台風などの強い雨や風でアンテナが飛ばされたり、故障したりするのではと心配な方も多いでしょう。
特に屋根上のアンテナは、電波の受信感度も向上するとともに雨風の影響も大きくなります。
実際に台風の影響でアンテナが倒壊しテレビが観れなくなったというトラブルも発生しています。
雷など自然災害は火災保険が適用できるケースもありますが、影響を受けないに越したことはないですよね。
アンテナが受ける雨風の影響を気にされる方には耐風性のあるデザインアンテナがおすすめです。
ここでは台風対策にぴったりなデザインアンテナの特徴や設置業者の選び方を失敗例なども取り上げながらご紹介します。
台風でアンテナが倒れる原因は?
アンテナの部品の劣化
屋根上に設置するタイプの八木式アンテナ(UHFアンテナ)は
台風などの強い風や雨で倒れないように強風対策を行います。
屋根馬という部品を利用してアンテナを立てしっかりと固定します。
固定するためには支線と呼ばれるステンレスワイヤーやカラーワイヤー使用し屋根全体でアンテナを支えるのです。
アンテナの本体部分のみならず、こうした屋根馬や支線は金属製のものがほとんどです。
長年雨風にさらされればこれらの部品は錆びつきどんどん劣化していきます。
錆びてしまった屋根馬は傾きの原因に、ワイヤーは断線してしまうこともあります。
このように、メンテナンスを怠り劣化を放っておくとアンテナの倒壊に至るのです。
アンテナが高所にある
デザインアンテナのような平面型のアンテナが発売される前は
魚の骨のような形をした八木式アンテナが主流でした。
2011年で終了したアナログ放送はノイズに弱いといった特性がありました。
ノイズの原因としては高い建物などの電波の障害物です。
その為多くの家庭で雑音や映像の乱れなどノイズの影響を受けないために
屋根の上に高さを出して設置する必要があったのです。
八木式アンテナは現在も多くの家庭で使用されていますが従来型の八木式アンテナは重量があり大型です。
そのため高さを出して設置したアンテナは台風といった強い雨や風の影響を強く受けてしますのです。
ー関連記事ー
☞【デザインアンテナと八木式アンテナの性能を徹底比較!メリットや選び方を解説】
屋根の劣化
アンテナだけでなく屋根自体が劣化することも原因の一つです。
屋根上に設置する八木式アンテナは、屋根に固定具を設置しアンテナを固定します。
そのため屋根の部材が劣化すればアンテナの固定がゆるみ、アンテナがぐらついてしまうのです。
固定がゆるむと、そのぶんアンテナに対する風の影響も強くなります。
最悪の場合、アンテナの倒壊とともに屋根の部材も巻き込んで壊れてしまう可能性もあります。
アンテナだけでなく大切なご自宅への2次被害を防ぐためにも台風が過ぎ去った後は次の台風に備えて、一度屋根上のアンテナを目視で確認しましょう。
デザインアンテナによる台風対策とは?
デザインアンテナは平面アンテナと呼ばれることもあります。
平面型のアンテナは風の影響が少なく、台風対策に適した構造をしています。
さらに屋根上などの高所に設置する八木式アンテナに比べて、平面型をしているため設置方法に柔軟性があります。
デザインアンテナはスタイリッシュな見た目で人気の商品ですが、
台風対策にもなる機能性・耐風性も備えた優れものです。
尚、スタイリッシュなアンテナとして2017年にマスプロ電工から誕生した「ユニコーンアンテナ」も台風対策として有効です。
アンテナがスリムであることから風の煽りを受けにくく台風対策としても期待できます。
ベランダに設置する
デザインアンテナはベランダに設置することもできます。
ベランダ上部に屋根が付いているご自宅も多いでしょう。
その為雨にさらされることもなく、雨風の影響を最小限に抑えることができます。
デザインアンテナは縦:59センチ、横:22センチ、幅:11.3センチととてもコンパクトです。
(※弊社使用のDX社、標準取付用20素子相当モデルの場合)
ベランダに設置しても場所を取らず洗濯などの邪魔にもなりません。
こちらは弊社でベランダに設置した際の写真です。
外から目立たず、耐風性もある設置方法です。
壁面に設置する
デザインアンテナは平面型をしているため壁面に設置することができます。
さらにカラーバリエーションが豊富なためどのようなご自宅でも馴染みます。
外壁のお色身に合わせて設置する方が多いですが、好きなカラーを選ぶことができるのはデザインアンテナの魅力の一つです。
また、壁面に設置することで設置面が多くなり風の抵抗を受けにくくなります。
電柱が倒れる程の威力に耐える、耐風速50m/sを持つのでまず外れる心配はありません。
こちらの写真は弊社施工の外壁設置の例です。
外壁のお色身に合わせたカラーを設置しました。
屋根裏に設置する
デザインアンテナは性能が高く、またコンパクトなため屋根裏へ設置することが可能です。
設置には電波が十分に行き届いているか、設置に必要なスペースがあるかなどいくつか設置条件がありますが条件を満たせば設置可能です。
屋根裏に設置することで、雨風にさらされることは一切ありません。
アンテナの劣化は最低限に抑えることができ、修理工事も屋外設置に比べ比較的少なく済みます。
海岸が近い地域や台風が心配な方にはおすすめの設置方法です。
ー台風対策に関する記事ー
☞【台風でテレビが映らない!原因やアンテナの対策方法を紹介】
デザインアンテナのよくある失敗例は?
