンテナは高所に設置されることも多く、倒壊などのリスクもあります。
アッテネーターの取り付けはアンテナ業者へ!
前述で、アンテナ方向調整をご自分で行うことの危険性についてご紹介しました。
ベストな解決方法は、アンテナ修理は専門業者に依頼することです。
アンテナの向きの確認には専門知識が必要です。
また、必要によってはブースターはアッテネーターなどの装備を追加する必要もあります。
装備の有無の判断、機器の選び方など素人が担うには難易度が高すぎます。
また、高所で作業が伴う場合、そのためにヘルメットやハシゴ、工具など一式揃える必要もあり、それらの費用も掛かりますし、準備にも時間を取られます。
アンテナの向きを変えるだけと安易に考える方も多いですが、実際に作業を行うとその面倒臭さと危険度の高さに驚くはずです。
足場の悪さに加えて、アンテナの重量は平均1kg~5kgとい言われています。
素人が屋根の上で体勢を保つのは難しく、常に落下の危険が伴います。
高いところから落下して大怪我なんてことになってしまったら元も子もありませんので、安全を期して、アンテナ方向の調整は必ずプロにお任せしましょう。
テレビが映らなくてお困りならみずほアンテナへご相談ください
前述で、アッテネーター機能ONにしてもテレビが映らない場合の対処法をご紹介しました。
接続機器に問題がある場合、アッテネーターを追加で取り付けて改善する場合などご自分で対策できるケースもあります。
しかし、アンテナ調整などが必要になった場合には、お客様の手では改善が難しい状況になっております。
ご自身で行える簡単な対策を講じて改善しない場合は、我々、アンテナ業者に相談して下さい。
みずほアンテナでは、365日土日祝問わず営業しておりますので、お問い合わせいただければ即日でお伺いすることも可能です。
また、弊社では自社スタッフが工事にお伺いさせていただきます。
下請けや外注業者は一切契約しておりませんので、お伺いさせていただくのは完全自社雇用のスタッフになります。
自社スタッフだからこそ、お電話口と現場はしっかりと連携が取れています。
そのため、ご予約時にお聞きした内容やご要望を担当スタッフにきちんと引き継ぎますので、当日スムーズに工事が進みます。
大切なマイホームの工事は業界トップシェアを誇るみずほアンテナにお任せください。
よくある質問
①アッテネーター機能ONにしてもテレビの不具合が改善しない時はどうすればいい?
②アンテナ修理はどこに依頼すれば良い?
③支払い方法は現金だけですか?
まとめ
こちらの記事では、あまり聞き覚えの無い「アッテネーターテレビ」についてご紹介しました。
アッテネーターテレビが、電流を流れにくくする「抵抗」機能が内蔵されているテレビであること、さらに、テレビが映らない・ノイズが走るなどの不具合の原因にアンテナレベルが関係しているケースについても詳しく解説しました。
一般的に電波が弱くて不具合が生じることはご存知の方も多いですが、電波が強すぎることで不具合が発生することについては知らない方も沢山いらっしゃいます。
ご自宅が電波の弱い地域であるか強い地域であるか、前もって把握しておくことで素早く解決することができます。
詳しい電波状況についてよくわからないという方は、お気軽にみずほアンテナにお問合せください。
ー関連記事ー
☞【テレビが映らない!一部チャンネルだけ映らなくなる原因や対処法を紹介】
☞【電界強度とは?地デジの強・弱電界地域や最適なアンテナ選びを徹底解説】