テレビ視聴に欠かせないアンテナですが、どのメーカーを選べばよいのか悩む方も多いのではないでしょうか。
本記事では、日本国内で信頼性の高いテレビアンテナメーカー4社である
✓マスプロ電工
✓日本アンテナ
✓サン電子
を紹介します。
それぞれの特徴を比較しながら、八木式やデザインアンテナの違いや選び方のポイントも解説。
さらに、安心の国産メーカーを取り扱う「みずほアンテナ」についても触れています。
アンテナ選びに迷ったら、ぜひ参考にしてください。
日本のテレビアンテナメーカー4選
国内でテレビアンテナを選ぶなら、信頼性の高い国産メーカーがおすすめです。
こちらでは、日本を代表するアンテナメーカー4社を厳選してご紹介します。
いずれも長年の実績があり、性能・品質・サポート体制に優れたメーカーばかりです。
各社の特徴や強みを比較しながら、自宅の設置環境や目的に合ったアンテナ選びの参考にしてください。
それでは、各メーカーについて詳しく解説していきます。
DXアンテナ
（画像：DXアンテナHP）
DXアンテナは、1956年に「関西テレビ工業株式会社」として創業し、1966年に現在の社名へと変更された、日本を代表するテレビアンテナメーカーです。
社名の「DX」はアマチュア無線で「遠距離通信」を意味し、「遠くの微弱な電波も逃さずキャッチする」というアンテナ技術へのこだわりが込められています。
現在はエレコム株式会社の子会社として事業を展開しており、地上デジタル放送やBS/CS放送に対応したアンテナ製品、ブースター、分配器など幅広いラインナップを誇ります。
加えて、クラウド録画サービス「Antenna-eye」やネットワークカメラなど、新しい時代に対応したソリューションにも積極的に取り組んでおり、「情報伝送システム企業へ」というコーポレートステートメントを体現する企業姿勢が光ります。
シェア率では国内2位を誇り、一般家庭用から集合住宅・業務用設備まで幅広く対応可能。安定した品質と取り扱いやすさから、プロの施工業者からも高い信頼を得ています。
また、全国に整ったサポート体制により、アフターケアも安心できる点が多くのユーザーに選ばれる理由のひとつです。
迷ったら「まずはDXアンテナ」と言えるほど、性能・安心感・コストのバランスに優れたメーカーであり、家庭用テレビアンテナ選びで非常におすすめできる一社です。
マスプロ電工
（画像：マスプロ電工HP）
マスプロ電工は、日本のテレビアンテナ市場において国内トップシェアを誇るリーディングカンパニーです。
UHFアンテナやBS・110度CSアンテナなど、放送受信用アンテナの開発・販売を中心に、ブースターや分配器・分岐器などの周辺機器も幅広く取り扱っており、そのラインナップと技術力の豊富さは業界随一といえるでしょう。
製品の中でも特に注目なのは、屋根設置向けの「ユニコーンアンテナ」や壁面設置向けの「スカイウォーリー」といったデザインアンテナブランドの存在。
外観に配慮しつつ、高い受信性能を両立させた製品として、住宅密集地や外観重視のユーザーに支持されています。
また、耐風速70m/s対応のパラボラアンテナや4K8K放送対応モデルも展開しており、耐久性・先進性の面でも抜かりがありません。
企業理念に掲げる「親切・技術のMASPRO」「マルチメディアのMASPRO」というスローガンにふさわしく、製品開発にはユーザビリティと技術革新がバランスよく反映されており、セキュリティ機器や通信分野にも進出するなど、多角的な事業展開も魅力です。
さらに、海外ではイギリスやドイツに拠点を設け、グローバル市場でも存在感を高めています。
日本アンテナ
（画像：日本アンテナHP）
「日本アンテナ」は、テレビアンテナ業界において国内シェア3位を誇る老舗メーカーです。
テレビアンテナのみならず、無線通信用アンテナや自動車用アンテナなど幅広い分野でも実績を持つ総合アンテナメーカーとして知られています。