デザイン性が高く耐風性にも優れた人気のデザインアンテナですが、
「希望通りの工事にならなかった・・・。」といった失敗談もございます。
ここでの失敗例をチェックし、後悔のないアンテナ選びの参考にしましょう。
思っていたより費用が高くついた
八木式アンテナの設置費用の相場は20,000円(税抜)前後ですが、デザインアンテナの設置費用の相場は25,000円(税抜)前後と、およそ5,000円の差があります。
そのため、価格を重視される方には八木式アンテナのほうがおすすめです。
また、デザインアンテナは見た目がすっきりしている反面、設置場所や地域によっては十分な電波を受信できないケースもあります。
電波が弱い環境では、ノイズが入ったり、映像が途切れたりといった不具合が生じ、快適なテレビ視聴が難しくなってしまいます。
そういった場合は、電波を増幅する「ブースター」を追加で取り付ける必要があり、その分の費用が別途かかります。
さらに、人気のある業者では週末の予約が埋まっており、ブースター設置の追加工事まで数週間待たなければならないことも。
「せっかく最新のテレビを買ったのに、映像が安定せず残念…」という声も少なくありません。
こうしたトラブルを避けるためにも、費用面だけでなく、設置環境や電波状況、アフターサポートまで含めて検討することが大切です。
希望の位置に取り付けられなかった
デザインアンテナはお近くの電波塔から発せられる電波をキャッチするため、アンテナ本体を電波到来方向に向ける必要があります。
「できるだけ見えない位置に設置したい!」
「屋根裏に設置したい!」
と思っていても希望の位置では電波を十分にキャッチできないこともあるのです。
4K8Kを視聴できると思っていた
2018年からスタートした4K8K放送は衛星からの電波を受信する必要がある為、地デジ用のデザインアンテナだけでは視聴することはできません。
デザインアンテナとは別に4K8K対応の”パラボラアンテナ”を取り付ける必要があります。
ー参考記事ー
☞【4k8kを見るために必要なアンテナは?その選び方と相場】
☞【4kテレビは専用の配線やアンテナがないとみられない!?】
希望の日時で工事ができなかった
アンテナ工事は基本的に高所作業となる為、台風などあまりにもひどい悪天候だと危険な為、希望日に急に工事業者が来られなくなってしまう場合があります。
また、週末は希望の業者では予約がいっぱいで工事に数週間を要することも。
ー参考記事ー
☞【デザインアンテナはテレビが映らない?よくある失敗例やメリット・デメリットを解説】
☞【uah810って何?デザインアンテナについて知っておこう】
DIYで!デザインアンテナをベランダへ設置する方法
必要な道具を揃える
~アンテナ・ケーブル・設置金具・スパナ・テレビ・スマートフォン~
上記をすべて自分で手配する必要があります。
ケーブルや固定金具などセットで販売しているものを購入すると良いでしょう。
テレビは映りを確認するのに必要です。
スマートフォンのアプリを使用し、アンテナの向きを調べることができます。
ベランダに固定金具を設置する
ベランダへの設置は比較的難易度が低く、自分で設置するのに適した方法です。
まずベランダの柵部分にアンテナを固定するための金具、マストを設置します。
手すり部分を両側から挟み込んで固定するタイプやねじ止めして固定するタイプなどが市販されています。
お手持ちのタイプに従って、スパナを使いしっかりと固定しましょう。
アンテナを仮固定し電波を計測
次に固定金具にアンテナ本体を取り付け仮固定します。
お住いの地域の電波が来る方向(電波塔)にアンテナを向ける必要があります。
近所のアンテナの向きを参考にするほか、スマートフォンアプリなどを利用し微調整を行いましょう。
アンテナケーブルを接続する
電波を受信できているか確認するためケーブルをテレビ本体に接続します。
地上デジタル放送とBS/CSの衛星放送を1本のアンテナケーブルで視聴するにはアンテナ側に混合器、テレビ側に分波器の設置が必要です。