特に、1970年代から海外市場への進出にも注力しており、イギリスやドイツをはじめ、アメリカ、フィリピン、中国などに拠点を展開。グローバル視点で技術革新を進める企業姿勢が特徴です。
日本アンテナの強みは、弱電界地域での高い受信性能にあります。地デジ用の八木式アンテナでは、5素子から27素子まで幅広いラインナップを揃えており、中でも「パラスタックアンテナ」は高性能モデルとして注目されています。
さらに、平面アンテナ（デザインアンテナ）ではカラーバリエーションが豊富で、住宅の外観に配慮した設置が可能です。
また、4K8K対応のBS・CSアンテナには、雪害地域向けに融雪装置付きのタイプも展開しており、実用性に優れています。
主に中〜大規模マンション向けや、ケーブルテレビ関連の施工実績が豊富で、業務用にも強い印象がありますが、一般家庭向けにも着実に対応している点は評価できます。
サン電子
（画像：サン電子HP）
サン電子株式会社は、テレビアンテナ関連機器に加え、情報通信機器やIoT関連製品の開発にも注力している多角的な事業展開が特徴の国産メーカーです。
愛知県に本社を構え、長年にわたり電波・通信技術に携わってきた実績を持ち、ニッチな分野でも存在感を放つ企業です。
テレビ用UHFアンテナでは、八木式からデザインアンテナまで一通りのラインナップを展開し、地デジ・BS・CS放送に対応したブースターや分配器などの周辺機器も取り扱っています。
コンパクトで施工性に優れた製品も多く、戸建て住宅だけでなく集合住宅への導入にも対応可能です。
また、サン電子はテレビアンテナ以外にも無線通信・モバイル通信機器、IoTセンサーやM2M通信機器などの分野に進出しており、IoT・スマートホーム関連の技術開発にも力を入れています。
これにより、従来の放送受信機器にとどまらない製品提案が可能な点も魅力のひとつです。
特に、電波受信や通信技術に対する専門性が高く、設置環境に応じた的確な製品選定ができることから、プロユーザーや業者の間では評価の高いメーカーといえるでしょう。
八木式アンテナに大きな差はないが・・・
八木式アンテナと聞いて、多くの方が思い浮かべるのは、いわゆる“魚の骨”のような形状のものではないでしょうか。
このタイプのアンテナは、実は国内主要メーカー間での性能差がほとんどなく、一般家庭で使用する分には、どのメーカーを選んでも大きな違いを感じにくいのが実情です。
もちろん、サイズや素子の数といった細かい仕様には各社でバリエーションがあります。
ただ、国内の大手メーカーであれば、価格帯も近く、感度のレベルもほぼ揃っているため、一般的な視聴環境ではメーカーによる大きな差異を気にする必要はありません。
しかし、注意していただきたいのが「海外製アンテナ」です。
ある施工業者さんの話では、中国製アンテナを試しに使ってみたことがあるものの、
「確かに価格は安いけれど、ネジや部品の精度が低く、すぐにガタついたりズレたりする。補修が必要になって余計に工賃や部品代がかかる」
とのことでした。
さらに「一部の業者は、コスト優先でそのまま取り付けてしまうこともあるから要注意」とも。
万が一のトラブル時に自力で対応できる方であればともかく、業者に設置をお願いする場合には、国産メーカーを使用しているところを選んだ方が安心です。
工事を依頼する前には、「どのメーカーのアンテナを使っていますか？」と確認してみましょう。
この質問に曖昧な返答をする業者は、海外製の安価なアンテナを使っている可能性もあります。
後悔しないためにも、事前確認はとても大切です。
デザインアンテナの場合
デザインアンテナは、外壁やベランダなどに取り付けられる薄型のアンテナで、住宅の美観を損なわない点から人気を集めています。
このタイプは、各メーカーによって仕様や性能に違いが見られるため、比較検討が欠かせません。
以下に、主な国内メーカー3社のデザインアンテナのスペックや価格帯などをまとめました。
| 項目 |
マスプロ （U2SWL20B） |
DXアンテナ （UAH201/261） |
日本アンテナ （UDF90/105） |
|
利得 （電波を拾える感度） |
20素子相当 |
26素子相当 （UAH261） |
26素子相当 （UDF105） |
| 価格 （20素子相当モデル） |
約8,400円～ |
約7,000円～ （UAH201） |
価格.comで販売なし （UDF90） |
| 価格 （26素子相当モデル） |
該当なし |
約8,700円～ （UAH261） |
約7,200円～ （UDF105） |
|
サイズ ※サイズは高さ・横幅・厚さ。単位はmm |
620×230×118mm |
550×220×113mm （UAH201） |
550×230×105mm （UDF90） |
| 重量 （20素子相当モデル） |
約2.3kg |
2.1kg （UAH201） |
2.2kg （UDF90） |
| カラーバリエーション | 3色展開 |
4色展開 （UAH201） |
3色展開 (UDF90） |
このように比較してみると、DXアンテナの製品は高感度かつ軽量、さらにカラーバリエーションも豊富で、見た目と性能の両立を図りやすい選択肢と言えます。
特にDXアンテナのUAH261シリーズは、26素子相当の高性能ながら設置時の負担が少なく、壁面設置などに適したバランスの良い製品となっています。
価格面においても、20素子相当モデルであるUAH201シリーズは最安水準であり、コストパフォーマンスに優れています。
設置環境や外観との調和、そして長期的な耐久性を重視する場合においても、DXアンテナ製品は安心感があります。
なお、上記価格はあくまで一般販売の最安値です。
業者に設置を依頼する場合、製品価格や工事費は異なるため、目安としてご参照ください。
業者によっては他社製品との比較説明も可能ですので、依頼前に使用メーカーを確認しておくとより安心です。
みずほアンテナの取り扱いは安心の国産メーカー
「どのメーカーのアンテナを選べば良いのかわからない」という方もご安心ください。
みずほアンテナでは、取り扱う製品において“品質と信頼性”を重視しており、国産メーカー製のアンテナを中心にご提案しています。
特に、性能と価格のバランスに優れたDXアンテナ社製品を主軸に採用しており、多くのお客様から高い評価をいただいています。
さらに、近年注目されている「ユニコーンアンテナ」などの特殊タイプのアンテナもラインナップに含まれており、都市部の景観に配慮した設置やデザイン性重視のご家庭にも対応可能です。
このように、電波状況や住宅の形状、外観に合わせて幅広い選択肢の中から最適な機種を提案できるのが、みずほアンテナの大きな強みです。
また、取り扱うメーカーが明確であるため、工事後のトラブルやアフターサービスにおいても安心感があります。
「どんなメーカーを使っているか分からない」
「海外製品を使われていないか不安」
といった心配が不要です。
確かな製品を、確かな技術で施工してくれる業者をお探しなら、是非みずほアンテナにお任せください。
まとめ
本記事では、テレビアンテナ選びで知っておきたい国産4大メーカー「DXアンテナ」「マスプロ電工」「日本アンテナ」「サン電子」の特徴をわかりやすくご紹介しています。
八木式アンテナはどのメーカーも大きな差がない一方で、デザインアンテナは性能や価格、サイズに違いが見られます。
中でもDXアンテナは日本製であり高品質、且つコストパフォーマンスにも優れ、特におすすめできるメーカーです。
また、安心の国産製品を豊富に取り扱う「みずほアンテナ」の魅力にも触れ、信頼できる施工業者選びのポイントもあわせて解説しています。
アンテナ購入や設置を検討している方に役立つ内容をまとめています。
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