パラボラアンテナ追加設置の場合は確認・準備が必要です。
テレビでアンテナレベルを確認
多くのテレビにはアンテナからの電波の強度を数字で表示する「アンテナレベル(受信レベル)」という機能が搭載されています。
アンテナの向きを少しずつずらして微調整を行い、一番強いレベルで受信できる角度を見つけましょう。
無事アンテナレベルが十分な角度を見つけても、ベランダからケーブルを宅内へと引き込む作業やブースターの調整など専門的な技術を要する作業が待っています。
また、作業中の機材の落下といった危険性もあるため、機材の手配にかかる費用や設置の手間などを考えると業者に依頼するのが良いでしょう。
業者が行うデザインアンテナ壁面への設置方法
設置位置の決定
まずは電波測定を行い、十分な電波が受信できる場所を探します。
デザインアンテナの主な設置場所としては、外壁・ベランダ・屋根裏などがあり、お住まいの構造や電波状況、お客様のご希望も踏まえて最適な位置を決定します。
設置位置が決まったら、アンテナを固定するための取り付け金具を設置します。
取り付けにはビス止めが必要となり、ビスの固定部分から雨水が侵入しないよう、コーキング処理(防水加工)をしっかり行います。
こうした処理を丁寧に行うことで、建物へのダメージを防ぎつつ、安心してアンテナを使用することができます。
アンテナ本体を設置
アンテナを取り付け金具に設置します。
ブースターが必要な場合はアンテナ本体裏や屋根裏、浴室上、マルチメディアボックスなど宅内配線が集約している箇所にブースターを設置し接続を行います。
最後にチェッカーで受信レベルを計測しテレビがあれば映りを確認し工事終了です。
業者が行う屋根裏のデザインアンテナ設置方法
屋根裏の電波レベルをチェック
屋根裏に十分な電波が届かなければ屋根裏設置はできません。
その為屋根裏に入り、電波計測を行う必要があります。
屋根上に太陽光パネルが設置してあったり、電波が弱い地域では設置が難しい場合があります。
取り付け金具を設置
電波レベルが十分であれば設置個所を決め、取り付け金具を設置します。
外壁など屋外に設置する場合はコーキング処理が必要ですが、屋根裏は雨などの心配がないので基本的には防水加工は行いません。
アンテナ本体を設置
取り付け金具にアンテナ本体を取り付けます。
チェッカーで確認しながら電波が一番良好な位置に調整しアンテナを固定します。
ブースターが必要な場合はアンテナ本体裏や屋根裏、浴室上、マルチメディアボックスなど宅内配線が集約している箇所にブースターを設置し接続を行います。
最後にチェッカーで受信レベルを計測しテレビがあれば映りを確認し工事終了です。
デザインアンテナの設置を業者に依頼する際の選び方
「アンテナ工事 業者」と検索すると様々な業者がヒットし、どの業者に依頼すれば良いか迷ってしまうという方も多いでしょう。
そこで、こちらではそんなお困りごとを解決すべく業者選びのポイントを2つご紹介します。
数社で相見積もりを行う
複数のアンテナ業者に相見積もりを依頼することは、費用を抑えるだけでなく、信頼できる業者を見極めるためにも非常に重要です。
見積もりを依頼する際は、価格の内訳が明確かどうか、数パターンの提案をしてくれるか、対応が丁寧かなどに注目しましょう。
見積もり内容が曖昧な業者は、当日に予想外の追加費用が発生するケースもあるため要注意です。
加えて、保証制度の有無と内容もしっかり確認しましょう。
ほとんどの業者が保証制度を設けていますが、保証年数にはばらつきがあります。
1~3年と短い場合もあれば、10年保証を提供している業者もありますので、できるだけ長期保証のある業者を選ぶと安心です。
さらに、万が一のトラブル時に迅速に対応してもらえるよう、アフターサービスの体制も要チェックです。
また、施工を自社スタッフで行っているかどうかも大切なポイントです。
一部の業者では、工事を外部委託している場合があり、その際は技術のばらつきや、トラブル時の対応の遅さ、責任の所在が不明確になる可能性があります。
安心して任せるためにも、施工を自社の経験豊富なスタッフが担当する業者を選ぶのがおすすめです。
支払方法についても事前に確認しておきましょう。
工事費は決して安いものではないため、現金払いのみ対応の業者では、ATMに行く手間や現金の準備が必要になります。
クレジットカードやPayPayなどのキャッシュレス決済に対応している業者であれば、支払いがスムーズで安心です。
希望の支払方法がある場合は、利用可能なカード会社や決済手段も含めて確認しておくと良いでしょう。
ホームページをよく確認する
現在インターネットで検索するとたくさんのアンテナ業者が出てきますが、ホームページの内容をしっかりと確認し安心して利用できる業者か吟味する必要があります。
例えば代表者、会社概要、プライバシーポリシー、施工費などがしっかり掲載されているかなどが確認ポイントとなります。
ホームページを持たない小さな業者もありますが、知人の紹介でない限り避けた方が良いでしょう。
注意すべきデザインアンテナの工事業者とは?
アンテナ工事は幾度と訪れるものではありません。
アンテナの寿命は10~15年と長いものです。
一度取り付けたらなかなか外すものではないのでアンテナ業者選びは慎重に行いましょう。
ここでは注意すべきアンテナ工事業者の見分け方のポイントを紹介します。
飛び込み営業
台風や自然災害などが起きた際に飛び込み営業してくる業者は要注意です。
親切に対応してくれる業者も中には存在しますが、後々になって依頼者側にとって不都合なことを伝えてくる可能性があります。
会社概要をよく確認して信用ができるなら見積もりをだしてもらうと良いでしょう。
口頭で見積金額を伝える業者
見積もり書を作成せず、口頭で金額だけを伝えてくる業者も危険です。
実際に工事してみたら、”最初に伝えられた金額とはかけ離れた内容”ということが起こりうるのです。
残念ながらオプション工事を重ねに重ね、金額を跳ね上げる悪徳業者も存在します。
きちんと書面で見積もりの詳細を記載する業者を利用しましょう。
デザインアンテナの設置ならみずほにおまかせ
みずほアンテナのアンテナ設置工事は完全自社雇用の施工スタッフがお伺いしております。
下請け業者などでよくある工事内容の間違いやお問合せ時と現場での話の食い違いなどもございません。
明朗会計に努めておりますので、お問い合わせ時にお伝えした概算のお見積もり金額から工事当日に1円でも料金上がってしまった場合は、その場で工事をお断り頂いてもキャンセル料などは一切かかりません。
もちろんお電話でのお見積りは完全無料ですのでご気軽にお問い合わせください。
そしてアンテナ新規設置はもちろん、修理や交換、撤去などといったアンテナトラブルにも強いです。
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年中無休で工事を承っておりますので万が一の視聴トラブルにも安心してご利用いただけます。
工事に対応しているエリアは関東・東海・関西・中国・九州・東北の6つです。
ご地域それぞれの地形や特徴を熟知した施工スタッフが参ります。
お支払方法は現金のほかにクレジットカード、キャッシュレス決済(PayPay、楽天Pay、auPayなど)がご利用いただけます。
まとめ
いかがでしたか。
アンテナ工事業者を選ぶポイントはたくさんありますが、専門的なことがわからなくても信用できる業者を選ぶことが大切です。
手間はかかりますが、いくつかの業者でお見積りを出してもらい価格・工事の詳細・スタッフの対応などを比べて安心できる業者を選ぶと良いでしょう。
みずほアンテナでは、電話やメールフォーム、公式LINEから完全無料のお見積りを行っておりますのでご気軽にお問い合わせください。
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